ボビー・バレンタインとチェリントンの確執

レッドソックスのファンでなくとも、今年のボストンは注目すべきだ。理由は電撃的に就任した新監督、ボビー・バレンタインにある。さらに注目すべきは監督だけでは無く、GMも交代となったことだ。ここ数年メジャーで最も注目されてきた男、エプスティーンがカブスへと移籍し、ベン・チェリントンが内部昇格して新たなGMとなった。

果たしてタイトルの通りに確執があるのか?それは当事者にしか知り得ない事情だが、真相とは関係なくメディアは騒ぎ続けるに違いない。

バレンタインの就任の経緯からしてメディアを喜ばせるものだった。先にGMに就任していたチェリントンは、スヴェイムを新監督に任命する直前だった。しかし球団社長のルキーノがなかなか承認を出さず、バレンタインも面接しろと言い出す。グズグズしているうちにスヴェイムはカブスに掠め取られてしまい、結局ルキーノの意向でバレンタインがボストンの新監督となった。

新監督任命というチェリントンGMとしての最初の大仕事になるはずが、上層部に介入されたというわけだ。このルキーノが起こす騒動は地元メディアお気に入りの問題である。かつてもエプスティーンがルキーノの介入を気にいらず、数ヶ月ボストンをさるという事件が起きている。(そのとき暫定的だがチェリントンは共同GMになっている)昨シーズン末の惨敗でチームはバラバラと騒がれたが、ルキーノの存在がメディアに隙を与えている。二人の意見が食い違えば確執だという流れももっともな気がする。

二人の意見で最初の大きな相違があったのはショートのポジションに関して。すでにゴールドグラブのうまさといわれるキューバ亡命のプロスペクト、イグレシアスをボビーは開幕メジャーにしようとした。一方のチェリントンは時期尚早と判断、マイナースタートにさせている。

目下、選手起用で最も気になるのはクローザー問題。ボビーはダニエル・バードをクローザーにしたがったが、チェリントンはバードの先発転向を主張。先日バードが先発5番手になったと報道された。二つの案件ともメジャーの通例通り、GMの意見通りとなったが、このクローザー問題はまだ目が離せない。なぜならばクローザーのベイリーがDLスタートが濃厚となったから。緊急事態を理由にバレンタインが再びバードをクローザーにさせるかもしれない。

バレンタインの監督就任は賛否両論だ。カリスマ性という点では、日本人が感じる以上かもしれない。しかし裏を返せばアクが強いということでもあり、のびのびとしたカルチャーのレッドソックスをまとめきれないという意見も多い。

『美しい挑戦になるだろう。』

カペッロがサッカー、イングランド代表の監督に就任する際、このように言ったとされる。ファンを失望させている状況下でカリスマ的な監督が就任する状況がかぶってうつる。バレンタインは美しい挑戦とすることができるのか?それとも醜い権力争いに終止してしまうのか?

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