とうとう史上最高とも呼ばれるバッターがアメリカンリーグにやってきた。アメリカンリーグの方がレベルが高いと呼ばれるだけに、どのような成績を残すのか非常に興味が湧いてくる。プーホルズがカーディナルスで魅せてくれたように、エンジェルスでも素晴らしい成績を残せるのか?
まずはプーホルズにとって前向きな要素とは何か?
・チームのサポート
キャリアにおいて3番打者であることが多かったが、カーディナルスでは素晴らしい4番打者のサポートを受けることができた。キャリアの初期ではスコット・ローレンがその役割を担い、最近ではマット・ホリデイが相棒だった。エンジェルスでは彼らほど強力な打者はいないかもしれないが、ケンドリス・モラレスやハンターら手強い打者のサポートが得られることはプラス材料だ。
・エンジェルスのチームカルチャー
2010年の松井にもそうであったように、アットホームなチームの雰囲気は彼をバックアップするはず。多少のスランプが起きても重圧にはならないはずだ。
・スプリングトレーニングでの調子
開幕前の調子は参考にならない場合ももちろんあるが、ナリーグ時代と同じように素晴らしいスイングは継続されていた。今まで通りやれば成績は残せるはずだ。
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一方、不安材料が全く無いということではない。
・ここ数年の成績
過去二年はいずれも前年の成績を下回っており、特に去年はキャリア最低の成績であった。年齢は32歳とまだ急激に衰え始める年齢というわけでもないが、全盛期といえるような若さでもない。2009年以前のようにモンスターな成績を残せない可能性はもちろんある。
・リーグの変更
アメリカンリーグの方がレベルが高いと言われている。以前のチームメイト、ローレンもリーグの変更に失敗した一人だったし、去年はアダム・ダンが惨憺たる状態におちいった。特に一年目の今年は手こずるかもしれない。ミゲル・カブレラやエイドリアン・ゴンザレスなど高いテクニックをもった選手はアリーグでも好成績を残している。さらに素晴らしいテクニックをもったプホールズなので心配ではないかもしれない。
・アリーグ西地区のパークファクター
エンゼルスの所属する西地区には投手天国の球場が2つも存在する。マリナーズのセーフコ・フィールド。オークランド・コロシアム。この2つの球場は成績に多少の影響を与えるはずだ。
最後に思い切って今シーズンの成績を予想してみる。
.310 35本塁打 110打点。