レッドソックスのオフシーズン展望

ワールドシリーズ優勝から数日しか経過していないが、もう来シーズンへの取り組みは始まっている。現地月曜日はクオリファイング・オファーという重要なイベントがある。FAになる選手への処遇をどうするか?レッドソックスからFAになるのは、ジャコビー・エルズベリー(中堅手)、スティーブン・ドリュー(遊撃手)、マイク・ナポリ(一塁手)、ジャロッド・サルタラマッキア(正捕手)、ジョン・マクドナルド(控えの内野手)、そしてジョール・ハンラハン(開幕時クローザー)の6名(マット・ソーントンもオプション公使されなかったためFAとなる)。

最大で4選手にクオリファイング・オファーの可能性

上記6名のうちクオリファイング・オファーされるのが確実視されているのはエルズベリー、ドリュー、ナポリーの三人。サルタラマッキアにもオファーされるかもしれないという噂がある。昨日書いた通り(ストーブリーグのイベントをチェック)、今年のクオリファイングオファーの金額は$14.1m。ドリューの今季年俸は$10m。ドリューに$14.1mのオファーは高すぎの気もするがショートの市場が手薄なことと、代理人がボラスのためオファーを拒否することは確実と見られている。逆に他球団はドラフト指名権を失うことを恐れてドリューの価値が下がる可能性もある。同じくサルタラマッキアの今季年俸は$4.5m。彼に$14.1mのオファーは明らかに高すぎだが、こちらも捕手の市場が薄い上にまだ28歳と若いため人気となることは必至。ボストン陣営はオファーするかどうか最後まで情報を集めることだろう。

ところで4人の中で来季もボストンに戻る可能性が最も高いと言われているのはナポリ。ナポリは残留希望を公言しており相思相愛と見られている。一方、ドリューとサルタラマッキアは市場次第。昨年4年以上の長期契約を嫌ったチェリントンGMは今オフも同じ様に動く見込み。

次に調停権のある選手をチェックすると権利を有するのは5名のみ。田澤純一、フランクリン・モラレス、アンドリュー・ミラー、マイク・カープ、アンドリュー・ベイリー。ベイリーは年俸が高額のためノンテンダーにされる可能性あり。

エルズベリーの抜ける穴をどう埋めるか?ナポリと再契約できるか?

それではフリーエージェントとなる選手が来季にどの程度影響を与えるか、簡単なデプスチャートで観てみたい。

キャッチャー、ショート、センターと守りの要が一気にFAになることが分かるが、各ポジション毎にチェックしていこう。

まずレッドソックスはFA選手と長期の大型契約を結ぶことを躊躇う傾向があるため、エルズベリーは戻らない見込み。今オフ、カノーに次いで2番目に価値が高いとされる彼のサラリーが高騰することは間違いない。あっさり別れることができる理由はトッププロスペクトのブラッドリーJrがいるから。ブラッドリーはエルズベリーよりさらに守備のポテンシャルが高く、四球もより選べるとされる。ただし、エルズベリーほどの足はもちろん、同様の攻撃力を望むのは酷なため他のポジションで補う必要がある。

ドリューと再契約できない場合はポストシーズンで三塁のスタメンを奪取したボガーツが穴を埋める見込み。代わって空きが出る三塁の座に、元いたミドルブルックスが戻れるかは補強次第か?マイナーにはミドルブルックスより打撃で安定感のありそうなチェキーニが2014シーズン途中にメジャー昇格する見込み。

キャッチャーは第三の捕手だったラバンウェイをレギュラーに昇格させることもありうるが未だ守備面に不安があるとされる。サルタラマッキアと再契約できない場合はFA市場が薄いため、トレードで動くかもしれない。

ファーストはナポリとの再契約が濃厚との噂だが、失敗した場合はミドルブルックスのコンバートが考えられる。そうなれば他のポジションへの補強にも影響が出てくるため、ナポリとの交渉は優先順位が高いかもしれない。

スリム化が必要な投手陣

一方の投手陣はソーントンのオプションを破棄したのみでFAになる選手はいない。ただし下記の通り先発だけで6人もおり、整理する必要がある。ラッキー、ドゥブロン、デンプスターのうち誰かがトレードされる可能性が高い。このうち最もトレードのハードルが高いのはデンプスター。来季年俸は$13.25mなので一部を負担する必要があるかもしれない。興味深いのはラッキー。来季年俸は高額で$15.25m。不良債権とまでかつて言われたが、魅力的なオプションが市場価値を高めることになりそう。2009年オフの契約時に故障が右肘の故障が見つかっていたが、2012シーズンを手術で棒に振ったため、2015年は最低年俸で契約できるというオプション。ポストシーズンでの大活躍もあったのでむこう2年に関してはバーゲンになった可能性すらある。

ポストシーズンで上原、ブレズロウ、田澤の大車輪の活躍が際立ったブルペンだが、ポストシーズン開幕前は唯一の弱点とされていた。経験のある右のセットアッパーを獲得する必要がある。ワークマン、ブリットンらはオプションが残っているため、開幕はマイナーに戻るかもしれない。

エルズベリーが去ることが確実視されているので少なからず陣容の変わりそうな来季のボストン。シーズンはかなり楽しませてくれたがオフシーズンからも目が離せなさそうですね。

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