選球眼ってむこうでは Plate Discipline って言いますね。Plateはバッターボックスのこと。Disciplineは規律とか自制心。定義があいまいなので数値で表しにくいですが、思いつくキーワードと言えば、
- ボール球に手を出すかどうか
- 変化球の見極めができるかどうか
をあげられるのではないか。三次元であるストライクゾーンをどうコントロールできるかというのがポイント。
変化球の見極めというものを数値で示すのはハードルが高いが、ボール球に手を出すかどうかというのはセイバーメトリシャンが試みています。おなじみFangraphsにデータを載せてありました。
(マイケル・ブラントリーの名前が間違っていたので訂正。@birdy68xさんありがとうございました。)
O-Swing%というのがボール球に手を出す確率です。注意したいのはあくまでFangraphsのデータであること。コンタクトされたボールがストライクかどうかをどこまで信用するかはあなた次第。
トップはなんとあの”フォアボールのギリシャ神”ことユーキリスでした。さすがですね。衰えが指摘されていますが、選球眼に関しては衰えてなさそうです。ジョー・マウアーやゾブリストら、納得の顔ぶれもリストにあります。
でもどんなに選球眼の良いバッターでも、ボール球の2割には手を出してしまうというのも興味深い。ピッチャーは3球のうち2球、つまり67%ストライクを投げれば優秀と言われます。2割はボール球でも手を出してくれるんだから、ストライクゾーンには半分も投げなくて良いわけです。もちろんコマンドの良いピッチャーならという話ですが。
これはピッチャー側からも調べたくなってしまいますね。
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