ペドロ・マルティネスの再来?アンダーソン・エスピノーサ

先月ドジャース傘下のプロスペクト、フリオ・ウリアスを紹介したが、もう一人、10代の投手を紹介する。それはレッドソックス傘下のアンダーソン・エスピノーサ。

ベネズエラ出身で2014年夏にインターナショナルFAとしてボストンと契約し、来年の三月にようやく18歳になる。同国の投手としては史上最高額の契約金を獲得と契約時から各球団の注目を浴びていた。身長は6フィート(約183センチ)とメジャーの投手としては小柄だが2015シーズンはグングン球速が上がり、すでにラクラク95マイル超の速球を投げる。(下記のBaseball Americaのビデオで球速を読み上げているが確かに速い)

スカウトの評価が高いのは球速よりもスムーズでバランスの良いフォームから繰り返しストライクを投げられる点。2015年はマイナーで58.1イニングで14四球しか許していない。このままコマンドと変化球を磨いていけば大エースになる可能性を秘めている。

 

QOされた野手はほとんど越年かな?

もう今年も残り僅か、ジェイソン・ヘイワードは契約したけどまだたくさん野手のFAが残っている。まあ今年のFA市場は小粒だったからね。

アップトン弟、セスペデスとクリス・デービスは大物と言えるからタイミングの問題なんだろうが。ゴードン、デズモンドにファウラーはいつ決まるかな。ゴードンは成績に比してリーダーシップを持っている分、かなりの高額になりそうとの噂。年齢的に将来不良債権にならんと良いが。デズモンドは安定しないからな。ファウラーは地味だけど出塁率が高くて安定感あるから結構一押し。ただ守備が悪いからレフト起用すべき選手とは思う。

ただ今年はQOが多いから。ドラフト1巡目を諦めて思い切った定時をする球団がいるかどうか。ドジャースはまだ金が余ってそうだけど求めてるポジションとは違うかな。ボストンはもうFAは取らないと思うね。

まあここからは気長に眺めていきましょう。

ちょっと変わった三角トレード

ホワイトソックスが三角トレードでトッド・フレイジャーを獲得。でもこのトレードはちょっと変わっていた。

レッズ(フレイジャー)→ホワイトソックス(プロスペクト3人)→ドジャース(プロスペクト3人)→レッズ

3球団で絡み合うことが通常なのが三角トレードだが、循環するように選手を一チームに送り出すだけで絡み合うことが無かった。もっと不思議だと言われているのは、レッズが獲得したプロスペクト3人よりドジャーズが獲得した3人の方が価値が高いと言われていることだ。ドジャーズがなぜそのままフレイジャーを獲得しなかったのか?レッズがとうしてこんなに安売りしたのか?なんて言われている。

まあプロスペクトが関わるトレードなんて数年経ってみないと結果はわからないもんだが。

パークファクター

パークファクターに関しては過去にも触れたことがある。球場毎のプレーの傾向を示したもの。有名なファクターとしてロッキーズのクアーズフィールドはホームランも三塁打も出やすい。ヤンキースタジアムはホームランが出やすい。レッドソックスのフェンウェイ・パークは二塁打が出やすいなどがある。

基本的な考え方はホームがロードに対してどのくらい得点が生まれやすいか?ホームランが出やすいか?

相手の投手や守備力によって当然変わる。セイバーメトリシャンは精度を上げるべく公式を複雑にしていくのだろうけど、数年分のデータを元におおよそのファクターは理解できる。

ESPNでも過去15年分のファクターを載せているから、ご贔屓の球団のパークファクターをチェックしてみると良い。

例えば先に述べた3球場に関して、2015シーズンは通説通りの結果となっている。

比較的新しい球場であるマーリンズパークは明らかにホームランの出にくい球場だが、得点が入りにくいというわけではない。スタントンのパワーは移籍したらどうなるかと予想するだけでも胸が膨らむ。

FAの目玉二人の行き先が決定。来週はウィンターミーティング

タイガースのジョーダン・ジマーマン獲得を皮切りに大きくFA史上が動いた。今週はFAの目玉、プライスとグレインキーの行き先が決定。今オフは稀に見るほどたくさん先発投手が市場に出たから投手の動きが目立つね。でもまだクエトというエース級がいるし、前田の参戦も決定。他にもキャズミアー、チェン、岩隈にケネディとたくさんいる。

一方で野手はまた稀に見る凶作の年だけど、まだ目立った動きがない。最注目とされるヘイワードも攻撃がパッとしない分ゲームチェンジャーとは言い難い。ただWARが高いからかなりの金額を要求されると思う。いつ行き先が決まるか注目。個人的にはセスペデスの方がオススメ。メッツ躍進での通り、チームの核となりうる選手。シーズン途中に移籍したから獲得してもドラフト指名権を失うこともない。そろそろ争奪戦が始まるかも。

ウィンターミーティングではどんなトレードが起こるかも楽しみ。レッドソックスは少なくとも一度はトレードに絡みそう。野手のFA市場は薄いからブロックバスターが起こるかもしれない。