松坂見事なピッチングでしたね。
8回2死までノーヒットピッチング。
守備陣も良いプレーを連発していたのでこれは達成かなと思ったのですが、残念ながら達成はなりませんでした。
ところで松坂はバリテックとの相性が良いそうですね。
メジャー通算での防御率、4.12に対し、バリテックが捕けると4点台を切るみたい。
今日もバリテックがキャッチャーでした。
今年から控えの捕手となったバリテックですが、バッティングも好調でがんばっていますね。
今回はバリテックのことを書きます。
バリテックのメジャー歴
メジャーデビューからずっと レッドソックス一筋ですが、マリナーズからトレードでボストンに入団しました。
実はドラフトで2回、1巡目指名されています。
最初は1993年 ツインズから指名されましたが大学卒業を優先させ契約せず。
二回目は翌1994年にマリナーズから指名されプロの世界へ。
1997年にトレードでデレック・ロウと一緒にボストンへ移籍しました。
実は私自身、MLBを本格的に見始めてボストンファンになったのがこのころです。
当時、正捕手にはハッテバーグという捕手がいました。(ハッテバーグはその後アスレチックスの一塁手として活躍)
1999年にはレギュラーを獲得して以来、去年までずっと正捕手として活躍してきました。
ボストン・レッドソックスの捕手としては史上もっとも多くマスクを被っているキャッチャーです。
2004年に86年ぶりにボストンをワールドシリーズ制覇に導いた後の翌2005年からチームのキャプテンに任命されています。
2007年に二回目のチャンピオンリングを獲得する頃までが彼の全盛期といえます。
このころはメジャーNo.1の捕手ともよくいわれていました。
2005年にはシルバースラッガーとゴールドグラブを受賞。オールスターには3回選出されています。
捕手としての特徴
2009年までメジャー通算で出塁率.344、長打率.435とキャッチャーとしては平均以上の打力を持っています。
肩はどちらかというと弱い方だと思います。
バリテックのキャッチャーとしてのセールスポイントはバッティングや肩の強さではありません。
キャッチングを含めた守備と、リードです。
特にリードに関しては賞賛されることが多いです。
とにかく研究熱心でかつてバッテリーを組んでいた野茂やシリングにも認めらていました。
現役だと現在のエース、ベケット(そろそろレスターがエース昇格でしょうか?)がバリテックと組みたがることは知られています。
ピッチャーの良いところを引き出すのがうまいといわれます。
日によって同じピッチャーでも多く投げさせる球種を変えさせていますね。
リードの良さを最も示しているのがノーヒットノーランを受けた回数です。
メジャー最多の4度のノーヒッターで捕手を務めました。
野茂、ロウ、バックホルツ、レスターと別々の投手で達成させていることから彼のリードの要因が大きいといわれています。
今年はベケットのパーソナルキャッチャー?
去年まではレッドソックスにはナックルボーラー、ウェイクフィールドのパーソナルキャッチャーがいました。
バリテックはナックルボールが苦手らしいです。
だけど今年はベケットの専属キャッチャーになりそうでした。
先日は松坂が正捕手のヴィクター・ マル チネスへの批判と取れるコメントをしたことが話題になりましたね。
だから今回はバリテックと組ませたのかもしれませんが、今年の松坂の二回の好投はいずれもバリテックがマスクを被っていました。
もしかするとバリテックの出番が増えるかもしれません。
ビリー・ビーンはバリテックを外す気だった。
ところでアスレチックスのGM、ビリー・ビーンが2002年にレッドソックスに移籍する話があった際、ビーンの考えではバリテックを キャッチャーから外す考え方だった様です。
ボストンはビーンとの契約がまとまらなくてよかったですね。
バリテックがいなかったら2004年に”バンビーノの呪い”が解けることはなかったでしょうから。
前述のリードもすばらしいですが、ガッツのあるところが一番好きです。
彼のガッツがなかったらバンビーノの呪いを解くことはなかったんではないでしょうか?
ビーンと似てセイバーメトリクス重視でチームを構築するといわれるエプスタインがGMになったんですね。
エプスタインは2004年のシーズン後フリーエージェントとなったバリテックと、誰よりも優先して複数年契約を結び、キャプテンに指名しました。
二人のGMの視点は以外と大きく異なるのかもしれませんね。
代理人はスコット・ボラスなのですが、2008年に再びFAとなった際、ボラスの見込みが外れて年俸が予定の半額になった経緯があります。
ボラスはごねようしたみたいですが、バリテック自ら年俸減を受け入れて再契約しました。
レッドソックスのピッチングコーチになると噂されていますが、なんだか頷けるエピソードですね。