三年間で一番勝ったピッチャーは?

我らがMLBファンのための雑誌,Sluggerの来月号は毎年恒例のポジション別ランキング発表です。過去三年の成績をベースにしてるところが気に入ってます。株買うときも一年だけの業績より三年くらい安定した業績の会社の方が安心して買えますよね?

そこで過去三年の合計成績を調べて実際どの選手が今旬なのか探ってみます。今日はまずピッチャーの勝利数を紹介。
◆勝ち星
対象:全選手
順位 名前 勝利数
1 ロイ・ハラデイ 58
2 CC・サバシア 57
3 ジョン・レスター 50
4 アダム・ウェインライト 50
5 ティム・リンスカム 49
6 クリフ・リー 48
7 ジャスティン・バーランダー 48
8 ブロンソン・アローヨ 47
9 ウバルド・ヒメネス 46
10 デレク・ロウ 45
11 ライアン・デンプスター 43
12 ダン・ヘイレン 42
13 リッキー・ノラスコ 42
14 ジョー・ソンダース 42
15 フェリックス・ヘルナンデス 41
16 マーク・バーリー 41
17 AJ・バーネット 41
18 アービン・サンタナ 41
19 ジェレッド・ウィーバー 40
20 ジョン・ダンクス 40
21 チャド・ビリングズリー 40
22 ヨハン・サンタナ 40
一番は僅差でハラデイでした。ナショナル・リーグに移籍した去年、モンスターな成績を予想通りだしただけでなく、完全試合達成から待望のプレーオフ初登板ではいきなりノーヒットノーラン。現在最高の投手と呼ばれるだけのさすがのパフォーマンスです。
二番目はサバシア。重圧のかかるヤンキース移籍後で二年連続最多勝。
それではリーグ別でもみて行きましょう。

アリーグ
順位 名前 勝利数
1 ジョン・レスター 50
2 ジャスティン・バーランダー 48
3 CC・サバシア 46
4 クリフ・リー 41
5 フェリックス・ヘルナンデス 41
6 マーク・バーリー 41
7 AJ・バーネット 41
8 アービン・サンタナ 41
9 ジェレッド・ウィーバー 40
10 ジョン・ダンクス 40
ちょっと意外ですがボストンのレスターでした。ハラデイとサバシアがアリーグから出た(サバシアは戻りましたが)影響が大きいですが、実は全選手の中でも彼らについで三番目に勝てるピッチャー。立派ですね。

ナリーグ
順位 名前 勝利数
1 アダム・ウェインライト 50
2 ティム・リンスカム 49
3 ブロンソン・アローヨ 47
4 ウバルド・ヒメネス 46
5 デレク・ロウ 45
6 ライアン・デンプスター 43
7 リッキー・ノラスコ 42
8 チャド・ビリングズリー 40
9 ヨハン・サンタナ 40
こちらもアリーグと同じ50勝したカーディナルスのウェインライトがトップ。残念ながらトミー・ジョン手術をしたので2011年は全休の見込み。ナリーグの場合、アローヨやデレック・ロウなど防御率はそれほど良くないけど打たせて取るピッチャーが上位に来ています。今後は防御率や奪三振などもみていきますかね。

アスレチックスの先発陣をちょこっと

せっかく松井選手がアスレチックスに所属して日本でも注目されることが増えると思うので、開幕前にちょこっとだけチームメートをチェック。勝手に気になる二人の若いスターターをご紹介。

トレバー・ケーヒル
こんなにお腹が出ていますがまだ23歳になったばかりの若者です。去年18勝あげたエース候補で、今年は真価の問われるシーズンになる。

ztil301

ピッチングの特徴はなんといってもシンカーにある。GO/AOが2.02というのもその特徴を示している。
BABIPが.236.運が良かった?
カーブやチェンジアップもなかなか素晴らしいので、本格派になる可能性はある。このままシンカーボーラーとして歩むのか?それとも投球術を磨くのか?いずれにせよ2011年は大事な年になりそう。まずはカーブのコントロールを上げる必要がある。
持ち球とスピードは下記の感じ(by Fangraphs)
速球/シンカー 90マイル 64%
カーブ 78マイル 13%
チェンジアップ 81マイル 18%
ケーヒルの動画は↓↓↓こちらのリンク(MLB.com)

ダラス・ブレーデン

お次は完全試合達成男。

Kimbery

球速は日本人と変わりません。ストレートは平均87マイル(140)キロ程度。コマンドとタイミングで勝負するタイプ。去年出した四球の数はわすか43、BB/9は2.01でリーグ5番目に良い数値です。生命線はなんと言ってもチェンジアップ。この人のチェンジアップは結構高めに来て危ないなと思っても何故か打者が空振りしたりする。キレがいいんでしょう。このまま投球術を磨いてほしい投手。
速球 87マイル 57%
スライダー 74マイル 11%
カッター 83マイル 5%
チェンジアップ 72マイル 26%
ブレーデンの動画は↓↓↓こちらのリンク(MLB.com)
トレバー・ケーヒル
こんなにお腹が出ていますがまだ23歳になったばかりの若者です。去年18勝あげたエース候補で、今年は真価の問われるシーズンになる。

ピッチングの特徴はなんといってもシンカーにある。GO/AOが2.02というのもその特徴を示している。
BABIPが.236.運が良かった?
カーブやチェンジアップもなかなか素晴らしいので、本格派になる可能性はある。このままシンカーボーラーとして歩むのか?それとも投球術を磨くのか?いずれにせよ2011年は大事な年になりそう。まずはカーブのコントロールを上げる必要がある。
持ち球とスピードは下記の感じ(by Fangraphs)
速球/シンカー 90マイル 64%
カーブ 78マイル 13%
チェンジアップ 81マイル 18%
ケーヒルの動画は↓↓↓こちらのリンク(MLB.com)
http://mlb.mlb.com/search/media.jsp?player_id=502239


ダラス・ブレーデン

お次は完全試合達成男。

球速は日本人と変わりません。ストレートは平均87マイル(140)キロ程度。コマンドとタイミングで勝負するタイプ。去年出した四球の数はわすか43、BB/9は2.01でリーグ5番目に良い数値です。生命線はなんと言ってもチェンジアップ。この人のチェンジアップは結構高めに来て危ないなと思っても何故か打者が空振りしたりする。キレがいいんでしょう。このまま投球術を磨いてほしい投手。
速球 87マイル 57%
スライダー 74マイル 11%
カッター 83マイル 5%
チェンジアップ 72マイル 26%
ブレーデンの動画は↓↓↓こちらのリンク(MLB.com)
http://mlb.mlb.com/search/media.jsp?player_id=460284

正力松太郎

主題が野球では無いですが、下記の記事を読んで初めて知りました。
プロ野球の父であり、読売新聞元社長の正力松太郎は原子力委員会の初代委員長で、原子力の父でもあったんですね。プロ野球と原子力、今日本で大きな話題となっていますが、一人の人物につながっていることは興味深い。

正力といえば日テレの初代社長でもあり、読売巨人軍とテレビを結びつけて巨人を日本一のチームに育てた実績もあります。野球チームとテレビ局をセットにするビジネスモデルはMLBの主流です。ただし巨人の場合は全国ネットと結びついてプロ野球で一球団だけの成功でしたが、MLBは地元ケーブルテレビが収入源という違いがあります。巨人戦ですらテレビ中継が少なくなった今日、プロ野球の衰退を象徴していますが、日本野球界の発展のためには他チームも含めて新たなビジネスモデルを確立する必要がありますね。

No Moneyball??OBPを重視しないエンゼルス

出塁率(OBP)はセイバーメトリクスによって最も価値が高められた指標といえる。「マネーボール」の中でも攻撃において最も大切な指標は出塁率とされている。

マネーボールが描かれた2002年、この方法を重視しないチームがワールドシリーズを制覇した。その時は幸運に恵まれたとも言われたが、そのチームは2004年以降、アスレチックスより素晴らしい成績を収めている。それがエンゼルス。

エンゼルスのチームOBPは2009年の.350から.311に大きく下降した。これは2008、2009年でチームで一番OBPが高かったフィギンズを残留させられなかったこと。またアブレイユのOBPが09年.390から.352に大きくダウンしたことの二つが大きな要因となっている。

OBPが悪化したから得点が減り、プレーオフを逃した、となればセイバーメトリシャンの思うツボだが、そうではない。2008年もチームOBPはリーグ14球団中11番目と悪かったが見事にプレーオフに進出している。エンゼルスの監督、マイク・ソーシアはスモール・ボールが得意。出塁率はあまり重視していないようだ。2010年もOBPチームNo.1だった松井秀喜の獲得を失敗だったと語り、あっさり放出となったことからも分かる。

恐らく偶然だろうが、これまで大型補強した選手やチームの主砲もフォアボールの少ない選手が多い。前者はトリイ・ハンターにバーノン・ウェルズ。後者はゲレーロやケンドリス・モラーレス。出塁率もパワーもあるといった選手は3ヶ月だけ所属したテシェイラくらい。まるでNO Moneyballと主張しているかのようなチームといえる。

去年のチームOBPの低さはいくら何でも問題だが、復活の鍵はそれ以外のポイントにありそうだ。またオフシーズンレビューでもして探りたいところ。

アスレチックス:オフシーズンレビュー

そういえばアスレチックスのユニフォームは緑色に特徴がありますが、今年のアメフトの頂上決戦、スーパーボールで優勝したパッカーズも緑ですね。両チームのユニフォームはどことなく似ています。だからどうしたという話ですが。そういえばNFLの労使交渉が泥沼状態。オーナー側がロックアウトを起こしました。日本のセリーグは25日開幕をあきらめて29日といってますね。大して変わらない気がしますが。私なら毎日震度3の地震が起きている中スタジアムに行くのは怖いです。

去年は勝率五割だったアスレチックス。2009年の地区最下位からかなり改善して2011年はプレーオフを狙える位置にいます。そこで松井と同じく新加入となる選手をチェック。

◆FA補強
主なメジャー契約
・ブライアン・フエンテスRP(クローザーもできる)
・グラント・バルフォアRP (レイズのセットアッパー)
・松井秀喜 DH
・リッチ・ハーデンSP (2008途中までアスレチックス)

注目すべきマイナー契約
・アンディ・ラローシュ

◆トレード補強
・デビッド・デヘスース (ロイヤルズで3番)
・ジョシュ・ウィリンガム (ナショナルズで5番)

去年、アリーグ14球団中11位だった得点力。地味ながら着実に戦力アップしたといえる。デヘスース、松井、ウィリンガムの3人で3,4,5番を打つかもしれない。リリーフ陣は去年も悪くなかったがベテラン二人(フエンテスとバルフォア)を補強してかなり強力になった。ハーデンは健康だったらエース級のピッチングするけど宝くじみたいなものと捉えましょう。

主な放出選手
・ラジェイ・デービス,(規定打席到達)
・ジャック・カスト, (2008年33本塁打)
・ゲーブ・グロス,
・エリック・チャベス,
・ビン・マザーロ, (去年後半は先発5番手)
・ベン・シーツ, ブルワーズ(元エース)
・ジャスティン・デュークシャー,(元エース)
・ヘンリー・ロドリゲス,(豪速球が売りの若手。)

結構有名な選手がチームを去るけど、去年一年間通してレギュラーだったのはラジェイ・デービスのみ。カストも長打力はあるけど総合力と安定感は松井の方があります。先発の頭数は減りましたがその分リリーフが補強されたし、毎年若い投手が出てくるが今年はどうでしょうか?

全体的に見てオフの戦力アップは成功したといえます。ただし、プレーオフに進めるかどうかは若い先発投手陣次第。期待通り去年と同じように成績を残せるかにかかっているといえます。その辺はまた今度詳しく調べますかね。

松井の新ホーム、オークランドとサンフランシスコ周辺とアスレチックスの移転問題

昨日も皆様お疲れ様でした。
夕方の大停電の可能性が通知されて多少混乱しましたが、私は少し遅れて会社を出たからか電車も普段通りで帰宅できました。福島の方は物資の輸送が滞っているようです。なんとか自衛隊に頑張って補給してほしいですね。ところでセリーグが予定通りに25日開幕を強行するようです。選手会は反対していますが、こんなときにこそ一生懸命のプレーを見せたいという趣旨をリーグコミッショナーがしていました。だけど来週では到底被災地の方は見る余裕ないだろうし。関東でも震度3以上の余震が続く中のこの決定は疑問をもたれても仕方ないですよね。

それでは先日告知した通り、今回はオークランドの話。
Wikipediaでオークランドを調べるだけでも興味深い情報がたくさん載っています。日本から移民が渡った土地らしく、「王府」と称されているとか。そのほか黒人解放運動の過激派、ブラックパンサー結成地なんだとか。

人口は40万人ほどと大きな都市ではないですが、都市圏だと700万人ほどと結構な規模。オークランド都市圏なんて聞いたことはないと思いますが、それもそのはず都市圏の中心はあの「サンフランシスコ」です。サンフランシスコと同じくオークランドも日本人にとってはうらやましいような気候で、夏でも平均最高気温は25度くらい、冬の平均最低気温は7度くらいと、暑からず、それほど寒からずといったところ。

下の図を見てもらえば分かる通り、オークランドとサンフランシスコは非常に近いです。ベイブリッジを隔てて向かいに位置するだけ。ジャイアンツのスタジアムからアスレチックスのスタジアムまでは直線距離でわずか17キロほど。恐らく迂回しても25キロくらいです。東京から横浜が約30キロ。同じくカリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースとエンゼルスの球場の直線距離が45キロ程度ですからいかに近いかが分かるかと思います。

このサンフランシスコやオークランド周辺には有名な都市がたくさんあります。大学で有名なバークレーがオークランドのすぐ北にあり、他にもパロアルトやサンノゼといったハイテク企業がひしめくリベラルな都市圏のようです。

ところでこのオークランド、カリフォルニア州でも最も治安の悪い都市のひとつだそう。アスレチックスの球場に運ぶファンの態度はメジャーでも非常に悪いと有名です。ただでさえ観客動員が少ない球場ですが、せっかく球場に来てもあまり応援してくれない。なかなか盛り上がらないという問題があります。90年代の大規模なストを乗り越えてから右肩あがりで収入をのばしているMLBですが、アスレチックスはその波に乗れていません。

実際に最近でもこのままオークランドにいてはダメだということで、オークランドの南に位置するフリーモントに移転が決まりかけました。しかし住民の反対にあって残念ながら叶わず。しかし上の図でさらに南にあるサンノゼに移転する計画がさらにあります。電子機器関連の企業の方は当然ご存知だとは思いますが、このサンノゼはシリコンバレーの中心都市。サンフランシスコ都市圏で唯一100万人の人口を抱える都市でもあります。アスレチックスとすれば移転できればマーケットが大きくなるため収入増が見込めるし、今よりファンの応援熱もあがるかもしれません。

サンノゼ側も乗り気のようですが、問題はサンノゼはサンフランシスコと同じサンタクララ郡に位置し、ジャイアンツのフランチャイズ区域とみなされていること。もちろん独占を続けたいジャイアンツからは反対にあっています。オーナーよりのコミッショナーもやっぱり前向きな対応はしていません。サンノゼの位置関係は地図の通りサンフランシスコとオークランド両方と同じくらいの距離にあります。(オークランドのスタジアムから約55キロ)ジャイアンツはライバルが少し遠くに移転するけど大切な大都市のファンを失う危険があるというわけ。個人的にはアスレチックスにとってはもちろんプラスになるだろうし、MLBにとってもこの地区が盛り上がってプラスになるのではと予想しています。しかしこればかりは時間が経たないとわからないですね。

アスレチックスの概要

皆様無事お過ごしでしょうか?
首都圏でも、昨日も今日も結構大きな地震があったし、不安な日々が続きます。
これからしばらくは、恐らく日本で最もファンが多いであろうメジャーリーガー、松井秀喜選手が所属するアスレチックスの話題を中心に更新する予定です。松井選手に明るい話題を求める人も多いのではないでしょうか。

最近はプレーオフにかすることもなく、地味な印象のアスレチックス。
最近は岩隈のポスティング問題で日本人から反感を買いましたが、松井選手獲得でにわかファンを増やしたことでしょう。
愛称は英語でも長いからでしょう、「A’s(エーズ)」となっています。
アメリカンリーグ発足当時から所属しているアスレチックスですが、ワールドシリーズ制覇9回の名門。
現在の本拠、オークランドでも4度優勝していますが、フィラデルフィア時代にも5度優勝しています。
(オークランドの前にカンザスシティを本拠にしていたこともありますがその時はWS制覇なし)

実績がなかなか華やかなアスレチックスですが、個性的な人物も多数排出しています。
今世紀前半はコニー・マック。オーナー兼監督としてフィラデルフィア時代の黄金期を築いた人。
次にDH制を提唱したチャールズ・フィンリー(キャットフィッシュ・ハンターを初のFAにしたことでも有名)。
そしてマネー・ボールの生みの親、サンディ・アルダーソンGM、トニー・ラルーサ監督時代を経て現在のマネー・ボールGM,ビリー・ビーン。

なかなか興味深い歴史を持ったチームですよね。
次回はオークランドの都市や本拠地移転問題の話を書く予定です。

津波がサンフランシスコにも到達

まずはじめに、今回被災されたかたへ心よりお見舞い申し上げます。

余震や福島原発など、心配なことがまだあって、私の住む首都圏も混乱のさなか、しばらく何も書く気にはなりませんでした。
たださきほどアクセス状況を見たら毎日一定の数の方がサイトに来られているようなので、ブログ再開を決めました。

今回の地震の破壊力は太平洋を横断し、サンフランシスコでも大きな津波が起きて波にさらわれた方がいたようです。
サンフランシスコといえば思い出すのが、私の記憶で最も古く残っているワールドシリーズ。1989年のことです。
ワールドシリーズの真っ只中に起きたあの地震により、シリーズは途中延期を余儀なくされました。
今回の被害はあの時とは比較にならないくらいひどいものですが、MLBファンとしてはなんとか開幕までには混乱が収まることを祈り、また楽しい日々を迎えたいものです。
ただ、今は事態の収束を祈るばかり、私にできる限りのことをしていきたいと思います。

アリゾナ州の移民法とオールスターゲーム

今年、2011年のオールスターはダイヤモンドバックスの本拠地、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで行われる。このアリゾナ州での開催に関して議論になっているようだ。発端は去年の春に成立したアリゾナ州の移民法にある。メキシコ国境に面している同州では、メキシコの治安悪化の影響を受けていて、その取り締まりの一環として移民に身分証の携行を義務付けるというもの。ここ日本において詳しい背景や経緯はもちろん分からないので、この法律に関してとやかく議論するのはしないが、内容が移民選手に及ぼす影響は、ここ日本においても容易に想像がつく。当然MLBの選手会MLBPAは移民法への反対を唱えたらしい。

メキシコ移民で最も有名な選手といえば、このオフ最も注目されている一人、エイドリアン・ゴンザレスがいる。当初ゴンザレスはオールスターに選出されても事態する構えであったが、州法に修正が加えられたことから、選ばれれば参加するというように態度を変えたようだ。もちろんいまだにボイコットをするかもしれない移民選手や、外国籍の選手はいるだろう。

また経過があればお伝えしたい。

過去10年で最も勝ったチーム(21世紀の名門はどこ!?)

21世紀に入って最も成功したチームはどこか?
レッドソックスは唯一2回ワールドシリーズを制覇しているし、観客動員率に関しても他を圧倒している。しかしレギュラーシーズンにおいてはアリーグ東地区を制したのが2007年の一度かぎり。ライバルのヤンキースは7度地区制覇している。プレーオフとレギュラーシーズンの戦い方は違うとよくいわれるが、それではどのチームがレギュラーシーズンで強いのか?今世紀最初の10年の通産成績を調べてみた。

結果はやっぱりヤンキースがダントツの成績だった。レッドソックスが2位ということで、この同地区のライバルの強さが際立つ結果に。3位はビッグマーケットを本拠にもたないカーディナルス。10年という長い間、競争力を維持するのは困難なことだが、コンスタントに勝ちをあげた結果だろう。私にとっては以外だっただが、ツインズは5番目。実はこの10年で負け越しが一度しかなかった。

逆に下位は順当な顔ぶれでしょうか?ロイヤルズが最下位で2番目がパイレーツ。この2チームはまだしばらく勝ち越せない予感ありますね。オリオールズは過去10年の通算成績でもオリオールズに抜かれていました。今後の10年間はこれら下位のチームの巻き返しを期待しましょう。