ダルビッシュが肘の手術かというニュースが日米で大きなニュースとなっている。むこうでは”UCL sprain” と説明されているが、要は右肘に損傷がみつかったのだ。マー君は同じ右肘の”UCL”の部分断裂だったが、完全に断裂されてはいないので今季は部分断裂したまま投げることを選択した。ダルも手術は望んでいない様だが、選択は難しい。手術すれば今季は全休が決定。休養を選択してもシーズンの3分の2は欠場となり、しかもその後悪化して結局追加で1年休む必要が生じるかもしれない。メジャーでは手術を選択するケースがほとんど。ただ有名なところではナショナルリーグを代表する投手、アダム・ウェインライトが部分断裂で投げ続けた実績がある。日本では部分断裂や損傷で投げている投手はたくさんいるだろう。どの程度で手術すべきかは調査や不十分でまだ誰にも結論を出せない問題。
ダルビッシュの問題は、私にとって判断が比較的容易だ。彼ほどの完成された投手年齢を元にリスクを考慮すると、手術した方が良いと思う。残り投げられるのは10年ほどだろう。手術をすれば1年休めば健康な残り9年を過ごせる可能性が高くなる。様子を見ればもっと早く復帰できるかもしれないが、ずっと肘の痛みを気にしながら投げることになるし、投手生命も短くなるかもしれない。それに、結局手術になるかもしれない。全盛期の今の時期を最も有効に活用するためには前者の手術を選択するべきだ。ただし、トミー・ジョン手術も100%成功するわけではないというリスクはもちろん存在するが。
前置きが長くなったが、むこうではUCLの表現は頻繁に使用される。MLB公式サイトでもESPNのサイトでも使用される。むこうのメジャーファンにとってはUCLといえば理解できる用語となっている。UCLはUlnar Collateral Ligament。LIgamentは靭帯のこと。日本語では尺側側副靱帯と呼ぶらしい。何とも見慣れない単語。このまま日本のメジャーファンはUCLを日本語化してしまおう。簡単に説明すると肘の内側にある靭帯の総称らしい。
UCL以外にもACLという用語もよう出現するが、他の用語含めてまた別の機会に紹介できればと思う。