ドジャースの未来のエース?フリオ・ウリアス

久々プロスペクトを書こうと思う。ピッチャーのプロスペクトを見極めるのは難しいんだけど、メジャーでエースになると信じ得る二人のプロスペクトを見つけた。その一人がウリアス。

フリオ・ウリアスはメキシコ出身の19歳だが既にAAで堂々とピッチングしている。2016シーズンは19歳でメジャーデビューする可能性もある逸材だ。AAで68.1イニングをERA2.77。74奪三振に15四球。もはやマイナーで証明するべきことは無さそうにも思える数字だ。

速球、チェンジアップ、カーブ、どれもメジャーで通じそうな球を投げる。速球は既に95マイルくらい。

2015シーズンは左目の手術で離脱したが登板過多にならずに逆に良かったくらい。

一つ心配なのはアメリカに来てかなり体重が増えてそうなこと。特に下半身はかなりどっしりしてきた。体重をきちんとコントロールして長くメジャーで活躍してほしい。

プーホルズがBABIPワースト

2015シーズン、規定打席到達者で最もBABIPが低かったのはプーホルズだったが、彼のスタッツはとても興味深い。

プーホルズのBABIP       
SeasonTeamGHRBB%K%BABIPAVG
2001Cardinals1613710.2%13.8%.336.329
2002Cardinals1573410.7%10.2%.308.314
2003Cardinals1574311.5%9.5%.346.359
2004Cardinals1544612.1%7.5%.298.331
2005Cardinals1614113.9%9.3%.316.330
2006Cardinals1434914.5%7.9%.292.331
2007Cardinals1583214.6%8.5%.317.327
2008Cardinals1483716.2%8.4%.340.357
2009Cardinals1604716.4%9.1%.299.327
2010Cardinals1594214.7%10.9%.297.312
2011Cardinals147379.4%8.9%.277.299
2012Angels154307.8%11.3%.282.285
2013Angels99179.0%12.4%.258.258
2014Angels159286.9%10.2%.265.272
2015Angels157407.6%10.9%.217.244
Total- - -227456011.8%9.9%.297.312

昨季のBABIPは.217とかなり低く、彼のキャリアにおいても最低だったが、.244と打率もキャリア最低だった。

BABIPは2011年から明らかに低下傾向であるので、これは明らかに衰えの兆候だろう。

とても興味深いことに、彼は打率よりBABIPの方が低いことがほとんどである。非常に三振が少なく本塁打が多いことが要因だが、最高でも.346と高くない。キャリアでも.297と通算.312の打者としては驚くべき数字だ。

 

昨季のBABIPランキング(打者)

幸運なのか、打撃がうまいのか?BABIP単年で何かを判断できるわけではないけれど、ここ数年チェックする様にしている。2015年のトップ10は下記の通り。BABIP、打率を併記した。

オドゥベル・ヘレーラ .387 .297

ミゲル・カブレラ   .384 .338

ディー・ゴードン   .383 333

ポール・ゴールドシュミット .382 .321

クリス・ブライアント .378 .275

ザンダー・ボガーツ  .372 320

ジェイ・ボットー   .371 .314

クリスチャン・イェリッチ .370 .300

ブライス・ハーパー  .369 .330

デビッド・ペラルタ  .368 .312

昨季は結構3割打者の名前が連なった。打撃がうまい選手が上位にランクするのは好ましい結果だ。

オドゥベル・ヘレーラは新人王で得票なかったが、フィリーズに突然現れた選手。デビッド・ヘレーラとしてルール5ドラフトで指名されたチャンスをものにした。来季は成績落ちると思うな。

一方ナショナルリーグの新人王クリス・ブライアントはランクインした中で最も低打率。この人はとても三振が多いがその分パワーが売り。来季どうなるかは判断できないからまた来年振り返りたいところ。

もう一人ナショナルリーグから首位打者のゴードンにも触れたい。彼の場合は2014年からメジャーに定着してだんだん成長しているとも読めるが、来季は成績下がると予想しておく。

 

 

クオリファイングオファー結果、初めて受け入れる選手が現れる

市場最多20人がオファーされた今年、初めてオファーを受け入れる選手が現れた。しかも3人。

コルビー・ラスマス 断っても複数年オファーが来たと思うけどな

マット・ウィータース 捕手にとって$15.8mは結構高い。大変な職業なんだけどね。来年頑張った方が他から良いオファー来るだろうからこれは正解だと思う。

ブレット・アンダーソン そもそもオファーがアホやろ

他にエストラーダはブルージェイズと複数年契約。残る16人は受けなかった。今年も受けた方が結果よかったという選手が出てくるでしょう。長いポストシーズンいよいよ始まりましたね。

史上最多の20人がクオリファイング・オファーされる

こんなにたくさんオファーされるとは思わなかったな。今年のオファー額は$15.8mm。20人全員受けたとすると$300mを超える。これはドジヤースやヤンキースの年俸総額よりはるかに高い。それでもこの地味な陣容。さすがに今年は誰かオファーを受けないかね。

ジェイソン・ヘイワード, OF (Cardinals)

ザック・グレインキー, SP (Dodgers)

ジャスティン・アップトン, OF (Padres)

ジョーダン・ジマーマン, SP (Nationals)

クリス・デービス, 1B (Orioles)

岩隈久志, SP (Mariners)

イアン・デズモンド, SS (Nationals)

ジェフ・サマージヤ, SP (White Sox)

デクスター・ファウラー, OF (Cubs)

アレックス・ゴードン, OF (Royals)

マット・ウィータース, C (Orioles)

ホーウィ・ケンドリック, 2B (Dodgers)

ダニエル・マーフィー, 2B/3B (Mets)

コルビー・ラスマス, OF (Astros)

イオバニ・ガヤード, SP (Rangers)

ウェイン・チェン, SP (Orioles)

ジョン・ラッキー, SP (Cardinals)

マルコ・エストラーダ, SP (Blue Jays)

イアン・ケネディ, SP (Padres)

ブレット・アンダーソン, SP (Dodgers)

シーズン途中で移籍したデビッド・プライス、ヨエニス・セスペデス、ジョニー・クエト、ベン・ゾブリスト、スコット・カズマーにはそもそもクオリファイング・オファー出来ない。

一週間後にとりあえず結果を振り返りますか。