全米のメディアマーケット(ランキング)

MLBのチームでは、オーナーの多くが放送局を所有していて、自分のチームの中継番組を制作している。
アメリカのテレビ視聴はケーブルテレビが主流らしく、各チームのチャンネルはローカルのケーブルテレビで放送される。
チームによってはケーブルテレビの標準チャンネルに組み込まれていて、無条件に視聴者から視聴料を回収できる仕組みとなっている。
これはMLB各球団の重要な収入源となっている。
視点を変えると、チームが本拠としている都市部のメディアマーケットの大きさが、チームの経済力に大きな影響を及ぼすということになる。
そのためMLBに関するサイトを見ていると、メディアマーケットに触れられることも良くある。
今日紹介するのはMLBの球団がある都市のメディアマーケットランキング。
参考にしたのはこちらのサイト
(順位はマーケットの順位。チーム横の数字は年俸総額の順位。)

ブルージェイズがあるトロントはカナダなのでここにはのっていなかったが、かなり大規模なはず。

フィラデルフィアと同じくらいかな?

ツインズの本拠ターゲット・フィールド②-パーク・ファクター

また西岡選手が所属するツインズに関して書くのですが、実は10年ほど前にツインズは削減候補になったことがある。

モントリオール・エクスポズがナショナルズへと変わる一連の事件とあわせてツインズも消滅させようという話だった。

先日書いた通り、ツインズは不人気だったんだけどこれは現MLBコミッショナー、セリグの策略だった言われる。

セリグはブルワーズの元オーナーだったが、ブルワーズがあるウィスコンシン州とツインズのミネソタ州は隣同士。

ツインズが無くなればブルワーズの市場が拡大して収入が増えることが見込まれる。

疑うのも納得できますね。

ところでMLBの球場はNPB以上に特徴に差がある。

ツインズのターゲット・フィールドは去年もっともホームランが出にくかったというデータが出た。

パーク・ファクターは一年だけで結論を出すのは早いと思うが、これからも決してホームランが出やすい球場にはならないと感じる。

まず第一に寒冷地に位置しているから、春先やプレーオフ前など気温が上がりにくい季節は打球が飛ばないはず。

それに右翼の壁が結構高いので打者心理に影響が出るのではないか。

西岡選手はNPBでもホームランを量産する選手では無かったけど、ツインズではさらにホームランを放つ機会は減ると思う。

ただし、ホームラン以外はそれほど打者に不利というわけでも無いようで、特に三塁打は比較的出やすいという2010年だった。

加速はそれほどではないけどトップスピードはメジャーでもトップクラスといわれているだけに、西岡選手にはたくさん三塁打を打ってほしいところ。

ロッキーズの先発投手球団史

ヒメネスはどこまで勝ち星を伸ばせるか?

オールスターが近づいてきました。

ナショナルリーグの先発ピッチャーはロッキーズのウバルド・ヒメネスでほぼ間違いないでしょう。

ロッキーズの本拠、クアーズ・フィールドといえば打者天国として有名です。

逆に投手からすると地獄になるわけですが、ヒメネスはそんな投手受難の地に突如あらわれたエースといった感じがします。

まだシーズンも半分のところですでに14勝。

去年までの彼の知名度からすれば、誰が今年の活躍を予想できたでしょうか?

実際は2007年のワールドシリーズで先発した経験の持ち主ですが、ヒメネスはロッキーズの球団史(まだ20年にも満たないが)においてどのような位置にいるか気になりました。

ワールドカップが開催されていますが、高地ではボールが伸びると散々言われています。

1600mの高地にあるクアーズフィールドで外野フライが ホームランになる可能性があることは容易に理解できますね。

成績が年俸に関係しますからやはり投手はここでは投げたくないでしょう。

記録的な金額でFA移籍したハンプトン

打たせて捕るタイプのマイク・ハンプトンがFAでロッキーズを選んだ際は話題にのぼりましたね(結局失敗でしたが)

思い返してみても、ロッキーズで活躍した先発投手はあまり思い浮か びません。

ヒメネス以前に他球団がうらやむようなエースは育たなかったし、FAなどで好投手が移籍してくることも無かった。

調べたところ、なんとロッキーズで通算30勝以上の先発投手がわずか八人しかいま せんでした。

最多イニング、最多勝利は今も所属するアーロン・クック(ちなみに ロッキーズ通算65勝です)。

勝利数三位も現在所属しているフランシス。

二人とも防御率が良いわけではあり ません。

でも長く残れるピッチャーが出て来たことが。ここ数年良い成績を残している要因かも。

防御率4点以下にするのも厳しい球場

実は30勝以上の先発八人の中でも防御率4点以下の投手はわずか一人。

ホントにこの球団で投手としてやっていくことが大変だということを示す結果になりました。

実はそれがヒメネス!

ロッキーズの年間最多勝利数は17勝ですが、これを更新することはもう間違いないはず。

決して裕福ではないロッキーズなので、今後放出される可能性もあるでしょう。

もっと投手有利の球場を本拠にしたらどんな成績を残すのか興味がありますが、このまま残って球団史に燦然と輝く記録を残して欲しい気もする。