2年目のシーズンに突入したダルビッシュはエースの風格が出てきた。あわやパーフェクトゲームだった開幕初先発だけでなく、その後も奪三振の山を築いている。去年と比較してどのくらい成長したのか?(ただメジャーに順応しただけかもしれないが)開幕5試合目までのスタッツを昨シーズンと比較してみた。
クラシックな数字として今シーズンは
2012シーズンはというと
と、数字としてはかなり良かった。上記の表を見ての通り、最後の3試合はさほど点を取られなかったから。上記の比較ではそれほど変わらないような印象も受けてしまう。
だけど内容を比較してみるとかなり違う。表中において赤枠で囲った通り、与える四球が減って奪三振が増えた。K/BBは一流投手の数字を示している。WHIPは昨シーズンは5試合で1.42と悪かったが、今シーズンは0.80。まるで別の投手のような数字を示している。
プロ野球の投手からは制御しにくいといわれるメジャーのボールだが、2年目になってうまくコントロールできるようになったようだ。抜けた球が減ったのが一例。
もっとも昨年から変わったのはスライダー。今シーズンは彼にとって最大の武器になっている。決め球として使用することが増えているが、ベースボールプロスペクタスによると興味深いデータがある。昨シーズン全体で、スライダーの比率は14%だった。今シーズンはここままで27%の比率と倍増。いかにスライダーに自信を持っているかが分かると思う。2ストライクのシチュエーションでは45%がスライダーだ。(去年は23%だった。)
まだ一月しか経っていないのので、成績は当然これから下降するだろう。ただここまでの安定感を見る限り、怪我でもしないかぎりは去年よりずっと良い成績を残しそうだ。