パークファクター

パークファクターに関しては過去にも触れたことがある。球場毎のプレーの傾向を示したもの。有名なファクターとしてロッキーズのクアーズフィールドはホームランも三塁打も出やすい。ヤンキースタジアムはホームランが出やすい。レッドソックスのフェンウェイ・パークは二塁打が出やすいなどがある。

基本的な考え方はホームがロードに対してどのくらい得点が生まれやすいか?ホームランが出やすいか?

相手の投手や守備力によって当然変わる。セイバーメトリシャンは精度を上げるべく公式を複雑にしていくのだろうけど、数年分のデータを元におおよそのファクターは理解できる。

ESPNでも過去15年分のファクターを載せているから、ご贔屓の球団のパークファクターをチェックしてみると良い。

例えば先に述べた3球場に関して、2015シーズンは通説通りの結果となっている。

比較的新しい球場であるマーリンズパークは明らかにホームランの出にくい球場だが、得点が入りにくいというわけではない。スタントンのパワーは移籍したらどうなるかと予想するだけでも胸が膨らむ。

FAの目玉二人の行き先が決定。来週はウィンターミーティング

タイガースのジョーダン・ジマーマン獲得を皮切りに大きくFA史上が動いた。今週はFAの目玉、プライスとグレインキーの行き先が決定。今オフは稀に見るほどたくさん先発投手が市場に出たから投手の動きが目立つね。でもまだクエトというエース級がいるし、前田の参戦も決定。他にもキャズミアー、チェン、岩隈にケネディとたくさんいる。

一方で野手はまた稀に見る凶作の年だけど、まだ目立った動きがない。最注目とされるヘイワードも攻撃がパッとしない分ゲームチェンジャーとは言い難い。ただWARが高いからかなりの金額を要求されると思う。いつ行き先が決まるか注目。個人的にはセスペデスの方がオススメ。メッツ躍進での通り、チームの核となりうる選手。シーズン途中に移籍したから獲得してもドラフト指名権を失うこともない。そろそろ争奪戦が始まるかも。

ウィンターミーティングではどんなトレードが起こるかも楽しみ。レッドソックスは少なくとも一度はトレードに絡みそう。野手のFA市場は薄いからブロックバスターが起こるかもしれない。

ドジャースの未来のエース?フリオ・ウリアス

久々プロスペクトを書こうと思う。ピッチャーのプロスペクトを見極めるのは難しいんだけど、メジャーでエースになると信じ得る二人のプロスペクトを見つけた。その一人がウリアス。

フリオ・ウリアスはメキシコ出身の19歳だが既にAAで堂々とピッチングしている。2016シーズンは19歳でメジャーデビューする可能性もある逸材だ。AAで68.1イニングをERA2.77。74奪三振に15四球。もはやマイナーで証明するべきことは無さそうにも思える数字だ。

速球、チェンジアップ、カーブ、どれもメジャーで通じそうな球を投げる。速球は既に95マイルくらい。

2015シーズンは左目の手術で離脱したが登板過多にならずに逆に良かったくらい。

一つ心配なのはアメリカに来てかなり体重が増えてそうなこと。特に下半身はかなりどっしりしてきた。体重をきちんとコントロールして長くメジャーで活躍してほしい。

プーホルズがBABIPワースト

2015シーズン、規定打席到達者で最もBABIPが低かったのはプーホルズだったが、彼のスタッツはとても興味深い。

プーホルズのBABIP       
SeasonTeamGHRBB%K%BABIPAVG
2001Cardinals1613710.2%13.8%.336.329
2002Cardinals1573410.7%10.2%.308.314
2003Cardinals1574311.5%9.5%.346.359
2004Cardinals1544612.1%7.5%.298.331
2005Cardinals1614113.9%9.3%.316.330
2006Cardinals1434914.5%7.9%.292.331
2007Cardinals1583214.6%8.5%.317.327
2008Cardinals1483716.2%8.4%.340.357
2009Cardinals1604716.4%9.1%.299.327
2010Cardinals1594214.7%10.9%.297.312
2011Cardinals147379.4%8.9%.277.299
2012Angels154307.8%11.3%.282.285
2013Angels99179.0%12.4%.258.258
2014Angels159286.9%10.2%.265.272
2015Angels157407.6%10.9%.217.244
Total- - -227456011.8%9.9%.297.312

昨季のBABIPは.217とかなり低く、彼のキャリアにおいても最低だったが、.244と打率もキャリア最低だった。

BABIPは2011年から明らかに低下傾向であるので、これは明らかに衰えの兆候だろう。

とても興味深いことに、彼は打率よりBABIPの方が低いことがほとんどである。非常に三振が少なく本塁打が多いことが要因だが、最高でも.346と高くない。キャリアでも.297と通算.312の打者としては驚くべき数字だ。

 

昨季のBABIPランキング(打者)

幸運なのか、打撃がうまいのか?BABIP単年で何かを判断できるわけではないけれど、ここ数年チェックする様にしている。2015年のトップ10は下記の通り。BABIP、打率を併記した。

オドゥベル・ヘレーラ .387 .297

ミゲル・カブレラ   .384 .338

ディー・ゴードン   .383 333

ポール・ゴールドシュミット .382 .321

クリス・ブライアント .378 .275

ザンダー・ボガーツ  .372 320

ジェイ・ボットー   .371 .314

クリスチャン・イェリッチ .370 .300

ブライス・ハーパー  .369 .330

デビッド・ペラルタ  .368 .312

昨季は結構3割打者の名前が連なった。打撃がうまい選手が上位にランクするのは好ましい結果だ。

オドゥベル・ヘレーラは新人王で得票なかったが、フィリーズに突然現れた選手。デビッド・ヘレーラとしてルール5ドラフトで指名されたチャンスをものにした。来季は成績落ちると思うな。

一方ナショナルリーグの新人王クリス・ブライアントはランクインした中で最も低打率。この人はとても三振が多いがその分パワーが売り。来季どうなるかは判断できないからまた来年振り返りたいところ。

もう一人ナショナルリーグから首位打者のゴードンにも触れたい。彼の場合は2014年からメジャーに定着してだんだん成長しているとも読めるが、来季は成績下がると予想しておく。

 

 

クオリファイングオファー結果、初めて受け入れる選手が現れる

市場最多20人がオファーされた今年、初めてオファーを受け入れる選手が現れた。しかも3人。

コルビー・ラスマス 断っても複数年オファーが来たと思うけどな

マット・ウィータース 捕手にとって$15.8mは結構高い。大変な職業なんだけどね。来年頑張った方が他から良いオファー来るだろうからこれは正解だと思う。

ブレット・アンダーソン そもそもオファーがアホやろ

他にエストラーダはブルージェイズと複数年契約。残る16人は受けなかった。今年も受けた方が結果よかったという選手が出てくるでしょう。長いポストシーズンいよいよ始まりましたね。

史上最多の20人がクオリファイング・オファーされる

こんなにたくさんオファーされるとは思わなかったな。今年のオファー額は$15.8mm。20人全員受けたとすると$300mを超える。これはドジヤースやヤンキースの年俸総額よりはるかに高い。それでもこの地味な陣容。さすがに今年は誰かオファーを受けないかね。

ジェイソン・ヘイワード, OF (Cardinals)

ザック・グレインキー, SP (Dodgers)

ジャスティン・アップトン, OF (Padres)

ジョーダン・ジマーマン, SP (Nationals)

クリス・デービス, 1B (Orioles)

岩隈久志, SP (Mariners)

イアン・デズモンド, SS (Nationals)

ジェフ・サマージヤ, SP (White Sox)

デクスター・ファウラー, OF (Cubs)

アレックス・ゴードン, OF (Royals)

マット・ウィータース, C (Orioles)

ホーウィ・ケンドリック, 2B (Dodgers)

ダニエル・マーフィー, 2B/3B (Mets)

コルビー・ラスマス, OF (Astros)

イオバニ・ガヤード, SP (Rangers)

ウェイン・チェン, SP (Orioles)

ジョン・ラッキー, SP (Cardinals)

マルコ・エストラーダ, SP (Blue Jays)

イアン・ケネディ, SP (Padres)

ブレット・アンダーソン, SP (Dodgers)

シーズン途中で移籍したデビッド・プライス、ヨエニス・セスペデス、ジョニー・クエト、ベン・ゾブリスト、スコット・カズマーにはそもそもクオリファイング・オファー出来ない。

一週間後にとりあえず結果を振り返りますか。

今年のドラフトのボーナススロット

ベースボールアメリカに情報が載っていた。

まだ気が早いけど。5月くらいから有力候補をチェック紹介したいかな。

順位 球団 ボーナス
スロット
補償内容
1 ダイヤモンドバックス $8,616,900
2 アストロズ $7,420,100 昨年ブレイディ・エイケンと契約できなかった補償
3 ロッキーズ $6,223,300
4 レンジャーズ $5,026,500
5 アストロズ $4,188,700
6 ツインズ $3,889,500
7 レッドソックス $3,590,400
8 ホワイトソックス $3,470,600
9 カブス $3,351,000
10 フィリーズ $3,231,300
11 レッズ $3,141,600
12 マーリンズ $3,051,800
13 レイズ $2,962,100
14 ブレーブス $2,842,400
15 ブリュワーズ $2,692,700
16 ヤンキース $2,543,300
17 インディアンズ $2,393,600
18 ジャイアンツ $2,333,800
19 パイレーツ $2,273,800
20 アスレチックス $2,214,000
21 ロイヤルズ $2,184,200
22 タイガース $2,154,200
23 カーディナルス $2,124,400
24 ドジャーズ $2,094,400
25 オリオールズ $2,064,500
26 エンゼルス $2,034,500
27 ロッキーズ $2,004,600 マイケル・カダイヤー
28 ブレーブス $1,974,700 アービン・サンタナ
29 ブルージェイズ $1,944,800 メルキー・カブレラ
30 ヤンキース $1,914,900 デビッド・ロバートソン
31 ジャイアンツ $1,885,000 パブロ・サンドバル
32 パイレーツ $1,855,000 ラッセル・マーティン
33 ロイヤルズ $1,825,200 ジェームズ・シールズ
34 タイガース $1,795,100 マックス・シャーザー
35 ドジャース $1,756,100 ハンリー・ラミレス
36 オリオールズ $1,711,900 ネルソン・クルーズ

アストロズは去年全体1位指名したエイケンとの契約に失敗したから今年の2番目指名をもっていて、さらに全体5番目指名権を持っているからかなり予算がある。まあドラフトは気の長い話だからじっくり見ていきましょう。

メジャーリーガーの平均年俸が$4mの大台突破

どんどん上がるメジャーリーガーの給料。今年の開幕時点では$4mの大台を突破。今のレートだと五億円くらい。過去二年と比較しても順調に伸びている。

$4.25m
$3.95m
$3.65m

実際のメジャーの人気には陰りが出てきたとも言われるが、そんなことはお構いなし。ここまで選手の給料を上げられるんだから球団はもっと儲かっているんでしょう。

観客は増えなくても収入が好調である原因は別にチケットを値上げしているからではない。(値上げしている球団は確かにあるが)放映権料による収入増が現在の希望増加の要因。必ずどこかでアタマ打ちが来るのだろうが、いったいそれはいつ来るのだろう?

MLBで英語スタディ ダルビッシュの怪我した”UCL”

 

ダルビッシュが肘の手術かというニュースが日米で大きなニュースとなっている。むこうでは”UCL sprain” と説明されているが、要は右肘に損傷がみつかったのだ。マー君は同じ右肘の”UCL”の部分断裂だったが、完全に断裂されてはいないので今季は部分断裂したまま投げることを選択した。ダルも手術は望んでいない様だが、選択は難しい。手術すれば今季は全休が決定。休養を選択してもシーズンの3分の2は欠場となり、しかもその後悪化して結局追加で1年休む必要が生じるかもしれない。メジャーでは手術を選択するケースがほとんど。ただ有名なところではナショナルリーグを代表する投手、アダム・ウェインライトが部分断裂で投げ続けた実績がある。日本では部分断裂や損傷で投げている投手はたくさんいるだろう。どの程度で手術すべきかは調査や不十分でまだ誰にも結論を出せない問題。

ダルビッシュの問題は、私にとって判断が比較的容易だ。彼ほどの完成された投手年齢を元にリスクを考慮すると、手術した方が良いと思う。残り投げられるのは10年ほどだろう。手術をすれば1年休めば健康な残り9年を過ごせる可能性が高くなる。様子を見ればもっと早く復帰できるかもしれないが、ずっと肘の痛みを気にしながら投げることになるし、投手生命も短くなるかもしれない。それに、結局手術になるかもしれない。全盛期の今の時期を最も有効に活用するためには前者の手術を選択するべきだ。ただし、トミー・ジョン手術も100%成功するわけではないというリスクはもちろん存在するが。

前置きが長くなったが、むこうではUCLの表現は頻繁に使用される。MLB公式サイトでもESPNのサイトでも使用される。むこうのメジャーファンにとってはUCLといえば理解できる用語となっている。UCLはUlnar Collateral Ligament。LIgamentは靭帯のこと。日本語では尺側側副靱帯と呼ぶらしい。何とも見慣れない単語。このまま日本のメジャーファンはUCLを日本語化してしまおう。簡単に説明すると肘の内側にある靭帯の総称らしい。

screenshot

 

UCL以外にもACLという用語もよう出現するが、他の用語含めてまた別の機会に紹介できればと思う。