2011年のドラフトオーダー(アップデート)

ストーブリーグが本格化する前に今年のドラフトオーダーを紹介しました。

その後タイプAフリーエージェントらの補償などで指名の順番に変更が生じましたがそれもFIXしたようです。

なのであらためて紹介します。

今回はドラフト1巡目と2巡目の間のいわゆるサンドイッチピックも加えてみました。

左の表が前回、右の表が今回のアップデート版です。

・34位以降がサンドイッチ指名分。()内が補償をもたらした選手名。
・7位のダイヤモンドバックス、10位のパドレス、15位のブルワーズは去年契約できなかった分の補償。
*1 タイガースがビクター・マルチネスと契約した分の補償
*2 ホワイトソックスがアダム・ダンと契約した分の補償
*3 レッドソックスがカール・クロフォードと契約した分の補償
*4 レンジャーズがエイドリアン・ベルトレーと契約した分の補償
*5 ヤンキースがラファエル・ソリアーノと契約した分の補償
*6 フィリーズがジェイソン・ワースと契約した分の補償

ドラフトの補償で得したのは?

FAのルールをうまく活躍したのはレッドソックスとレイズ。

明らかな結果ですね。

レッドソックスはこのオフ最も補強で成功したチームだが、プロスペクト獲得へも抜け目ない動き。

クロフォード獲得で24番目の指名権をレイズに譲りましたが、19番目と26番目の指名権をゲット。

40番目までに4回指名できることに。

エイドリアン・ゴンザレス獲得でトッププロスペクト3人の大放出ですが、早くも半年以内に穴埋めできるかもしれません。

レイズはなんと1巡目で9回の指名ができることになりましたね。

しかもハウプやクオルズなどさして戦力にならなかった選手から補償を生み出しました。

ヤンキース、レッドソックスとしばらく互角に戦えるかもしれません。

ジーター、ボラス、バリテック

ヤンキースファンではないけれど選手にはリスペクトしています。

メジャーで一番最初に好きになったのはマリアーノ・リベラだったりする。

リベラが2年の再契約を結んだようですね。

3年前と違ってあっさり結べて良かったと思う。

もう一人のヤンキースの象徴といわれるジーターも契約が近いと報道されています。

つい最近までもめそうな雰囲気があっので、バリテックの2年前のごたごたが頭をよぎった。

2008年のオフ、FAとなったバリテックにレッドソックスは調停申請をした。

その年のバリテックの年俸は$10.4M、調停するとその8割が補償されることになるのでレッドソックスは翌年バリテックに$8M以上の年俸を支払っても良いと考えていた。

しかしバリテックの代理人ボラスは調停を拒否。

結果は他の球団から良いオファーは無く、最後はバリテックがボラスを退ける形で結局ボストンに残留した。

しかし金額は$5Mと価値が下がってしまった。

バリテックのプライドは少なからず傷ついたと思う。

話をジーターに戻すと、当初ヤンキースからされたオファー、3年$45Mの妥当性は意見が分かれる。

ボラスはジーターにもっとマシな代理人がいればずっと高額な年俸で契約できると豪語したらしいけど、

2年前のバリテックはボラスじゃなければもっと良い契約を結べたはずだね。

ヤンキースは他の球団と交渉すれば良いなんて言ったらしいが、キャプテンに対して敬意を欠いている。

2年前のバリテックがそうだったように、ジーターも他の球団に行く気は無いはず。

最も熱狂的なファンのいるチームにいてこそバリテックの価値がある。

ジーターだって最もプレッシャーのかかるヤンキースにいてこそジーターだと思う。

明日あたりすんなり契約合意となってほしい。

ところでレッドソックスとバリテックの再契約。

衰えは隠せないけど、控え捕手としては十分でしょうね。

これでサルタラマッキア正捕手となりそうで不安大といわれておりますが、エプタインのことだからまだ捕手を獲得する可能性もゼロとは言い切れない。

今日はFA選手側の調停受諾の期限。誰が受けるでしょうか?

本日11/30日は、年俸調停申請をされたFA選手が調停を受けるか拒否するかを決める期限日。

※調停申請の状況はこちらにまとめたので参考にしてください。

今後の移籍動向や来年のドラフトに向けて関係してきますので、改めてルールなどを見返してみました。

・FAになった選手に対し、球団は調停申請をすることができる。

・タイプAもしくはタイプBのFA選手が調停を拒否して別球団に移籍すれば、元の球団は補償としてサンドイッチピック(一巡目と二巡目の間の指名権)を得ることができる。

・逆に球団側が年俸調停申請をしなければ、選手を失っても補償を得ることはできない。

・またタイプAのFA選手を失えば獲得球団からドラフト一巡目指名権が譲渡される。

・前年の勝率が下から15番目までの球団は、ドラフト一巡目指名権が保護されるため、タイプAの選手を獲得したら二巡目指名権を譲渡することになる。

・FA選手が調停申請を受諾した場合、両者は一年契約を結ぶことになる。

・ある球団が二人以上のタイプAのFA選手を獲得した場合、エライアスのポイントが高い選手を失った球団が一巡目指名権を獲得し、他の球団は二巡目以降の指名権を獲得する。
(たとえばタイガースはすでにビクター・マルチネスを獲得して一巡目指名権をレッドソックスに譲渡した形になっています。この先タイガースがジェイソン・ワースを獲得した場合、ワースはマルチネスよりエライアスポイントが高いため、一巡目指名権はフィリーズに譲渡され、レッドソックスはタイガースの二巡目指名権を獲得する。)

※ドラフトの指名順位は以前、記事にしたのでこちら参照ください(変動しますがまた更新する予定です)。

実際の傾向

実際に球団が調停を申し立てるかどうかは残留してほしいかどうかだけでなく、ビジネス上の問題が存在する。

選手は現在の年俸の八割か、その前のシーズンの七割の年俸が保証される。

残留してほしくても、上記以下の金額で残留させたければ申請されない。

また調停は選手有利といわれているため高額年俸がネックになって調停受諾を恐れるため、球団が申請しない場合もある。

選手側の希望が残留でも、調停を受ければ一年契約しか結べないため、将来的な安心を求めて複数年契約が希望であれば拒否することになる。

逆に選手の直近の成績が悪くてFA市場では価値が下がると思えば、調停を受けて一年契約するケースがある。

来シーズン頑張って自分の価値を上げてからまた来年FAになれば、年俸が高くなってから複数年契約を狙うのは賢い選択になりうる。

たとえば去年ブレーブスは守護神ラファエル・ソリアーノと契約する意思はなかったが、ドラフトの補償を求めて調停申請した。

しかしソリアーノが受諾してしまったから補償はなし。

すでにビリー・ワグナーをFAで獲得してドラ一をレッドソックスに譲渡したあとだったからブレーブスの思惑は外れ、ドラフト一巡目指名権が一つも無くなってしまった。

球団側は選手の契約希望年数や希望年俸などを伺いながら調停するかどうかを決める必要があります。

逆に選手側は自分がタイプAであればそれが移籍先の負担になって価値が下がる可能性があるため、自分に得かどうかを見極めないといけません。

選手の選択が今日決定して始めて価値が決まるともいえます。

恐らく12月に入ると球団の方は積極的に動いてどんどん契約がまとまっていくはず。

FA選手への調停申請

西岡選手には無事入札がされたそうですね。

どこが入札したのでしょうか?

岩隈選手と違って気持ちよくメジャーに行ってほしいですね。

US時間の昨日はFA選手への調停申請期限でした。

調停申請したけど拒否された球団は、選手と再契約できなかった場合に2011年のドラフトで補償を得ることができます。

リストは下記の通り

ほぼ噂通り、驚くことはおきませんでした。

むしろ来週期限の選手の回答で球団の思惑と違い、受諾選手が出るかどうかですね。

動きはじめたストーブリーグ

アウォードの発表期間で静かなオフシーズンに少し動きがありました。

ビッグネームでは無く、地味だけれどTypeAじゃないから補償がいらない人気選手二人が早速契約を結びましたね。

マーリンズと契約したジョン・バック、そしてタイガースと契約したホアキン・ベノワ。

気になったのは年俸の高さ。

二人とも意外に高かったんですよね。

これって今シーズンの市場の相場に影響してくると思う。

バック
3年総額$18M。契約金$1.5M、1年目$4.5M、2,3年目$6M
べノア
3年総額$16.5M。一年あたり5.5M。

バックはレッドソックスが狙うキャッチャーとしては本命では無いかとも言われていましたね。

でもいくらボストンでも上記の金額は提示しなかったでしょう。

バリテックの後継者が育つまでのつなぎとなる捕手が欲しそうな雰囲気でしたから。

バックは守備も良くて打撃もキャッチャーとしては平均以上だけど一年間フルに働かされたことが無いんですよね。

どうしてケチケチ球団マーリンズがこれほどバックを欲しがったのかは謎。

べノアは今年の成績が抜群でしたね。

ただコンスタントに良い成績を残したことが無いというリスクがある。

タイガースは今年かなりの補強費用があるみたいだからとても欲しかったんでしょう。

このオフは有望なセットアッパーがたくさんFAにいます。

べノアくらいの価値の投手がたくさんいるから、この契約がひとつの基準になりそうです。

FA選手への年俸調停申請期限まであと三日ほど、その後はかなり動きが出てくるはずです。

たのしいたのしいストーブリーグの本番がやってきますね。

今オフのタイプA、タイプBフリーエージェント

ブログを書かなきゃと思っているうちにレギュラーシーズンが終了しちゃいました。

ポスト・シーズンとストーブリーグをできるだけ更新してこうかな。

それにしてもハラデーすごかった。今年も盛り上がりそうですね。プレーオフ。

FAやトレードの方もこれからもりあがってくるはず。

とりあえず今年のFAのランクをざっと並べました。

来季のオプション契約のある選手もいるからすべてがFAというわけではないですが。

小粒だった去年と違って今年は目玉となる選手がいますね。

レンジャーズのクリフ・リー。

後半は調子落としたけど昨日のすばらしいピッチングで帳消しでしょうか?

そのほかにも注目の選手が多いですが、中でもレッドソックスのベルトレーとレイズのクロフォードは人気が出そうです。

日本人選手ではブレーブスの斉藤隆がタイプA。

松井、上原、高橋尚がタイプBにランクされる。

彼らが調停申請されるかも注目ですね。

特にタイプAの選手が流出した球団はドラフト1順目の補償をもらえますからね。

ここらへんの駆け引きも気になります。

斉藤は普通なら人気でそうですが、調停申請されると他球団は来季のドラ1指名権を失いたくないために敬遠されたりしますからね。

年齢が高いから仕方ありませんが。

すでに来季のオプションを行使されたプホルズが電撃トレードなんかされたりしたら大事件だな。

Type A

アルバート・プホルス
ジェイソン・ワース
ラファエル・ソリアーノ
デレク・ジーター
マリアーノ・リベラ
ビクター・マルチネス
クリフ・リー
マット・ソーントン
カール・クロフォード
ビリー・ワグナー
エイドリアン・ベルトレー
A・J・ピアジンスキー
アンディ・ぺティット
ヴラジミール・ゲレーロ
テッド・リリー
ジェイソン・クーベル
ブロンソン・アローヨ
マット・ゲリアー
ポール・コネルコ
マグリオ・オルドネス
ミゲル・テハーダ
マニー・ラミレス
スコット・ダウンズ
カール・パバーノ
ラモン・ヘルナンデス
マーク・エリス
ダン・ウィーラー
ホルヘ・デ・ラ・ロサ
ジェーソン・フレイザー
グラント・バルフォア
フランク・フランシスコ
アーサー・ローズ
斉藤 隆

Type B

デービッド・オーティズ
ジョニーデーモン
デレク・リー
アダム・ダン
松井 秀喜
ハビアー・バスケス
ジョン・ガーランド
ブラッド・ハウプ
ベンジー・モリーナ
スコット・ポドゼドニック
オーランド・ハドソン
ブランドン・インジ
ジョン・ラウチ
上原 浩治
ジョン・バック
フェリペ・ロペス
ブライアン・フエンテス
ペドロ・フェリシアーノ
ホアキン・ベノワ
ケビン・グレッグ
オーランド・カブレラ
ランス・バークマン
オクタビオ・ドーテル
ホアン・ウリベ
ミゲル・オリーボ
カルロス・ペーニャ
ジェイソン・バリテック
デービッド・エクスタイン
マイク・ローウェル
ジョニー・ペラルタ
ヨービット・トレアルバ
トレバー・ホフマン
ケリー・ウッド
アラミス・ラミレス
ホゼ・レイエス
ランディ・チョート
J・J・プッツ
アダム・ラローシュ
オマー・インファンテ
アレックス・ゴンザレス
ジェシー・クレイン
ジェラルド・レアード
オーブリー・ハフ
ロッド・バラハス
高橋 尚成
アーロン・ヘイルマン
チャド・ダービン
ケビン・ミルウッド
ケビン・コレア
チャド・クオルズ