デビッド・プライスがボストンファンもびっくりの快投でボストンがワールドシリーズへ。びっくりというのも、プライスはポストシーズンで勝てない事で有名。事実先発した試合は今年のヤンキースのALDSまでチームも10連敗。サイ・ヤング賞投手ですからここまで勝てないと本人も気にしていた事でしょう。
ヤンキース戦の直後のアストロズ戦では勝利投手の権利獲得目前、4回2/3で降板したものの先発した試合でチームが初勝利。これで重圧がなくなったのかもしれない。
投球内容でも大きな変化があった。Fangraphsによるとカッターがいつもより少なくてチェンジアップの比率が高かったというもの。確かにアストロズ打線はチェンジアップをくるんくるんと空振りしてた。同じくFangraphsによると、レギュラーシーズンのプライスは28%の比率でカッターを使用。これはキャリアで最も高い率で本人も好んで投げる球種だと言える。一方でチェンジアップの比率は22%だった。アストロズとのALCS第5戦でプライスが投げた全93球のうち、40球がチェンジアップ。比率のするとなんと43%。一方でカッターは10球しかなかった。自分のカッターがあまり有効でない事に気づいたのか?
もう一つ技術的に違いがあった。レギュラーシーズンにおいて、プライスの速球の平均急速は4シームも2シームも93マイル。ALCSでは92マイルほどだった。この第5戦では94マイルを超えていた。速球が走っていたからチェンジアップの効果も倍増したという事だったのかもしれない。
ドジャース戦での彼の配給に注目して見るのも面白いかもしれない。