私の場合、普段どうしてもアメリカンリーグの試合を観戦することが多い。毎年ナショナルリーグの試合を集中して観るのはプレーオフから。ナショナルリーグの球場のパークファクターを意外と知らない事に気づいた。私のように贔屓球団が所属していないリーグの方は、パークファクターを知らない方って多いのでは無いかと思う。早速残っている8球団の本拠地のパークファクターをおさらい。
PNCパーク(PNC Park)ピッツバーグ・パイレーツ
投手有利。ホームランが出にくい(知らなかった。)。ナリーグ本塁打王になったペドロ・アルバレスをちょっと見直しちゃうかも。でも本拠地では打率2割以下。MLBで最も美しい球場の一つと言われてますね。
ドジャースタジアム(Dodger Stadium)ロサンジェルス・ドジャース
投手有利。ほとんど左右対称。ここも美しい球場で有名。三塁打が少ないみたい。
オークランド・コリセウム(Oakland Coliseum)オークランド・アスレティックス
明らかに投手有利。ホームランが出にくい。ファウルゾーンがメジャーの球場でも一番広い。それが投手有利の一番の理由かも。ビリー・ビーンはここでインフレになった若手ピッチャーをうまく利用してトレードしますな。早くサンノゼに移転して欲しいがこの球場は特徴があって面白い。
フェンウェイパーク(Fenway Park)ボストン・レッドソックス
打者有利で有名だが、パークファクター上ではそれほどでも無い。ファウルテリトリーが極端に狭いのとレフトの凡フライがグリーンモンスターにあたって二塁打になる。意外と知られていないがホームランは出にくい。ライナー性のホームランの軌道が低いとグリーンモンスターに当たってただのシングルヒットになってしまう。反対に右中間は深いのでホームランが出にくい。右打者有利。左投手不利。
トロピカーナフィールド(Tropicana Field) タンパベイ・レイズ
投手有利のドーム球場。ファウルゾーンが広いのが投手有利の理由。
コメリカパーク(Comerica Park)デトロイト・タイガース
ニュートラル。右翼が狭いので左打者有利。外野は広いがファウルゾーンが狭い。大金はたいて獲得したプリンス・フィルダーは期待よりホームランを打てていないのかも。
ターナーフィールド(Turner Field)アトランタ・ブレーブス
ニュートラル。ほぼ左右対称だが若干右翼が狭い。
ブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)セントルイス・カーディナルス
投手有利。外野部分のファウルテリトリーは狭いが、内野部分のファウルエリアが広いのが投手有利の要因か?
投手の時代の反映?投手有利の球場が目立つ。
つまるところ、フェンウェイパーク以外に打者有利の球場は無い。パイレーツ、レイズ、アスレチックスは明らかに投手有利の本拠地をうまく利用している。淡白なプレーオフが増えないことを祈りたい。特にアスレチックスは良くまとまった素晴らしいチームなので持ち味を発揮してタイガースと好ゲームを演じて欲しいところ。
少しだけ今後の展開を絡ませてみましょうか。
カーディナルス対パイレーツ@パイレーツホーム
パイレーツ第三戦先発のリリアーノはホームで脅威の防御率1.47。一気に大手をかけたいが対するケリーもアウェイでは2.07。投手戦が期待できるかも。
ブレーブス対ドジャース@ドジャースホーム
アウェイでは勝率がほぼ5分のブレーブスだがチャンスは十分にありそう。ドジャースはカーショウ、グレインキーの二枚看板を使用済みなのと、どういう分けか今年のドジャース打線はホームの方が得点できずにいるから。ピッチャーの奮起によってカーショウが再び投げる第5戦を避けたいところ。
タイガース対アスレチックス
今年のアスレチクス打線はホームで良く打っている。特にホームランを良く打つ。今年不調のバーランダーからホームランを出せれば面白い。アスレチックスはアウェイでの得点がメジャー全体で2位。コメリカパークでも十分戦えそう。
レイズ対レッドソックス
今年のボストン打線はアウェイでの打撃成績メジャーNo.1。ラッキーを第2戦で先発させるのはバックホルツより上というわけでは無く、フェンウェイパークではなぜかエースのピッチングをするから。レイズは意外なことに今年成績の悪いヘリクソンを第4戦で先発させる予定。
各地での熱戦を期待しましょう。