カノーはシアトルでも打てるのか?

10年2億4千万ドル。どのくらいの成績を見込んだ金額なのだろうか?

カノーにこの金額の価値があるのかどうか?という議論をしたいわけでは無い。アメリカンリーグでは投手有利で有名なマリナーズの本拠、セーフコフィールド。打者有利のヤンキースタジアムから移籍してくるカノーの成績が下がる可能性は高い。ではどの程度まで下がっても良いのだろうか?まあこのオフ、実は「無能」ではと議論されているズレンシックGM、本当に無能だとすると、ヤンキース時代と同じ成績を見込んでこの金額を提示したのかもしれないが。

マリナーズで苦しんだスラッガーといえば、エイドリアン・ベルトレーが思い出される。2004年にドジャースで48本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを引っさげてマリナーズと大型契約を結んだ。しかしマリナーズ時代は最高でも26本塁打。長打率が.500を超えることは無かった。マリナーズ時代に価値を落としたことは直後のレッドソックスと結んだ契約が物語っている。年俸は3分の2に下がってしまったが、レッドソックスで打棒復活。現在のレンジャーズでも長打力は健在で、メジャーを代表する強打の三塁手に戻っている。

カノーが本格的にスラッガーとしての地位を築いたのは2009年以降である。2008年以前は20本以上ホームランを打ったシーズンは無い。2009年にカノーに起こった環境の変化は何か?ヤンキースタジアムが現在の地に変更になったことがある。現在のヤンキースタジアムでは誰もが打球が飛ぶことを知っている。ホームランが出やすい球場から出にくい球場へ。年間20本前後に下がってもおかしくはない。ヒットも出にくい球場なので3割20本塁打くらいになるのではと予想する。

これまでヤンキースで淡淡とプレーしてきたカノーなので、プレッシャーの少ないチームに移籍したのだから大型契約の影響を受ける可能性は低いだろう。しかしパークファクターが成績にどういう影響を及ぼすのか?とても興味深いケースでは無いかと思う。