2012シーズンの注目ポイント①−ストラスバーグ

ようやくストラスバーグが開幕からメジャーで投げるシーズンがやってくる。しかも開幕投手としていきなり登場する。まだあまり彼のことを知らない方のためにちょっとだけ紹介しよう。

ストラスバーグは2009年にドラフト全体1位でナショナルズから指名された。2008年のオリンピックで投げていた大学生の豪腕投手といえば記憶にある方もいるかもしれない。すぐに2010年シーズン途中でデビューしたが、まもなくトミー・ジョン手術となって離脱。去年はリハビリ程度に終盤メジャーで投げただけ。そんなストラスバーグがようやくフルシーズンを迎える。

彼の速球はとにかく速い。デビュー年の4シームの平均急速はなんと97.6マイル。157キロ。万全ではないはずの去年ですら96マイル。154キロ。カーブとチェンジも切れて空振りを取れるし、コマンドも良い。そう、まるで夢のような投手。それがストラスバーグだ。

ポテンシャルはバーランダーやハラデイよりも高い。そんな彼が開幕から観られる素晴らしいシーズン。チームは負傷あけということでイニング制限をかけるらしいが、それでも彼が一年間投げるインパクトは大きいはず。ナショナルズは少しずつだが戦力も整ってきたし、楽しみだ。

ボビー・バレンタインとチェリントンの確執

レッドソックスのファンでなくとも、今年のボストンは注目すべきだ。理由は電撃的に就任した新監督、ボビー・バレンタインにある。さらに注目すべきは監督だけでは無く、GMも交代となったことだ。ここ数年メジャーで最も注目されてきた男、エプスティーンがカブスへと移籍し、ベン・チェリントンが内部昇格して新たなGMとなった。

果たしてタイトルの通りに確執があるのか?それは当事者にしか知り得ない事情だが、真相とは関係なくメディアは騒ぎ続けるに違いない。

バレンタインの就任の経緯からしてメディアを喜ばせるものだった。先にGMに就任していたチェリントンは、スヴェイムを新監督に任命する直前だった。しかし球団社長のルキーノがなかなか承認を出さず、バレンタインも面接しろと言い出す。グズグズしているうちにスヴェイムはカブスに掠め取られてしまい、結局ルキーノの意向でバレンタインがボストンの新監督となった。

新監督任命というチェリントンGMとしての最初の大仕事になるはずが、上層部に介入されたというわけだ。このルキーノが起こす騒動は地元メディアお気に入りの問題である。かつてもエプスティーンがルキーノの介入を気にいらず、数ヶ月ボストンをさるという事件が起きている。(そのとき暫定的だがチェリントンは共同GMになっている)昨シーズン末の惨敗でチームはバラバラと騒がれたが、ルキーノの存在がメディアに隙を与えている。二人の意見が食い違えば確執だという流れももっともな気がする。

二人の意見で最初の大きな相違があったのはショートのポジションに関して。すでにゴールドグラブのうまさといわれるキューバ亡命のプロスペクト、イグレシアスをボビーは開幕メジャーにしようとした。一方のチェリントンは時期尚早と判断、マイナースタートにさせている。

目下、選手起用で最も気になるのはクローザー問題。ボビーはダニエル・バードをクローザーにしたがったが、チェリントンはバードの先発転向を主張。先日バードが先発5番手になったと報道された。二つの案件ともメジャーの通例通り、GMの意見通りとなったが、このクローザー問題はまだ目が離せない。なぜならばクローザーのベイリーがDLスタートが濃厚となったから。緊急事態を理由にバレンタインが再びバードをクローザーにさせるかもしれない。

バレンタインの監督就任は賛否両論だ。カリスマ性という点では、日本人が感じる以上かもしれない。しかし裏を返せばアクが強いということでもあり、のびのびとしたカルチャーのレッドソックスをまとめきれないという意見も多い。

『美しい挑戦になるだろう。』

カペッロがサッカー、イングランド代表の監督に就任する際、このように言ったとされる。ファンを失望させている状況下でカリスマ的な監督が就任する状況がかぶってうつる。バレンタインは美しい挑戦とすることができるのか?それとも醜い権力争いに終止してしまうのか?

メジャー開幕戦、アスレチックス対マリナーズの注目ポイント。

いよいよ開幕。今年のメジャーは日本で開幕。最も期待しているのはマイナー契約からチャンスを掴みそうな川崎選手。セカンドのアクリーはなかなか外さないだろうから、スタメン狙うならサードかショートだと思う。ショートのライアンには守備ではかなわないので、バッティングでアピールできればチャンス。サードのフィギンズはリードオフになって復活すると手ごわいライバルになる。

フェリックス・ヘルナンデス

日本人以外で最も注目すべきはやはりキングと呼ばれるこの人。2010年のアリーグ、サイヤング賞投手です。去年は全体的に不調でしたが、今年は本来の姿を取り戻せるか?心配なるのはスプリングトレーニングの最終登板で不調だったこと。5回8失点と打ち込まれていたのでうまく切り替えられるか?

ヨエニス・セスペデス

アスレチックス最大の注目選手はキューバから亡命してきたこの怪物。以前、このブログでも紹介しましたが、予想外なことにアスレチックスが獲得。ソーサを彷彿させるするどいスイングが楽しみ。

せっかく日本にメジャーがくるんだけれど、この両チームの攻撃力は残念ながらプロ野球レベル。基本的には日本人選手を中心に観戦するのが良いはず。日本語はしゃべれないけど鈴木清ことカート鈴木もお忘れなく。メジャーでも有数のキャッチャーになっております。

アラスカではマリナーズの試合が観れないらしい

かなり前のニュースになってしまうが、アラスカではマリナーズの試合が観れなくなるらしい。

http://www.alaskadispatch.com/article/sorry-fans-no-televised-mariners-games-most-alaska

MLB.tv歴の長い方ならばご存知だと思うが、MLB機構はメディアの利益を守るためにブラックアウトをやっている。(ブラックアウトに関しては書いたことがなかったかな?まあそのうち書きますか) 日本でも数年前までは全試合がブラックアウトされていて観ることができなかったのが懐かしい。

アラスカはどうやらマリナーズのブラックアウト地区らしい。つまり、MLB.tvでマリナーズ戦を視聴しようとするとブラックアウトされて観れないわけだ。アラスカ最大のケーブルテレビ局であるGCIと、マリナーズ戦の中継を製作しているROOT Sports Northwest が放映権料で折り合いがつかず、マリナーズ戦を放映しないことになった。ケーブルテレビでも中継がない、MLB.tvでも観れない、ということで生で観る方法が無くなったというわけ。GCIはROOTの変わりにMLBネットワークを放送するようだが、こちらでももちろんマリナーズ戦の中継は放送できない。

どうしてもマリナーズ戦を観たければプロキシを刺すしかないだろう。かつて生中継をネットで観戦するために15分前からうまくささる串を探していたころがこれまた懐かしい。

ところでアラスカはマリナーズのあるワシントン州からはかなりはなれてるけど、どのくらいファンがいるのかがそもそも怪しい気がする。アラスカの人口は70万人程度。これだけ離れていれば地元の球団という意識は恐らくないだろうからそのうちどれだけのマリナーズファンがいるのだろうか?

改めてポサーダの野球人生を振り返る。

ホルヘ・ポサーダ
Jorge Posada

出身地 プエルトリコ
生年月日 1971年8月17日
身長 6′ 2″ =約188cm
1990年ドラフト24巡目にて指名される。

ポサーダは上記の通り、アメリカ領プエルトリコ出身だ。なぜかメジャーにはプエルトリコ出身のキャッチャーが多い。ポサーダと同世代のイバン・ロドリゲスもそうだし、モリーナ兄弟たちもそうだ。プロの世界に入ったのは1990年。メジャーデビューは1995年だが、これはセプテンバーコールアップ。96年から本格的にメジャーで活動を始めている。96年というのはトーリ監督が就任し、ヤンキースの黄金時代が始まった年。先発捕手の座をつかんだのは98年から。先発捕手となってから3年連続でワールドシリーズ制覇。非常に恵まれた状況でのメジャー人生スタートだった。ポサーダがメジャー昇格したときのヤンキースの正捕手は、現在のヤンキースの監督、ジョー・ジラルディだった。このジラルディとの関係性に関してはまた別の機会に書きたい。

2000年にメジャー制覇してからヤンキースはしばらくチャンピオンから遠のく。新人のころからリードも含めた守備力に疑問を呈する声は多かったが、2000年以降次第にその声も大きくなっていく。2008年には怪我で出場機会が激減するも2009年に見事に復活。チームも9年振りにワールドシリーズ制覇となった。しかしとうとう2011年にはチームの方針により完全にキャッチャーミットを奪われることとなってしまう。打撃の素晴らしいポサーダだからDHでオフェンスに専念してもらうという意図もあったと思う。結果は打撃面でも残念な結果になってしまった。そしてこのオフ2012年1月24日引退。40歳。

キャッチャーとしては確かに欠点があった。キャッチングは雑だし、素人でも首を傾げたくなるようなリード。AJ・バーネットにはバッテリーを組むことを拒否されて、2009年のワールドシリーズでもホゼ・モリーナがバーネットと組んだ。それでも彼はワールドシリーズ4度制覇を誇るチームの先発捕手だったのだ。彼の売りはなんといっても攻撃力。同世代のキャッチャーでは最もすぐれたオフェンス力を持っていた。長打力は素晴らしかったし、出塁率がとても高かった。派手なチームの中では地味な方であったが、それがヤンキースの強さを象徴していた気がする。彼が先発の座をつかんだ1998年から2006年までずっと地区優勝をしていたのだから、捕手として及第点だったのだと思う。

オールスター出場5回。

偉大な捕手二人が引退

毎年何人もの選手が引退していくけど、今年は特別に寂しい気持ちになった。ポサーダに続きバリテックも正式に引退。永らく名門チームの正捕手を務めた二人の引退は、一時代の終焉を感じさせる。

二人の全盛期は、熱狂的に盛り上がった2つのリーグチャンピオンシリーズと重なっている。言うまでもないが、2003年と2004年のあのALCSのことである。毎年またあの熱狂的なシリーズの再現を観てみたいと思っている。だけど二人がいなくなってしまった今、もうあそこまでのシリーズは観られないのでは無いかという気がしてくる。

しばらく、二人の歩んで来た道のりを振り返りたい。二人は対象的なキャッチャーだった。片方は玄人に好まれるタイプであり、もう片方は玄人からの批判を受けることが多かった。いずれにせよ、彼らが偉大な捕手であったことには間違いない。

MLB.com At Bat iPadアプリ版、こちらもプレミアム会員は無料

今朝iPhoneアプリの登録の仕方をアップしましたが、今度はiPad版のほうです。まあほとんど同じだけど。

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初回に起動したらiPhoneと同じようにこのような画面が出てくる。
ここでまた”Subscriber Log In” をタップ。思うんだけど、金額的にアプリ内課金は意味が無いよね。

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そしたらまたMLB.comのアカウントを入力するだけ。
これであっさり終了。

iPadアプリの方も特に変わっていないような気がする。試合の観戦という点では最高なんだけど、
もっとサイト内にある膨大な情報にアクセスする機能がほしいところ。

MLB.com At Bat iPhoneアプリ、プレミアム会員はフリーになった!

iPhone:昨日アップする予定だったが、時差の関係で今日になってしまった。アプリをダウンロードできるようになったのは日本時間の23時ころだっただろうか?

気になるのはMLB.tvのプレミアム会員向けの特典。アプリが無料になることだが、いたってシンプルだ。これまでのように”MLB.com At Bat 2012″ではなく、 “MLB.com At Bat” というアプリのみとなった。それでは登録までの流れを見てみよう。

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アプリを開くとこんな画面が下から出てくる。

MLB.tvのプレミアム会員でないならば、アプリ内で”At Bat 12″ を購入する仕組みだ。

ここで下の方にある”Subscriber Log In”をタップ。

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おなじみのログイン画面が出てきた。
MLB.comアカウントのE-mailとパスワードを入力するだけ。

入力したら”Log In”をタップ。

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ログインが完了したらこんな画面が出てくる。

背景青字のアイコンをタップすれば、贔屓のチームを登録できる。

次からアプリを立ち上げた時に登録したチームの情報がすぐ出てくるようになる。

そのほかは特にこれまでと変更は無い印象。
まだ試合の映像を観るまでにはいたっていないが、きちんと観戦できるか確認できたのち再度アップする予定。

もちろん今年からiPadとのユニバーサルアプリとなった。

キューバについてもう少し知ってみる

このオフシーズンはセスペデスをはじめ、キューバからの亡命選手の話題が多い気がする。defector の文字を見る機会が多かった。野球の盛んなこの国はたくさんの有望選手を抱えているが、いったいどんな国で、どのくらいメジャーリーガーがいるのか?せっかくなのでいろいろこの機会に知ってみたいと感じた。来年はWBCも開催されてまたキューバは強さを発揮するはずだ。

キューバのおおまかな場所はご存知の方も多いはず。

すぐ東隣りにドミニカがあり、プエルトリコはさらに東にある。この3国では野球が非常にさかんだ。

フロリダ半島はこんなに近い。だから良く船で亡命するんだね。

メキシコもすぐ西隣りに位置している。カストロとチェ・ゲバラはメキシコから上陸した。

一番最初のメジャーリーガー:Rafael Almeida。なんと100年前の1911年にプレーしています。しかしスティーブ・ベリャンが1871年にナショナル・アソシエーションに参加している。つまりキューバと野球の歴史はずっと深くつながっていたことになる。

現役の主なメジャーリーガー:ケンドリス・モラレス、アロルディス・チャップマンほか

過去の主なメジャーリーガー:カンセコ、ヘルナンデス兄弟ほか

野球の盛んなキューバではあるが、政治的な影響もあり、それほど多くのメジャーリーガーを輩出しているわけではない。メジャーリーガーになるためにはどうしても亡命しなくてはならない。
投手と遊撃手の活躍が目立つ。チャップマンやコントレラス、ヘルナンデス兄弟など入団前から騒がれた投手がたくさんいる。ショートはいまもユネル・エスコバル、ベタンコート、アレクセイ・ラミレスとレギュラーがいる。以前もレイ・オルドネスという名手がいた。
成績としてはホゼ・カンセコ、ラファエル・パルメイロが突出している。彼らは親が亡命してきた選手。
今年亡命してきた選手が今後どのような活躍をみせてくれるだろうか?

歴代最多6番打者

かなりマニアックだが、面白いデータがあったので紹介。ミスター六番打者は誰か?最近まで活躍した馴染み深い選手の名前も並んでいます。ベニト・サンチアーゴ、ポサーダ、ビニー・カスティーヤ。カスティーヤは強打者のイメージが強いので意外ですね。

The Players Who Have Hit 6th Most Often Since 1919

上位50人中、15人はキャッチャーだったそうです。守備力が重視されるポジションなので6番打者が多いというのは意外ですね。
六番打者へのイメージとして、そこそこのパワー、そこそこの打率、そこそこの出塁率みたいなことも書いてあるが正にそんなイメージがあります。
ポサーダは個人的にもヤンキースの六番を担っていた印象は強いですが、上記の典型的な6番打者のイメージとは全く違いました。中軸を任せられるほどの打力を誇っていたポサーダ。彼をこのポジションで打たせられるからヤンキースは強いわけですが。もう観れないと思うと寂しい。