[契約用語]DFAは戦力外通告とは限らない。

MLBで選手が降格とか解雇とかされた場合、ReleaseとかDFAとかnon-tenderとかwaiverとか色々な言葉が出てきて違いがよくわからないことがあった。中でもDFAを理解するのは難しい。日本では”戦力外通告”と説明されているのが混乱の元だと感じる。

DFAは、Designated For Assignment の略。選手の契約状態を指す言葉の一種。英語を多少分かる人ならdesignate と assignはそもそも似たような意味じゃないかと思うかも。DesignateはDHのDesignated Hitter で使われるように指名する、とか任命する。Assignは日本語でもアサインするとか使われる。英語が多少できても何のことだか分からないかもしれない。

DFAとは球団が、選手を一時的にロースター(選手登録)から外してどこにも登録していない状態にすること。メジャーのロースターにもマイナーのロースターにも登録されない宙ぶらりんの状態といえる。40人枠から選手を外したいときによく使われる手法だ。(FAやトレードで選手を獲得したもののロースターに空きが無いときに起こる。)

一時的な措置で最大10日間。球団は選手をDFAした後、次のいずれかの動きをとることになる。

  • 40人枠に戻す。
  • ウェイバーにかける。(マイナーに降格させるために)
  • トレードする。
  • 放出する。

メジャーで5年以上経験のある選手はマイナー降格を拒否する権利を持っている。球団は拒否された場合、放出するか40人枠に戻すかいずれかを選択する。

メジャー契約とマイナー契約があるために生じる、MLBならではの契約上の分類だと言えるのではないか。

注意したいのはDFAされたあともトレードされたり、マイナーに降格されたりする点。戦力外通告ではないということが理解できるはずだ。日本でだってトレードも二軍にもできない場合に戦力外通告というはず。たとえばレンジャーズのネルソン・クルーズは一度DFAされたがその後またメジャーに這い上がって活躍している。

もちろんDFAなんてされないに越したことは無い。必ずしもDFAは戦力外通告とは限らないということを覚えておこう。