2010オフ移籍市場の重大ニュースを振り返る。

開幕まであと一ヶ月というところでストーブリーグを振り返ってみます。
本当は重大ニュースでなくて10大ニュースにしようと思いましたが、冗長になるのを避けて8つの話題をピックアップ。

1.エイドリアン・ゴンザレスがレッドソックスにトレード。

もっと衝撃だった移籍は他にもあった。ボストンは1年半前から彼を追いかけているという噂だったから突然のニュースではなかったけれどもメディアはかなり興奮していました。レッドソックスがゴンザレスを獲得したことで得られるインパクトは、10年前にFAで獲得したマニー・ラミレスと同等と予想してこのトレードを一位にしました。

2.フィリーズがクリフ・リーを強奪。

衝撃の度合いということではエイドリアン・ゴンザレスのトレードより上だった。ずっとメディアは本命がヤンキースで対抗がレンジャーズと報道していましたからね。リー側の意思決定が近くなってから突如強奪したかたちとなったフィリーズ。アマロGMの手腕は鮮やかでしたね。振り返れば一年前にフィリーズからトレードで放出された際、「残りたかった」と語っていたリー。また戻れて良かったですね。この高額契約がヤンキースのエース、サバシアに及ぼす影響も気になります。

3.ブルージェイズがバーノン・ウェルズの放出に成功。

メジャーの移籍市場好きにとっては上記2つのニュースより衝撃だったともいえるウェルズのトレード。ブルージェイズが過去に結んだ高額契約は不良債権間違いなしとも呼べる内容でした。まさかその不良債権を買い取る球団が現れるとは。しかもメジャーでレギュラーの実力を持つ二人の選手をくれる太っ腹。この1年半でリオス、ハラデイ、ウェルズと主力3選手を放出したブルージェイズ。今後の再建が気になるチームとなりましたね。

4.グレインキーがブルワーズにトレード。

アメリカンリーグのサイヤング受賞者がナショナルリーグに移籍する流れが続いています。サンタナ、サバシア、クリフ・リー、ハラデイ。そして今回のグレインキー。サンタナは健康面の心配からか衰えをみせていますが、他の三人は移籍してから大きく成績を改善しています。グレインキーもハラデイ同様圧倒的な成績を残す可能性は大きいのではないでしょうか?去年のハラデイのように、プレーオフ初参戦できるかにも期待が高まりますね。

5.レッドソックスがカール・クロフォード獲得。

またしてもエプスティーンGMが驚かせてくれました。去年のジョン・ラッキー獲得のときのように青天の霹靂といった印象です。ただしクロフォードの加入がどれほどレッドソックスにプラスになるかは賛否のわかれるところ。すでにスピードスターとしてエルズベリーがいるし期待のケイリッシュもいる。人工芝がホームだったクロフォードは足腰への負担も心配されています。彼をいかすも殺すもGMとフランコーナ監督次第。果たして開幕時は何番を打っているのでしょうか?

6.ナショナルズがジェイソン・ワース獲得。

エイドリアン・ゴンザレスの移籍が報道された直後に発表されたワースの移籍。レッドソックスが本命といわれていましたがナショナルズはかなりの金額を積んで頑張りましたね。年俸が高すぎる契約だと批判されていますが、ストラスバーグが復活する2012年は期待できるチームになっているのではないでしょうか?

7.オリオールズがビッグネームを次々に獲得。

オリオールズといえば2008年以降レイズに代わってアリーグ東地区最弱の名を欲しいままにしていました。期待のマーケイキスは伸び悩んでいるし、パッとしないですね。しかし来年はこれまでと違うかもしれません。ゲレーロにデレク・リー、マーク・レイノルズらの(元?)スラッガーを獲得。彼ら以外にもJJハーディやデュークシャーら有名選手をたくさん獲得しました。去年監督を交代させてからはかなり強かったというデータもあるし、うまく行けば台風の目になるかもしれません。逆に彼らがまったく復活できずにまた最下位で終わるかもしれませんが。

8.どうなるメッツ!?

メッツといえば大型補強はするけど結果が伴わないことで有名なチーム。だけど今オフはまったく目立った動きがありませんでした。GMにサンディ・アルダーソンを迎えたときはどんなチーム作りをするかが期待されましたが、補強する余裕などまったく無かったようです。。オーナーはマドフ関係者で世間の非難の的。しかも資金繰りに困っていてMLBから借り入れまで行っている状況。MLB有数のビッグクラブですが、今後の動向が心配されます。

他にもヤンキースのソリアーノ獲得やタイガースの積極補強など気になる移籍がありましたね。果たしてこのオフの動きが成績にどう反映されるでしょうか?

2011年のドラフトオーダー(アップデート)

ストーブリーグが本格化する前に今年のドラフトオーダーを紹介しました。

その後タイプAフリーエージェントらの補償などで指名の順番に変更が生じましたがそれもFIXしたようです。

なのであらためて紹介します。

今回はドラフト1巡目と2巡目の間のいわゆるサンドイッチピックも加えてみました。

左の表が前回、右の表が今回のアップデート版です。

・34位以降がサンドイッチ指名分。()内が補償をもたらした選手名。
・7位のダイヤモンドバックス、10位のパドレス、15位のブルワーズは去年契約できなかった分の補償。
*1 タイガースがビクター・マルチネスと契約した分の補償
*2 ホワイトソックスがアダム・ダンと契約した分の補償
*3 レッドソックスがカール・クロフォードと契約した分の補償
*4 レンジャーズがエイドリアン・ベルトレーと契約した分の補償
*5 ヤンキースがラファエル・ソリアーノと契約した分の補償
*6 フィリーズがジェイソン・ワースと契約した分の補償

ドラフトの補償で得したのは?

FAのルールをうまく活躍したのはレッドソックスとレイズ。

明らかな結果ですね。

レッドソックスはこのオフ最も補強で成功したチームだが、プロスペクト獲得へも抜け目ない動き。

クロフォード獲得で24番目の指名権をレイズに譲りましたが、19番目と26番目の指名権をゲット。

40番目までに4回指名できることに。

エイドリアン・ゴンザレス獲得でトッププロスペクト3人の大放出ですが、早くも半年以内に穴埋めできるかもしれません。

レイズはなんと1巡目で9回の指名ができることになりましたね。

しかもハウプやクオルズなどさして戦力にならなかった選手から補償を生み出しました。

ヤンキース、レッドソックスとしばらく互角に戦えるかもしれません。

参稼報酬調停の仕組み

ダルビッシュの年俸5億円が話題になっていますね。

むしろその金額に対して涌井の年俸がどうなるのかという方が話題でしょうか?

二人ともまだ24歳。

以外かもしれませんがMLBでは24歳でそれほどの高額年俸を手にする選手はなかなかいません。

理由は二つあります。

一つは高卒ルーキーをいきなりメジャーに昇格させることがまずない。

22歳くらいまでは体作りをさせるのが通例となっています。

二つ目は今日書く調停権の影響です。(日本語では参稼報酬調停というのが正式の様です。)

調停制度の仕組み

MLBに昇格してから調停権を得るまで3年かかります。

正確にはメジャーリーグサービスタイムが3.000以上になれば調停を申請する権利を得ます。

(実際にはスーパー2という例外がある。)

調停権を得れば給料がかなり上がる可能性がありますが、それまでの3年間はMLBの最低年俸(40万ドル程度)くらいの給料となる場合がほとんどです。

それまでは、ほとんど球団が提示した金額に文句を付けられません。

早くても調停権を得るのは25,6歳くらいからなので、ダルビッシュの様に24歳で高給取りになる可能性は少ないというわけです。

調停権を得て実際に調停が行われるまでには下記のプロセスがあります。

・球団が選手にオファーを出す。
・選手が提示金額に合意できない。
・調停申請をする。
・両者が希望金額を提示する。
・調停人が両者からヒアリングを行う。
・調停人が裁定を下す。

調停では両者どちらかの希望額が選択されます。折衷案はありません。

調停人は選手側にもMLB機構側(オーナー側)にも属さない中立的な人物が務めます。

最近は調停申請まではたくさんされますが、実際に調停が行われることは少ないです。

調停が下されるタイミングが2月とシーズン間際に設定されているため選手側からすると準備に影響が出ます。

またどちらかの希望額という極端な結果になるのを避けるため、両方が歩み寄って契約が締結されることが多いと言われています。

選手はFAの資格を得るまで(6年の経験を積むまで)最低3回調停申請ができるシーズンがあります。

複数年契約を結んでしまえばもちろん毎年調停することも無いですが。

調停権獲得の起源

メジャーの選手会(MLBPA)は1970年に調停の権利をつかみました。

注意したいのはFA制度より歴史が古く、先に出来た制度であること。

詳しくはまた別の機会に書ければと思いますが、この調停の権利を得たことは重要で、のちのFA制度確立に大きな影響を与えたといえます。

この調停権を獲得させたのは当時の選手会長マービン・ミラー。

そして調停人として重要な裁定を下した人物にピーター・サイツがいます。

この二人は英語サイトでは良く目にしますのでそのうちまた触れたいですね。

ルール5ドラフト

ここ一週間ほどぶっ倒れてしまいました。

仕事の関係もあってなかなか更新もできず、2ヶ月くらい週2回のペースで更新してきたからリズムが崩れちゃいましたね。

とりあえず書きかけだったルール5ドラフト。

もうみなさん興味ないかもしれません。

レッドソックスのクロフォード獲得、フィリーズのクリフ・リー強奪と驚きのニュースが続いたし・・・

でも昨日ESPNに注目のルール5ドラフトプレーヤーの記事がありました。

日本人には耳慣れないこのドラフトのルールをようやく詳しく知りましたね。

6月にある新人ドラフトは別名ルール4ドラフト。

ルール5ドラフトは若手選手の飼殺しを防ぐために実施される。

このくらいは去年も知ってた。

ルール5ドラフトで指名されうる条件
・40人枠にいないこと
・18歳以下で契約した場合は5年以上のプロ経験があること。
・19歳以上で規約した場合は4年以上のプロ経験があること。

つまり40人枠のロースターに空きの無い球団はルール5ドラフトに参加できない。

指名された選手はただちに新チームの40人枠に加えられる。

たとえば、今年インディアンズのジョシュ・ロドリゲスがパイレーツに指名された。

パイレーツはインディアンズに$5万支払うのがルール。

もしロドリゲスが2011シーズンに25人枠に残れなければ、元いたチーム(インディアンズ)は半額($25000)で買い戻すことが可能。

なかなかハードルが高そうですね。

実際は球団側も有望選手が引き抜かれないようにやりくりしているし、なかなかこのルール5ドラフトからスター選手が出てこないのが現状。

でも有名選手としてヨハン・サンタナのようなサイ・ヤング受賞者も出ている。

ある程度は機能しているシステムですね。

果たして今年指名を受けた選手からスターは現れるでしょうか?

ジーター、ボラス、バリテック

ヤンキースファンではないけれど選手にはリスペクトしています。

メジャーで一番最初に好きになったのはマリアーノ・リベラだったりする。

リベラが2年の再契約を結んだようですね。

3年前と違ってあっさり結べて良かったと思う。

もう一人のヤンキースの象徴といわれるジーターも契約が近いと報道されています。

つい最近までもめそうな雰囲気があっので、バリテックの2年前のごたごたが頭をよぎった。

2008年のオフ、FAとなったバリテックにレッドソックスは調停申請をした。

その年のバリテックの年俸は$10.4M、調停するとその8割が補償されることになるのでレッドソックスは翌年バリテックに$8M以上の年俸を支払っても良いと考えていた。

しかしバリテックの代理人ボラスは調停を拒否。

結果は他の球団から良いオファーは無く、最後はバリテックがボラスを退ける形で結局ボストンに残留した。

しかし金額は$5Mと価値が下がってしまった。

バリテックのプライドは少なからず傷ついたと思う。

話をジーターに戻すと、当初ヤンキースからされたオファー、3年$45Mの妥当性は意見が分かれる。

ボラスはジーターにもっとマシな代理人がいればずっと高額な年俸で契約できると豪語したらしいけど、

2年前のバリテックはボラスじゃなければもっと良い契約を結べたはずだね。

ヤンキースは他の球団と交渉すれば良いなんて言ったらしいが、キャプテンに対して敬意を欠いている。

2年前のバリテックがそうだったように、ジーターも他の球団に行く気は無いはず。

最も熱狂的なファンのいるチームにいてこそバリテックの価値がある。

ジーターだって最もプレッシャーのかかるヤンキースにいてこそジーターだと思う。

明日あたりすんなり契約合意となってほしい。

ところでレッドソックスとバリテックの再契約。

衰えは隠せないけど、控え捕手としては十分でしょうね。

これでサルタラマッキア正捕手となりそうで不安大といわれておりますが、エプタインのことだからまだ捕手を獲得する可能性もゼロとは言い切れない。

今日はFA選手側の調停受諾の期限。誰が受けるでしょうか?

本日11/30日は、年俸調停申請をされたFA選手が調停を受けるか拒否するかを決める期限日。

※調停申請の状況はこちらにまとめたので参考にしてください。

今後の移籍動向や来年のドラフトに向けて関係してきますので、改めてルールなどを見返してみました。

・FAになった選手に対し、球団は調停申請をすることができる。

・タイプAもしくはタイプBのFA選手が調停を拒否して別球団に移籍すれば、元の球団は補償としてサンドイッチピック(一巡目と二巡目の間の指名権)を得ることができる。

・逆に球団側が年俸調停申請をしなければ、選手を失っても補償を得ることはできない。

・またタイプAのFA選手を失えば獲得球団からドラフト一巡目指名権が譲渡される。

・前年の勝率が下から15番目までの球団は、ドラフト一巡目指名権が保護されるため、タイプAの選手を獲得したら二巡目指名権を譲渡することになる。

・FA選手が調停申請を受諾した場合、両者は一年契約を結ぶことになる。

・ある球団が二人以上のタイプAのFA選手を獲得した場合、エライアスのポイントが高い選手を失った球団が一巡目指名権を獲得し、他の球団は二巡目以降の指名権を獲得する。
(たとえばタイガースはすでにビクター・マルチネスを獲得して一巡目指名権をレッドソックスに譲渡した形になっています。この先タイガースがジェイソン・ワースを獲得した場合、ワースはマルチネスよりエライアスポイントが高いため、一巡目指名権はフィリーズに譲渡され、レッドソックスはタイガースの二巡目指名権を獲得する。)

※ドラフトの指名順位は以前、記事にしたのでこちら参照ください(変動しますがまた更新する予定です)。

実際の傾向

実際に球団が調停を申し立てるかどうかは残留してほしいかどうかだけでなく、ビジネス上の問題が存在する。

選手は現在の年俸の八割か、その前のシーズンの七割の年俸が保証される。

残留してほしくても、上記以下の金額で残留させたければ申請されない。

また調停は選手有利といわれているため高額年俸がネックになって調停受諾を恐れるため、球団が申請しない場合もある。

選手側の希望が残留でも、調停を受ければ一年契約しか結べないため、将来的な安心を求めて複数年契約が希望であれば拒否することになる。

逆に選手の直近の成績が悪くてFA市場では価値が下がると思えば、調停を受けて一年契約するケースがある。

来シーズン頑張って自分の価値を上げてからまた来年FAになれば、年俸が高くなってから複数年契約を狙うのは賢い選択になりうる。

たとえば去年ブレーブスは守護神ラファエル・ソリアーノと契約する意思はなかったが、ドラフトの補償を求めて調停申請した。

しかしソリアーノが受諾してしまったから補償はなし。

すでにビリー・ワグナーをFAで獲得してドラ一をレッドソックスに譲渡したあとだったからブレーブスの思惑は外れ、ドラフト一巡目指名権が一つも無くなってしまった。

球団側は選手の契約希望年数や希望年俸などを伺いながら調停するかどうかを決める必要があります。

逆に選手側は自分がタイプAであればそれが移籍先の負担になって価値が下がる可能性があるため、自分に得かどうかを見極めないといけません。

選手の選択が今日決定して始めて価値が決まるともいえます。

恐らく12月に入ると球団の方は積極的に動いてどんどん契約がまとまっていくはず。

レッドソックスの噂

このオフはタイガースが積極的で目だっていますね。

いつも話題の中心にいるレッドソックスのエプスタインGMはおとなしめ。

実は彼がGMになってから年俸が2000万ドルを超えるような超大物とは契約していない。

2001年~2008年途中まで在籍したマニー・ラミレスは彼がGMになる以前に獲得された選手。

でもそろそろユーキリスとコンビが組めるような強打者の獲得が噂される。

それがどのタイミングになるかは状況しだいだが、恐らく2012年の開幕にはビッグネームの名前がラインナップを飾っているはず。

いろんな噂を検証しながら今後のボストンの補強を予想してみる。

エクスタインのアイデアはもっと上をいっていて、どうせ外れるんだけどね。

まずは2010年の開幕ラインナップと現状の戦力の比較。

ブルペン

まず間違いなく補強がありそう。

今シーズンの開幕前までは自慢のリリーフ陣だったけど、フタを開けてみれば信用できるのは8回を投げるバードのみ。

ラミレスとデルカーメンはシーズン途中で放出される事態にまでなってしまった。

すでにアンドリュー・ミラーとテイラー・バックホルツを獲得していて大きな戦力になる可能性はあるものの未知数。

より信頼性の高いリリーフを二人ほど補強しそう。

注目はパペルボンの処遇。

今年は調停3年目だが、成績が悪化したけど来年も高額な年俸になることが間違いないのがネック。

すでにバードがクローザーができる実力を十分つけているし、ボストンのファンもヤンキースファンといわれるパペルボンが放出となってもそれほど気にしていない雰囲気。

来季の年俸の一部を負担してでもトレードに出す、もしくはノンテンダーにするという噂まである。

上原獲得が噂に上がっているが、八回を投げさせることもできるし、バードのクローザー転向一年目のバックアップにもなれる。

理にかなっているけど実現するかどうか?

キャッチャー

ビクター・マルチネスはすでにタイガースと契約。

実は本命と噂されたジョン・バックもマーリンズに奪われた。

FA市場に有望な捕手はもういなそうだが未来の正捕手完成までのつなぎとなるベテランを獲得すると思う。

個人的にはバリテックに残留してほしいですね。

ドジャースのラッセル・マーティンが市場に出されると噂されるが打撃が復活すれば大きな戦力になる。

その他のポジション

スクータロをトレード市場に出していてすでに複数球団が興味を示している。
今年は期待通りの活躍で来季年俸5.5Mと相場通りだけにボストン次第ですんなり決まりそう。

エイドリアンベルトレーは移籍の見込み。今年は大爆発したけどコンスタントに活躍した実績が無いからかなりリスク。

FAではジェイソン・ワースとクロフォードが補強の候補といわれている。

ただし二人ともかなりの高額契約を望んでいるらしいから金額次第かな?

トレードではダイヤモンドバックスのジャスティン・アップトンとパドレスのエイドリアン・ゴンザレスが候補。

どちらも代替要員にかなりの戦力を要求されている様です。

GMは若手をあまり放出したくなさそうなので条件次第でしょう。

アップトンは若いけど兄貴と同じで時々送球が非常に雑ですね。

最近は守備も重視しているエプスタインの評価がどこまで高いのか?

エイドリアンは長いことエプスタインのお気に入りみたい。

ただ来年はFAになることが確実なので無理はしないでしょうね。

来年のFAはプホールズがなる可能性もありますしね。

同じ一塁手のゴンザレスは影響受けるはず。

ただ手術の影響で開幕に間に合わない可能性もあるため、パドレス側の態度が軟化するかもしれない。

移籍が実現すればマニー・ラミレス以来となる年俸2000万ドル以上の複数年契約が実現するのは間違いないでしょう。

ただし、上の表からすると最悪補強しなくても良いかもしれない。

現有戦力ですでに今年の覇者ジャイアンツに勝っているし。

チーム大改造もあるかなと思ってたけど、オルティーズにオプションを行使したあたりから大きな動きはないような気もしてきた。

FA選手への調停申請

西岡選手には無事入札がされたそうですね。

どこが入札したのでしょうか?

岩隈選手と違って気持ちよくメジャーに行ってほしいですね。

US時間の昨日はFA選手への調停申請期限でした。

調停申請したけど拒否された球団は、選手と再契約できなかった場合に2011年のドラフトで補償を得ることができます。

リストは下記の通り

ほぼ噂通り、驚くことはおきませんでした。

むしろ来週期限の選手の回答で球団の思惑と違い、受諾選手が出るかどうかですね。

動きはじめたストーブリーグ

アウォードの発表期間で静かなオフシーズンに少し動きがありました。

ビッグネームでは無く、地味だけれどTypeAじゃないから補償がいらない人気選手二人が早速契約を結びましたね。

マーリンズと契約したジョン・バック、そしてタイガースと契約したホアキン・ベノワ。

気になったのは年俸の高さ。

二人とも意外に高かったんですよね。

これって今シーズンの市場の相場に影響してくると思う。

バック
3年総額$18M。契約金$1.5M、1年目$4.5M、2,3年目$6M
べノア
3年総額$16.5M。一年あたり5.5M。

バックはレッドソックスが狙うキャッチャーとしては本命では無いかとも言われていましたね。

でもいくらボストンでも上記の金額は提示しなかったでしょう。

バリテックの後継者が育つまでのつなぎとなる捕手が欲しそうな雰囲気でしたから。

バックは守備も良くて打撃もキャッチャーとしては平均以上だけど一年間フルに働かされたことが無いんですよね。

どうしてケチケチ球団マーリンズがこれほどバックを欲しがったのかは謎。

べノアは今年の成績が抜群でしたね。

ただコンスタントに良い成績を残したことが無いというリスクがある。

タイガースは今年かなりの補強費用があるみたいだからとても欲しかったんでしょう。

このオフは有望なセットアッパーがたくさんFAにいます。

べノアくらいの価値の投手がたくさんいるから、この契約がひとつの基準になりそうです。

FA選手への年俸調停申請期限まであと三日ほど、その後はかなり動きが出てくるはずです。

たのしいたのしいストーブリーグの本番がやってきますね。

2011年のドラフトオーダー

今日紹介するのは来年のドラフトで予定されている指名順。

TypeAフリーエージェントに調停申請したものの再契約を逃した球団は、相手球団からドラフト一巡目指名権を補償としてもらうことができる。

基本的に今シーズンの成績が悪かったチームから指名することができる。

順位 チーム
1 パイレーツ
2 マリナーズ
3 ダイヤモンドバックス
4 オリオールズ
5 ロイヤルズ
6 ナショナルズ
7 ダイヤモンドバックス
8 インディアンズ
9 カブス
10 パドレス
11 アストロズ
12 ブルワーズ
13 メッツ
14 マーリンズ
15 ブルワーズ
16 ドジャーズ
17 エンゼルス
18 アスレチックス
19 タイガース
20 ロッキーズ
21 ブルージェイズ
22 カーディナルス
23 ホワイトソックス
24 レッドソックス
25 パドレス
26 レンジャーズ
27 レッズ
28 ブレーブス
29 ジャイアンツ
30 ツインズ
31 ヤンキース
32 レイズ
33 フィリーズ

2回名前が出てくる球団が3つある。

7位のダイヤモンドバックス、10位のパドレス、15位のブルワーズは去年契約できなかった分の補償。

背景が色つきの球団は一巡目指名権がプロテクトされている。

カブス、ドジャース、メッツなど金持ち球団も成績が悪かったので、TypeAのFAを獲得しても一巡目指名権を失うことは無い。

ご贔屓のチームの補強を知る上での参考にされたし。