2009年9月8日、レッドソックスはキューバから亡命した遊撃手、ホゼ・イグレシアスと契約した。当時19歳だった若者に625万ドルの契約金の他に4年総額200万ドルとドラフト全体1位指名のような契約内容だった。わずかその2週間前の8月23日、レッドソックスは同じカリブ海、オランダ領アルバ島の当時16歳の遊撃手とも契約している。契約金は51万ドル、双子の兄の契約金18万ドルと合わせてもイグレシアスとは一桁違う。その若者が今ではレッドソックスNo.1のプロスペクトと言われるザンダー・ボガーツである。
アルバ島は日本では馴染みがない。先に紹介したプロファーの出身地、キュラソー島から西へ70キロほどの位置にある小さな島だ。
シドニー・ポンソンというピッチャーなら覚えている方もいると思うが、ポンソンも実はアルバ島の出身だ。
ボガーツは6フィート3インチ(約190㌢)とショートとしては大柄な選手。最大の売りは長打力。まだ線は細いが時折ジャンカルロ・スタントンやブライス・ハーパーのような打球を見せるらしい。プロファーの左打はうっとりするような美しいフォームだが、ボガーツのスイングは別の意味で驚かされる。おとなしいスタンスから素晴らしいバットスピードを繰り出す。バランスの優れたスイング。守備はどんどん体が大きくなっているので三塁かライトにコンバートされるだろうと言われている。来シーズンはセプテンバーコールアップされるだろうと言われる逸材なのでレッドソックスファンならば要チェックだ。
プロファーもボガーツも来年まだ20歳とこれからどんどん成長していく選手。WBCのオランダ代表で出てくれればWBCの注目が増すのになーと期待。
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