大谷翔平がMLBなら契約金はいくら?

久々大谷翔平の話題がありました。でふと思ったのが、いきなりMLBの球団と契約したらどのくらいの契約金がもらえるかな?結論からいうとまったく分からないんですが・・・・・・

というのは新しい労使協定はドラフトだけでなく、大谷のようなインターナショナルFAにも契約の制限を儲けたから。契約金の総額上限を超えるとペナルティが課されるので、その分これまでよりも相対的に低い契約金しか提示されないかも。

アメリカにだってあれだけの豪速球を投げる18歳はなかなかいません。ただここまでノーコンでもドラフトで上位指名されるかは怪しい。だけど大谷の魅力はピッチングだけでなくバッティングにもあるというアドバンテージもある。

せめて日本でもらえるだろう契約金よりは高くなってほしいとおもうけど。そこで調べたらこんな情報を見つけました。

Top 25 All-Time International Bonuses

さすがはBaseball America。対象はアマチュアなので日本のプロ野球出身選手とかは除外。またキューバからの亡命者も除外されてます。やはりドミニカとベネズエラが多いですね。ただ三月時点でのデータなので今年の情報はまだ反映されていません。古い労使協定時代の記録だけなのでそれはそれでハッキリ比較しやすいかも。大谷にはこのランクに食い込んで欲しいものです。

200万ドルくらいはいかないかなー。

MLBをもっと楽しむ方法ープロスペクトに詳しくなるー

プロ野球でも贔屓球団の二軍選手が気になる方がいると思います。MLBでもプロスペクトについて詳しくなるともっと楽しめるようになる。

プロスペクトランキングから始める

まずは定番の下記2つサイトから始めるのがオススメです。

シリーズが終了したちょうど今頃は、どちらのサイトも各球団のTop10プロスペクトを掲載はじめています。両方とも有料サイトですが、プロスペクトの順位くらいならば無料でも確認可能。もっと個々の選手のスカウティングレポートを見たいという方は有料会員になればいいですね。ただ、Baseball Americaの方が年間66ドルとBaseball Prospectusの40ドルより高め。

無料で個々の選手の情報をもっと知りたいというファンには下記サイトがおすすめ。

その他MLB.comやESPNなどの定番サイトでもTop100プロスペクトなどを発表しています。サイトによって多少順位に違いはありますが、上位に連なるメンバーは似通っていますね。自分の贔屓チームにはこのポジションに有望選手がいるんだーなんて発見があるはず。

ただあくまで目安に過ぎません。当たり前だけどスカウトの情報が外れることは多々ある。どのサイトでもトップ10に名前があったのにMLBでは適応できずに終わる選手もいます。マイナーリーグで似たような数字を残している選手ならば、若くて背の高い選手の方が順位が高くなる傾向があります。典型的な例がペドロイア。

2007年のシーズン前、Baseball AmericaでもBasesball Prospectusでもレッドソックスのプロスペクトでは6,7番目。Baseball AmericaのTop100には名前すらないという低い評価でした。結果は誰もが知る通り、彼はその年に新人王、翌年は一気にMVPに輝いています。今ではフランチャイズプレイヤーですね。

マイナーリーグでのスタッツをチェック!

MLBのスタッツは色んなサイトでたくさん仕入れることができますが、マイナーリーグの情報も充実しています。まずはマイナーの公式サイト

ただちょっと調べにくいというのが個人的な感想。名前で検索しやすいシンプルなのがこちらです。

すでにメジャーリーガーになっている選手のマイナー時代の成績が充実しているのが良いです。プロスペクトと昔の選手の同じ年頃の成績を比較してみるも面白い。

球団によってはプロスペクトに焦点を絞ったオリジナルサイトがあったりもします。そんなサイトも近いうちに紹介していきたいですね。是非プロスペクトにも詳しくなってみてください。

黒田のコマンドを示すStats

ブルージェイズの大胆な補強ばかりが目立ちますが、それ以外のストーブリーグも少しずつ動きが出てきました。ウィンターミーティング、ルール5ドラフトも近づいてきて各チーム補強の準備が整ってきたはず。

今年もあまり大きな動きの無さそうなヤンキースが、いの一番に資金を使ったのが黒田との再契約。$15mmにインセンティブという契約はまずまずではないだろうか?

その黒田に関して興味深いデータを見つけたのでご紹介。コマンドは狙ったところに投げる能力。コントロールはストライクを投げる能力。日本ではどちらもコントロールで呼ばれていますね。

Hiroki Kuroda: Command King

コマンドは狙ったところに投げる能力。コントロールはストライクを投げる能力。日本ではどちらもコントロールで呼ばれていますね。コマンドキングとは喝采ですね。詳しくはリンクを見ていただきたいですが、Baseball Abalyticsによると黒田は最も真ん中に投げてくれないピッチャーなんだと。アメリカン・リーグで真ん中に投げない先発ピッチャーのベスト10は以下だそうです。いかにコマンドというものがピッチャーにとって大切な能力が改めて頷けるメンバーが並んでいます。

ここでの真ん中というのはhorizontal限定。球の高さは考慮されていません。いずれにせよ、黒田がいかに丁寧にコーナーをついているかが分かります。毎年安定した投球をしている理由ですね。

リーグ平均と4%しか違わないのかよ、って感じるかもしれませんが、この4%が明暗を分けているんです。打率でいうと、4分も違えばかなり力量に差があるバッターだと思うはずです。メジャーの先発投手となれば真ん中には4球に1球も投げないんですね。黒田にいたっては5球に1球も投げてくれないです。バッターもうまく打たなきゃヒットにできないわけ。

癪だけど、サバシアと黒田が来年もいるヤンキースは優勝争いするろうな。

オランダ代表で出るかも?レッドソックスのトッププロスペクト、ザンダー・ボガーツ

2009年9月8日、レッドソックスはキューバから亡命した遊撃手、ホゼ・イグレシアスと契約した。当時19歳だった若者に625万ドルの契約金の他に4年総額200万ドルとドラフト全体1位指名のような契約内容だった。わずかその2週間前の8月23日、レッドソックスは同じカリブ海、オランダ領アルバ島の当時16歳の遊撃手とも契約している。契約金は51万ドル、双子の兄の契約金18万ドルと合わせてもイグレシアスとは一桁違う。その若者が今ではレッドソックスNo.1のプロスペクトと言われるザンダー・ボガーツである。

アルバ島は日本では馴染みがない。先に紹介したプロファーの出身地、キュラソー島から西へ70キロほどの位置にある小さな島だ。


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シドニー・ポンソンというピッチャーなら覚えている方もいると思うが、ポンソンも実はアルバ島の出身だ。

ボガーツは6フィート3インチ(約190㌢)とショートとしては大柄な選手。最大の売りは長打力。まだ線は細いが時折ジャンカルロ・スタントンやブライス・ハーパーのような打球を見せるらしい。プロファーの左打はうっとりするような美しいフォームだが、ボガーツのスイングは別の意味で驚かされる。おとなしいスタンスから素晴らしいバットスピードを繰り出す。バランスの優れたスイング。守備はどんどん体が大きくなっているので三塁かライトにコンバートされるだろうと言われている。来シーズンはセプテンバーコールアップされるだろうと言われる逸材なのでレッドソックスファンならば要チェックだ。

プロファーもボガーツも来年まだ20歳とこれからどんどん成長していく選手。WBCのオランダ代表で出てくれればWBCの注目が増すのになーと期待。

タイガースがトリイ・ハンターを獲得。ペイロールをチェック。

タイガースがトリイ・ハンターを早くも獲得。今年も大物野手を獲得。かなりのタレント軍団になってきました。すでに、最高のピッチャーと最高のバッターを保有するタイガースですが、ハンター獲得でお財布の方はどうなのか?チェックしてみます。

まずは来季2013シーズンですでに契約済の総額はどうなっているか?おなじみのCot’sを見てみましょう。

2013-18 payroll obligations

すでに$98.2mmと一億ドル近く。さすがに1000万ドル超の高額年俸選手を4人抱えている球団だけあってすでに大金。

ここにハンターの年俸(仮に$13mmとする)と、

年俸調停者の給料が加算されてきます。

年俸調停に関してはMLBTRの
Offseason Outlook: Detroit Tigers 
を参考にします。

シャーツァー $7.5mm
ポーセロ $4.7mm
コーク $1.7mm
フィスター $3.8mm
オースティン・ジャクソン $3.1mm
アビラ $2.5mm

全部合計すると、すでに$135mm程度。(ボッシュとレイバーンはオファーされない予想です。)これまで2008シーズン前の$137mmが最大でしたがそれを超えてくることは間違いなさそう。まだ外野手やリリーフなど補強ポイントは残っています。

それにしても来年はビクター・マルティネスも復帰する見込みで楽しみな打線です。

オースティン・ジャクソン CF
トリイ・ハンター RF
プリンス・フィルダー 1B
ミゲル・カブレラ 3B
ビクター・マルティネス DH
アレックス・アビーラ C
ジョニー・ペラルタ SS
オマー・インファンテ 2B
アンディ・ダークス LF?

適当に並べたものの破壊力ありそう。それにしても走れなさそうなチームですが……

もちろんトレードが起こるかもしれないのでメンバーは変わるかもしれません。でもここまでシンプルなチームも今時珍しいですね。

2012 statsレビュー(投手部門)

打撃部門やってから1ヶ月も経ってからピッチャーの方を作ってなかったことに気づいた。新鮮味も薄れてしまったので特にコメントもありませんが。

ブルージェイズのヘンダーソン・アルバレスがゴロ系の筆頭に名前が出ています。速い球を持つこの若いピッチャーはこれからコマンドが安定すれば面白い存在かもしれません。

またナショナルリーグで気づいたのがパドレスのクレイトン・リチャード。53.8%と素晴らしいゴロ%だったものの、意外に被本塁打数でリーグワーストでした。パドレスの本拠は投手有利でホームランが出にくいスタジアムであることを考慮すると、気になる数字ですね。

投手部門、Statsレビュー

それではまた。

オフシーズンのイベントをチェック

補強に関わるイベントをチェックしましょう。まだチームは予算取の段階だと思いますので静かですね。
今週は選手側がQualifying offerを受諾するかどうかの期限。黒田の去就に注目です。

11月7〜9 GMミーティング
11月20 ルール5ドラフトに向けた40マンロースターの設定期限
11月30 調停権保有選手へのオファー期限日
12月3〜6 ウィンターミーティング
12月6 ルール5ドラフト

ジュリクソン・プロファー:来年注目のNo.1プロスペクト

今シーズンは残念な終わりかたになったレンジャーズだが、悪いニュースばかりではない。各メディアがナンバーワンと呼ぶプロスペクト、ジュリクソン・プロファーがいるから。

bio

フルネーム: Jurickson Barthelomeus Profar
生年月日: 02/20/1993
出生地: キュラソー島(オランダ領)
慎重:5-11(約180㌢)165lbs(約75㌔)

キュラソー島はお酒のキュラソーの由来となった島ですね。場所は下記のようにカリブ海の南側。実はこのキュラソー島の近くにもう一つ注目のプロスペクトの出身地があるのだがそれはまた別途。


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プロファーは2回、リトルリーグのワールドシリーズに導いてた過去を持っているそうです。2005年の映像を見てみるとショートをやっていますが、マイナーでは当初ピッチャーと両輪でやっていたそうです。彼はドラフトで指名された選手ではなく、2009年にインターナショナルFAとしてレンジャーズと契約しました。

来年2月でようやく20歳になるプロファーですが、すでにメジャーでもエリートレベルと呼ばれる守備を持つと言われます。バッティングも素晴らしく選球眼もある。走塁もできてそこそこのパワーも所持。なんだか完璧な選手ですね。

最後に彼のマイナーでの成績をのせておきます。

黒田はこのまま残留か?Qualifying Offer まとめ

昨日はワールドシリーズ終了から5日目。FA選手への優先期間終了日でした。ツイートしたQualifying Offer の状況をまとめておきます。Qualifying Offer って日本語でうまく訳せませんね。ドラフト補償を受けるために、その資格を得るためのオファーのことです。去年まではタイプAと呼ばれる選手に調停申請してましたが、ルールが変わりました。2012シーズンの年俸上位125名の平均値以上のオファーをすることが必要。今年は$13.3M。

レンジャーズがハミルトンにQualifying Offer 当たり前だけど »»
ヤンキースが黒田、スウィッシャー、ソリアーノにQualifying Offer。
レイズがB.J.アップトンにQualifying Offer。
カーディナルスがカイル・ローシュにQualifying Offer。
ブレーブスがマイケル・ボーンにQualifying Offer。
ナショナルズがアダム・ラローシュにQualifying Offer
レッドソックスがデビッド・オーティズにQualifying Offer。(その後二年契約で残留が決定)

以上、9人にQualifying Offer がありました。これらの選手を獲得した球団はドラフト指名権を譲渡することになります。ドラフト1巡目指名権をロックされている10チームは以下。アストロズ、ロッキーズ、カブス、インディアンス、ツインズ、マーリンズ、レッドソックス、ロイヤルズ、パイレーツ、そしてブルージェイズです。

ところで黒田はこのままオファーを受けて残留が決定する可能性があると言われています。彼の実績ならばもっと大きな金額を複数年で可能そう。ですが当の黒田本人が単年契約を希望しているみたい。最後に日本のプロ野球でキャリアを締めくくりたいらしく、毎年毎年様子を見たいのだとか。$13.3Mならヤンキース以外の球団も十分オファー可能。しかしドラフト指名権を犠牲にしてまでもっと良い条件を提示するかどうかは微妙な金額のようです。

[オフシーズン展望]レンジャーズ

失意のシーズン終了となってしまったレンジャーズ。来季は再びワールドシリーズを戦えるチームとなって戻ってこれるか? 投手陣はそれなりの陣容が揃っているし、フロント陣もここ近年素晴らしい仕事をしている。しかし野手は主力二人がFAになる。ここ数年オフをにぎわせてきたレンジャーズだが今年も目が離せない。

2012 基本オーダー
C *マイク・ナポリ
1B ミッチ・モアランド
2B イアン・キンズラー
SS エルビス・アンドラス
3B エイドリアン・ベルトレー
LF デビッド・マーフィー
CF* ジョシュ・ハミルトン
RF ネルソン・クルーズ
DH マイケル・ヤング
※ ナポリとハミルトンはFAに

今オフ最大の懸案はFAとなる主砲、ジョシュ・ハミルトンの処遇。高い金額を払って再契約するか。それとも別の補強の道を探るか?

彼がいなくなった場合の影響は大きい。レンジャーズには、彼以外の「本物」のスラッガーはいない。ベルトレーの成績も下降するかもしれないし、その他の打者の成績にも影響が出るかもしれない。

ハミルトンの代わりを見つけるのも容易ではない。FA市場は貧弱だし、トレードで連れてくるにしても多くの強打者は長期契約でロックされている。

しかし、ハミルトンと大型契約を結ぶリスクは、放出するリスクよりも大きいかもしれない。彼のカラダは、ドラッグに蝕まれていると言われているからだ。シーズン終盤にプアーなプレーが目立ったこともあり、地元ファンからもブ―イングを受けていた。他チームからのオファー次第だが、来シーズン戻ってくる可能性は低そうだ。

一方、もう一人のFAとなる強打者、ナポリとはどうやら別れることになりそう。チーム一の高額年俸選手、ヤングの価値がほとんど無くなってしまったのが影響しているのか。

Trade Cadidate (移籍候補)
ベルトレー、キンズラーそしてプロスペクトのプロファー以外は誰でもトレード候補になりうる。中でもプロファーとポジションが同じアンドラスは大きなトレード要因になりうる。