前半戦レビュー ヤンキース

オフにジャンカルロ・スタントンをトレード獲得に成功したヤンキース。スタントン自体は期待とはほど遠いスタートで批判にさらされていたがチームは歴史的な好スタートを切った。スタントンもシーズン中盤になって調子をあげてきている。

ヤンキースといえば最大の特徴はホームランの数。特に本拠地のヤンキースタジアムはホームランが出やすいので誰でもホームランが打てる。ここ最近ヤンキースの打順は最新の流行形を採用していて、最強打者のアーロン・ジャッジを2番に据えている。ジャッジはブレークした昨年同様に破壊的なパワーを見せているが、ヤンキースを影で支えているのはルーキーたち。

二塁手のグレイバー・トーレスと三塁手のアンデュハーは打率もパワーもルーキーとしては十分。特にトーレスのパワーはルーキーとして驚異。ふたりとも特に守備に難があって若いだけに粗さが目立つが、打順のどこからでもホームランが飛び出すヤンキース打線の厚みを支えている。

もう一つの武器は全30球団でも圧倒的に豪華なブルペン。開幕時はセットアッパー陣が不安定だったが実力を発揮してきている。ただパドレスからクローザーのブラッド・ハンド獲得に動いたと伝えられており、最も補強しやすいポジションでもあるから更なる補強もあるか。

最大の弱点は先発投手陣。先発5番手不在で開幕を迎えたのに加えて、マー君とサバシアはそれぞれ肘と膝に不安がある。ソニー・グレイはアスレチックス時代の自信を取り戻せないでいる。それでもメジャーで平均的な防御率を残している。ただポストシーズンを争うライバル球団より明らかに劣るので先発投手の補強は狙っているはず。シーズン途中での補強は難しいポジションだけにどれだけの犠牲を用意できるか。