エイドリアン・ゴンザレス

週末の最大の話題はなんといってもエイドリアン・ゴンザレス(Aゴン)の移籍でした。

現地の報道でもいろんなAゴンに関する情報を目にすることができたのでご紹介。

生涯成績

打率.284 OBP.368 SLG.507。

良い成績ではあるが取り立てて騒ぐほどではなく、これからコンビを組むユーキリスの方がここ3年の数字でずっと素晴らしい成績を残している。

しかし評判ではプホールズやミゲル・カブレラに匹敵するといわれるがその理由は?

これまで在籍したきたパドレスの本拠地、ペトコパークはMLBでもダントツの投手天国といわれていることが最大の理由。

パドレスがペトコパークを本拠として以来、彼以外でシーズン30本を達成している選手がいない中、

2009年に40本も達成している。

(それほど有望な選手が在籍していないことも原因だと思うが)

ゴンザレスがパドレスに在籍した5年間のロードでの成績。

打率.307 OBP.381 SLG.589

ニュートラルな球場を本拠とすれば超一流の打者に変貌するだろうことがわかる。

2007年以降のロードでの本塁打数はプホールズを超えてMLB一位。

ホームラン王を争う力は十分あると考えるが、レッドソックスに移籍したことで毎年40ホームランくらい打つと予想されている。

ボストンの本拠地、フェンウェイパークは打者よりの球場。

ファウルゾーンが狭いことと、外野がペトコパークより狭いため打撃成績はよくなることは予想されるが、

実際にフェンウェイパークでは毎年ホームランが出にくいというデータがある。

でもAゴンには関係ないらしい、なぜなら彼は非常にフェンウェイ向きの打者だからというもの。

フェンウェイのレフト側は極端にせまい。ホームランを出にくくするために有名なグリーンモンスターと呼ばれる高い壁を付けた経緯がある。

(それがホームランが出にくくなる一つの要因だろう。他球場でホームランになるはずのライナーが壁にあたってしまう。)

ゴンザレスは左方向に打てることで知られているが、しかも打球が高く上がるのでレフトフライになるかのような打球がフェンウェイ・パークではホームランになる。

またライトスタンドにあるブルペンがリリーフ投手たちの安全を確保するために拡張される。

つまり右中間が狭くなる分、ホームランが出やすくなる。

パドレスでは彼をサポートできるだけの攻撃力を持つ選手がほぼいなかったが、ペドロイアとユーキリスによるプロテクトを受けることもAゴンの成績を押し上げるかもしれない。

経歴

かなり興味深い経歴を持っている。

メキシコ生まれでWBCにはメキシコ代表で出場している。

しかし育ったのはパドレスのあるサンディエゴ。

2000年、ドラフトで全体一位でマーリンズに指名された。

当時のマーリンズのオーナーはなんと現在のレッドソックスのオーナーのジョン・ヘンリーである。

2003年、マーリンズはプレーオフ進出のためにウーゲット・ウービナ獲得の交換一要員としてレンジャーズへトレードにだされる。

しかしレンジャーズではあのテシェーラがいたため出場機会を得られず、大塚らとのトレード要員としてパドレスへ。

ふるさとに戻ってきたことになる。

テシェーラといえば2年前、レッドソックスが契約寸前までいきながらヤンキースに強奪された経緯がある。

(個人的にはヤンキースの獲得金額を上げるための行為だったと捉えている。ボストンにはユーキリスがいるし、三塁にはまだローウェルがいた)

テシェーラの一件はレッドソックスネーションにとって苦い記憶のようだが、さらに良い選手を取ったと喜んでいるようだ。

弱点

多くの左バッターが抱える問題であるが、ゴンザレスも左投手が弱点だ。

しかしここ二年ほどで大きく改善されており、2010年に関しては左投手との対戦の方が成績が良かった。

すでに弱点とはいえないかもしれない。

実際はパドレスとは違ってレッドソックスではプレッシャーが大きいため、予想された成績を残せるかどうかはシーズン始まるまで分からないが、かなり期待できるのではないでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です