乱闘

先週行われたレッドソックス対オリオールズ四回戦の二戦目。初回裏の攻撃でレッドソックスがいきなり八得点。強打のレッドソックス打線が、あっさり地区最下位のオリオールズを退ける平凡なゲームになるかと思われた。
しかし八回一死三塁、試合の流れとは関係なく、この日最高の盛り上がる場面は起きた。マウンドはオリオールズの守護神、ケビン・グレッグ。バッターボックスにはビッグパピことレッドソックスのDH、デービッド・オーティズ。初球、グレッグが内角ビッグパピの腰付近を攻める。二球目、再び内角胸付近に投球され、ビッグパピが上体をのけぞらせる。そして三球目、またしても内角へ、今度はビッグパピの腰に直撃しそうな投球。あきらかに狙ったように見える。怒ったビッグパピはマウンドの方に数歩飛び出し、グレッグを警告。ベンチ、ブルペン総出の騒動発生。しかしこの時はそれ以上の事態には発展せず、両チームに警告が発せられたのみ。退場者も出なかった。ノースリーからビッグパピはスイングするも浅い外野フライに。と思ったら画面はマウンド付近でもみあう二人の姿に切り替わる。再びベンチ、ブルペン総出になり、今度は乱闘騒ぎ。当事者二人はパンチを繰り出すエキサイトぶり。喜ぶ観衆。レッドソックスのホーム、フェンウェイパークなので「パーピ、パーピ」の大合唱。
背景は以下の通りだと感じた。初球の内角攻めのあと、グレッグを睨みつけるビッグパピの姿をカメラが捉えている。まるでこの後の騒動を予見しているかの如く。残念ながらハイライト動画の編集ではカットされているが、もう一度、一連の流れをカットせずに見ていただきたい。グレッグは更にケンカを売るかのように、三球目で体めがけて投げたのだと思う。もしかすると、その前に三塁打を打たれて失点していたこともイライラさせていたのかもしれない。
ただそれだけのことだと思ったが、試合後のグレッグを中心に選手たちのコメントが面白い。

ボストン、ダーネル・マクドナルド
“ピッチャーが内角を責める時とバッターに故意に当てにいく時とがある。今回は後者だ。” 
ハイライトで見返すと全くその通り、狙ったに違いない。

ボルチモア。グレッグ
“ビッグパピに、プレートに覆いかぶさる様に立たせると、気持ちよく打ててしまうから内角を攻めた。”
ノースリーにしてまでわざわざボール球は投げないでしょ。そんなにコントロールの良いピッチャーじゃないし。(ルパン上原が言ったら信じるけどね)

ボストン、ベケット
“もし三球目で退場させていれば騒ぎは大きくならなかった。”
確かに三球目で二人を退場させとくべきだった。たとえデッドボールでなくても退場させることはあるし。ビッグパピも揉め事を呼ぶようなアクションをしたわけだから。でもしょっちゅう暑くなるベケットが冷静なこというと他人事みたいで笑えるね。

ボルチモア、マーケイキス
“ノースリーから打つなんておかしい。”
そんなつまんないこと言ってるからいつまでも一流選手に成長しないんだよ。素質は抜群なのに。

ピッチャーがバッターの内角を攻めるのはクラシックなテクニック。バッターを怖がらせることができれば抑える可能性は高くなる。逆にバッターは、ピッチャーに内角を攻める勇気を失わせようと野次ったりすることもしょっちゅう。ここらへんの心理戦は一流になればなるほど必要なことかもしれない。でも、これだけ勝負の決した消化試合みたいな状態でこれほどの問題を起こす必要はないと感じる。グレッグはこんな問題を起こす上に安定感は無いし、いいかげん上原をクローザーにしてほしいと思うけど、今月で優勝争いをするチームに移籍するかもという噂もある。まあ、こんなヘボ監督の元からは離れてほしいとも感じるけど。オリオールズのショウォルターは、折角乱闘で盛り上がったのに間延びするような長い抗議をしたから、さらに嫌いになった。

オールスターブレークで試合がないので、ちょっと鮮度が薄れたけどこんなことを書いてみました。