マイク・トラウト、やっぱり再注目の選手

2014年は文句なしのMVPに輝いたトラウト。メジャー本格デビューから3年目でようやく受賞したとも言える。それほど彼は素晴らしいキャリアスタートを切った。但し、成績自体は過去2シーズンから下がっている(未だに超ハイレベルではあるものの)。というより、過去2シーズンとは別のプレイヤーになりつつある。その変化が今シーズン以降どのように推移するかが注目点である。

パワーは増えたが

トラウトの過去3年の成績をチェックしてみよう。まずは打率と出塁率から。(左から2012 > 2013 > 2014の順)

打率 .326 > .323 > .287

出塁率 .399 > .432 > .377

昨年はどちらもキャリア最低であった。特に打率の下降は大きい。.320以上というのは首位打者を争えるほどの力量。.287というのは悪くないがエリート打者にはふさわしくない数字である。

それでは技術的な変化があったのか?BABIPと三振数の推移をしらばてみた。以下の通り、BABIPは低下したものの依然として.349とハイレベルな数値を示している。

BABIP .383 > .376 > .349

三振数 139 > 136 > 184

一方で三振数の上昇は懸念される。三振は元々多いほうだがこれはスラッガーの性である。それにしても昨季の数字は三振王クラス。その分ホームランの数が増えたとも言えるが、この傾向が彼のバッディング技術に影響を及ぼさないかは懸念事項だ。強い打球を意識するあまり打率がさがり、悩み始めるというケースは多い。

ただの「打者」に変化!?

変化したのはバッティングの内容だけでは無い。多くの人が気付いていると思うが、走者として次第に消極的になって来た。盗塁は下記の通り。FangraphsのBsR(ベースランニング)の数値も低下している。

盗塁 49 > 33 > 16

BsR 12.0>8.1>4.8

守備面でも彼の価値は低下している。ここでもFangraphsの数字を示しますが、他のサイトでも彼の守備力の低下は示されている。

DEF 13.0>3.3>-8.4

彼の外野守備の特徴はそのスピードを生かした守備範囲の広さであった。盗塁が減ったことと守備力の低下はリンクしている様にも見える。また2012の本格デビュー時、フェンスへの激突も恐れない激しいプレーが魅力であったが昨季はその姿も目立たなっくなった。

フィジカルを生かしたハッスルプレーが減少することは悪いことでは無い。怪我のリスクが減少するからだ。トラウト2世と呼ばれるツインズ傘下のバクストンも激しいプレーが持ち味だが、昨季は怪我に悩まされており、その価値の低下を危ぶむ記者もいるくらいだ。野球においてパワーとスピードを両立することはとても難しい。それを継続させた選手は歴史上でもいるかどうか定かではない。Aロッドの様に薬物に頼らなければ不可能なのかもしれない。走、守、より打の方が価値が高いのは明らかだ。盗塁は引き続き15程度で保持してほしいが、それ以上は必要ない。

どのような選手を目指すか

トラウトはパワーの増加によって、走と守の低下により総合的な価値は低下しながらもMVPを受賞した。これはミゲル・カブレラの大幅な成績下降があったからである。

恐らくファンは5ツールとしてのトラウトを望んでいると思うが、今後どのような選手になるかは2015シーズンに判明するだろう。私個人としては先に述べた通り、彼の最大のツールはそのヒッティング能力である。パワーを保持しつつ、三振を減らして首位打者争い出来る技術を磨くべきだ。

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