ゴールドグラブ賞とフィールディングバイブルを比較してみた。2011

ゴールドグラブ賞が発表になりました。例年ほど議論になっていないなという印象を受けますが、セイバーメトリシャンたちの考察と比較してみます。日本ではイチローが受賞しなかったことが少しニュースになりましたが、彼に関しても調べてみます。

まずはゴールドグラブ受賞者を確認しましょう。まずはアメリカンリーグ。

American League
P — マーク・バーリー、ホワイトソックス

C — マット・ウィータース、オリオールズ

1B — エイドリアン・ゴンザレス、レッドソックス

2B — ダスティン・ペドロイア、レッドソックス

SS — エリック・アイバー、エンゼルス

3B — エイドリアン・ベルトレー、レンジャーズ

LF — アレックス・ゴードン、ロイヤルズ

CF — ジャコビー・エルズベリー、レッドソックス

RF — ニック・マーケイキス、オリオールズ

レッドソックスから三人選ばれましたが、この三人は順当ですね。ショートのアイバーはあまりうまいという印象が私にもありません。
続いてナショナルリーグ。

National League

P — クレイトン・カーショウ、ドジャース

C — ヤディアー・モリーナ、カーディナルス

1B — ジェイ・ボットー、レッズ

2B — ブランドン・フィリップス、レッズ

SS — トロイ・トゥロウィツキー、ロッキーズ

3B — プラシド・ポランコ、フィリーズ

LF — ゲラルド・パーラ、ダイヤモンドバックス

CF — マット・ケンプ、ドジャース

RF — アンドレ・イシアー、ドジャース

おっ!ダイヤモンドバックスのパーラって知らない。なんか嬉しい。あとで少し調べてみましょうか。あと去年のMVPボットーが受賞しています。確かに進歩していると感じますが、プーホルスを凌ぐレベルなのか気になりますね。

続いて近年議論を巻き起こしているフィールディングバイブルをチェック。リーグ毎に選出されない賞なので、比較のために投票結果から各リーグ一位の選手をピックアップしてみます。

リンクはこちらhttp://www.fieldingbible.com/complete-votetally.asp

American League

P — マーク・バーリー、ホワイトソックス

C — マット・ウィータース、オリオールズ

1B — エイドリアン・ゴンザレス、レッドソックス

2B — ダスティン・ペドロイア、レッドソックス

SS — アルシデス・エスコバー、ロイヤルズ

3B — エイドリアン・ベルトレー、レンジャーズ

LF — ブレット・ガードナー、ヤンキース

CF — オースティン・ジャクソン、タイガース

RF — トリイ・ハンター、エンゼルス

National League

P — R.A.ディッキー、メッツ

C — ヤディアー・モリーナ、カーディナルス

1B — アルバート・プーホルス、カーディナルス

2B — ブランドン・フィリップス、レッズ

SS — トロイ・トゥロウィツキー、ロッキーズ

3B — パブロ・サンドバル、ジャイアンツ

LF — トニー・グウィン、ドジャース

CF — クリス・ヤング、ダイヤモンドバックス

RF — ジャスティン・アップトン、ダイヤモンドバックス

(太字はゴールドグラブを受賞しなかった選手です。)

予想外と感じたのはナショナルリーグの三塁手としてサンドバルがトップになっていること。両方ともトップになっている選手に関しては文句のつけどころが無い気がしますね。折角なのでもうひとつ、FangraphsのUZRも含めて3つを比較してみます。
ピッチャーに守備の賞を与えるのはあまり意味がないと感じているのでと、キャッチャーのUZRが無いので、ピッチャーとキャッチャーは除いています。

ゴールドグラブ受賞者がフィールディングバイブルとファングラフのUZRでどう評価されているかを比較した表です。数値は両方とも高いほど良いということを示しています。セイバーメトリシャンたちはアイバーとケンプのゴールドグラブ受賞は認めないでしょうね。UZR上ではケンプとマーケイキスがマイナス、つまり平均以下の野手となっています。

AL
SS・・・アイバーより良い数値を示す選手がたくさんいます。印象どおり彼はベストなショートではないのでは。
レフト・・・フィールディングバイブル賞のガードナーがUZRでも圧倒的にゴードンより上だった(UZRは25.8)。
ライト・・・UZRではスウィッシャーとデヘスースが良い成績であった。ただマーケイキスは素晴らしいプレーを見せてくれるから悪くない気がしますね。イチローはフィールディングバイブルでは25ポイント獲得したが、UZRでは-5.7と平均以下という成績だった。来年はいろんな意味で復活してほしいところ。

NL
1B・・・UZRではボットーの方がプーホルズより良く、ナショナルリーグでは1番であった。
3B・・・サンドバルはUZRでもポランコとあまり変わらなかった。見た目にだまされてたのかもしれない。
レフト・・・ゴールドグラブを受賞したパーラは規定打席に到達していなかった。UZRはフィールディングバイブルの投票でも上だったグウィンの方が良かったが、グウィンは打撃がダメで出番ももっと少ない。ゴールドグラブ賞の方が適切だったと感じる。
センター・・・ケンプは驚くようなポカもやったし、クリス・ヤングの方があきらかに守備はいいと思う。ただヤングは打撃がイマイチですね。

個人的に守備で最もエキサイティングだと感じるのはベルトレー。あの反射神経は異次元ですよね。またもっとも成長したなと思うのはエルズベリー。2009年オフには打球への反応が悪く快速を生かしきれていないといわれていましたが、改善しました。弱点の肩も、送球を工夫していて前ほど悪くないですね。

久々長文になってしまいましたが、お付き合いいただいた方、ありがとうございます。