ストーブリーグスタート

ワールドシリーズ終わって試合は見れなくなりましたが、メジャーはオフも面白い。ポストシーズンのレビューもしたいですが、大方の予想通りあっさりレッドソックスが優勝したのでもちょっと寝かせておこう。このオフほど楽しそうなのは初めて。理由は

・質量とも豊富なFA陣

・極寒だった昨オフの流れが続くか

年俸的に上記二つがどう作用するのかが気になる。とりあえず

注目選手

1.ブライス・ハーパー 外野手

今年の成績ではマチャドの方が上。だけどハーパーは26歳と若いしなんたってファンの心を打つ派手なプレーはプライスレス。派手さではベッツを凌ぐ。ちなみにベッツとは9日しか誕生日が違わない。正に黄金世代。

2.マニー・マチャド 遊撃手/三塁手

守備のツールとパワーを兼ね備えたスター。ただ三塁手の時はエリートディフェンダーだったが、遊撃手としては平均以下と言われている。ショートはサードよりはるかに守備機会が多いので短気な彼には向いていないのかもしれない。どちらのポジションで契約するかも注目。現役屈指のダーティプレイヤー。幼児並みの精神年齢の彼にビッグマーケットの球団は獲得に動くのかどうか。

3.パトリック・コービン 先発投手

今年のFAで最も評価を上げてきた選手。三振を取れるリアルピッチャーでヤンキース行きが堅いと言われています。ただパワーピッチャーではなく、スライダーが武器のタイプなので、ニューヨークのファンをどこまで納得させられるか。

とりあえずこの3人が最も注目されている。その他、、、

・カーショウ

契約破棄条項を行使してFAとなるかどうか。行使すれば勿論コービン以上のFA投手が出来上がる。

・イオバルディ

ワールドシリーズで最も感動を呼んだ男。先発させればエース見たいでリリーフでも大車輪の活躍。不安定だし故障歴も気になるがビッグゲームピッチャーとして残したインパクトは絶大。コービン以上の評価をしている球団も少なくないはず。

・その他先発投手

サイ・ヤング賞投手のカイクルもFA。同じくアストロズからはモートン、NLチャンピオンのドジャースからリュウ、ヤンキースからはハップとサバシアがFA。そして日本からは勿論、菊池雄星も。

・リリーフ投手

これほどリリーフで楽しめるオフはあっただろうか。ブリュワーズ、レイズ、アスレチックスがリリーフ重視の流行型を作っていますので尚更Watchしたくなります。

筆頭はレッドソックスからFAのキンブレル。現役でリベラの記録を破るとすれば彼しかいない。今年のプレーオフ救援成功率100%!笑

その他クローザー候補としてはアンドリュー・ミラー、アレンがインディアンスから。ブリットン、デビッド・ロバートソンがヤンキースから。アスレチックスからファミリアがFA。他にもへレラ、オッタビーノ、ジョー・ケリー、ホランドなど

・野手

FA前に怪我で残念なシーズンになったけどドナルドソンは勿論注目。その他ブラントリー、ポロック(外野手)ムスタカス(三塁手)クルーズ(DH)ウィルソン・ラモス、グランダール(捕手)などどこでもスタメン張れそうな選手がたくさんいる

スケジュール

  • Oct. 29から5日間は旧所属球団はFA選手と独占交渉期間
  • Oct. 31 本日はカーショウが契約破棄するかの注目日
  • Nov. 3: クオリファイング・オファーの期限。今年の金額は$17.9mと微増。
  • Nov. 6-8 GMミーティング
  • Nov. 13 クオリファイング・オファーへの回答期限
  • Nov. 20 40人ロースターでプロテクトする選手を選ぶ期限
  • Nov. 30 ノンFA選手と契約更新するか球団が意思表示する期限
  • Dec. 9-13 ウィンターミーティング。ここで何かが起こります。
  • Dec. 13  ルール5ドラフト

競合クラブ3強の状況

・ヤンキース

先発投手からサバシアとハップ、リリーフからロバートソンとブリットンがFAなので投手陣の再構築が最優先。コービン獲得は噂通り実行されるか?それでもヒューストンとボストンにはまだ見劣りする。流行型が好きなキャッシュマンだからリリーフをこぞって獲得するかも。野手では遊撃手のグレゴリウスがTJ手術。レンタルのマッカチェン、最古参のガードナーがFAと忙しそう。マチャド獲得の最有力と言われてきたがここにきてあまりに幼稚なマチャドに深追いはしないという噂もある。

・アストロズ

ローテーションからカイクルとモートン、ユーティリティのマーウィン・ゴンザレス、レンタル捕手マルドナードがFA。最大の懸案は先発捕手の獲得か?弱小球団の強みで若い素晴らしいチームを作り上げたGMルーノウのチームも少しずつ転換期に。真価が問われる。

・レッドソックス

ほとんどの主力が残留。キンブレルとジョー・ケリーがFAとなるのでブルペン補強はするはず。レンタルしたピアースとイオバルディも勿論FAだが埋め合わせが必須でもない。ただMr.トレードのドンブロウスキーが何を仕掛けるかはわからない。

まあヤンキースの動向を伺いながらWatchするのが最も楽しめるオフになるんじゃないかなと思います。

プライスがポストシーズン先発初勝利

デビッド・プライスがボストンファンもびっくりの快投でボストンがワールドシリーズへ。びっくりというのも、プライスはポストシーズンで勝てない事で有名。事実先発した試合は今年のヤンキースのALDSまでチームも10連敗。サイ・ヤング賞投手ですからここまで勝てないと本人も気にしていた事でしょう。

ヤンキース戦の直後のアストロズ戦では勝利投手の権利獲得目前、4回2/3で降板したものの先発した試合でチームが初勝利。これで重圧がなくなったのかもしれない。

投球内容でも大きな変化があった。Fangraphsによるとカッターがいつもより少なくてチェンジアップの比率が高かったというもの。確かにアストロズ打線はチェンジアップをくるんくるんと空振りしてた。同じくFangraphsによると、レギュラーシーズンのプライスは28%の比率でカッターを使用。これはキャリアで最も高い率で本人も好んで投げる球種だと言える。一方でチェンジアップの比率は22%だった。アストロズとのALCS第5戦でプライスが投げた全93球のうち、40球がチェンジアップ。比率のするとなんと43%。一方でカッターは10球しかなかった。自分のカッターがあまり有効でない事に気づいたのか?

もう一つ技術的に違いがあった。レギュラーシーズンにおいて、プライスの速球の平均急速は4シームも2シームも93マイル。ALCSでは92マイルほどだった。この第5戦では94マイルを超えていた。速球が走っていたからチェンジアップの効果も倍増したという事だったのかもしれない。

ドジャース戦での彼の配給に注目して見るのも面白いかもしれない。

各球団の経験値

北米の解説者たちの半分くらいはアストロズの連覇と予想しているそう。個人的には可能性低いと思ってます。去年はキャリアハイの選手が一杯いたからギャップに苦しむんじゃ無いかなと。

まあ経験値って重要なんでそこらへんアストロズにどう働くのか。他のプレーオフに進んでいる、World Series制覇に挑戦するチームってどんな感じでプレーオフに臨んでるんだろうって調べたら優勝請負人みたいなのはいそう。そもそもなかなかワールドシリーズで勝つ事なんて出来ないからね。

ロッキーズ、初挑戦

ブリュワーズ、初挑戦

ドジャース、30年ぶり

ブレーブス、24年ぶり

てことでチームで優勝経験のある選手は勿論いません。この中では最近ドジャースがプレーオフの常連。ブリュワーズにはケインとムスタカスがいて3年前にロイヤルズで優勝経験してます。

インディアンズ、70年ぶり

レッドソックス、5年ぶり

ヤンキース、9年ぶり

ヤンキースにはサバシアがいます。もう全盛期はとうにすぎてるけど経験を生かせるか。あとチャップマンがカブス時代に経験してます。(セーブ失敗したけど)

レッドソックスですらボガーツとワークマンの2人しか5年前を経験していない。しかも二人は当時ルーキーだった。メジャーてやっぱり入れ替えが烈しいね。

てことでアストロズが連覇できるか、勢いのあるチームが阻止できるかって感じかな。