メジャーリーガーの平均年俸が$4mの大台突破

どんどん上がるメジャーリーガーの給料。今年の開幕時点では$4mの大台を突破。今のレートだと五億円くらい。過去二年と比較しても順調に伸びている。

$4.25m
$3.95m
$3.65m

実際のメジャーの人気には陰りが出てきたとも言われるが、そんなことはお構いなし。ここまで選手の給料を上げられるんだから球団はもっと儲かっているんでしょう。

観客は増えなくても収入が好調である原因は別にチケットを値上げしているからではない。(値上げしている球団は確かにあるが)放映権料による収入増が現在の希望増加の要因。必ずどこかでアタマ打ちが来るのだろうが、いったいそれはいつ来るのだろう?

MLBで英語スタディ ダルビッシュの怪我した”UCL”

 

ダルビッシュが肘の手術かというニュースが日米で大きなニュースとなっている。むこうでは”UCL sprain” と説明されているが、要は右肘に損傷がみつかったのだ。マー君は同じ右肘の”UCL”の部分断裂だったが、完全に断裂されてはいないので今季は部分断裂したまま投げることを選択した。ダルも手術は望んでいない様だが、選択は難しい。手術すれば今季は全休が決定。休養を選択してもシーズンの3分の2は欠場となり、しかもその後悪化して結局追加で1年休む必要が生じるかもしれない。メジャーでは手術を選択するケースがほとんど。ただ有名なところではナショナルリーグを代表する投手、アダム・ウェインライトが部分断裂で投げ続けた実績がある。日本では部分断裂や損傷で投げている投手はたくさんいるだろう。どの程度で手術すべきかは調査や不十分でまだ誰にも結論を出せない問題。

ダルビッシュの問題は、私にとって判断が比較的容易だ。彼ほどの完成された投手年齢を元にリスクを考慮すると、手術した方が良いと思う。残り投げられるのは10年ほどだろう。手術をすれば1年休めば健康な残り9年を過ごせる可能性が高くなる。様子を見ればもっと早く復帰できるかもしれないが、ずっと肘の痛みを気にしながら投げることになるし、投手生命も短くなるかもしれない。それに、結局手術になるかもしれない。全盛期の今の時期を最も有効に活用するためには前者の手術を選択するべきだ。ただし、トミー・ジョン手術も100%成功するわけではないというリスクはもちろん存在するが。

前置きが長くなったが、むこうではUCLの表現は頻繁に使用される。MLB公式サイトでもESPNのサイトでも使用される。むこうのメジャーファンにとってはUCLといえば理解できる用語となっている。UCLはUlnar Collateral Ligament。LIgamentは靭帯のこと。日本語では尺側側副靱帯と呼ぶらしい。何とも見慣れない単語。このまま日本のメジャーファンはUCLを日本語化してしまおう。簡単に説明すると肘の内側にある靭帯の総称らしい。

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UCL以外にもACLという用語もよう出現するが、他の用語含めてまた別の機会に紹介できればと思う。

年俸調停結果まとめ。8選手が敗れる結果に

14選手の契約が調停までもつれ込んだ今オフ。こんなにたくさんの選手が調停になったのはなんと2001年以来。そして半数以上の8選手が敗れる結果となった。

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この結果がどういう傾向を示しているかは分からない。来オフの結果もみないと。だけどインフレが続く選手の年俸に関して、代理人たちの要求に影響を及ぼすんじゃないかな。

MLBのコーチ

基本的に日本の監督やコーチと似ているけど、多少違う点もあるのでまとめておいた。よく自分でも忘れるし。日本と一番違うのは、マイナーで実績を積まないとメジャーの監督やコーチになれる可能性が低いということかな。最近はマイナーで実績をつまなくてもアシスタントGMを経由して就任するケースもあるけど。日本みたいに人気取りでかつての看板選手をいきなり監督にしたりすることはほぼ無い。

監督

英語ではManager。日本語だと何でも監督って呼ぶ。試合中の役割は日本と同じ。日本と違って補強に関する発言権はほぼ無い。給料は日本同様に高い。

ベンチコーチ

監督の右腕。日本でいうヘッドコーチとか総合コーチが近い。試合前の準備や試合中の作戦(監督に助言)を担当する。ここまで来たら監督候補。優秀なベンチコーチは毎オフどっかのチームの監督候補。

ピッチングコーチ

名前の通り。試合中、マウンドに助言に行くのは基本的にピッチングコーチ。投手出身者がほとんど。キャッチャー出身者がなってもおかしくないし、昔はほとんどキャッチャー出身者がやっていたらしい。

ブルペンコーチ

ブルペンにいるコーチは明確にこう呼ばれている。主にリリーフのコーチ。

ヒッティングコーチ

これも名前の通り。メジャーでは選手から求められない限りあまり口出ししないみたいだが。

ファーストベースコーチ/サードベースコーチ

一塁コーチと三塁コーチ。日本と同じく。走塁の指示をしたり、ベンチからの指示をサイン出したりする。ただ、走塁や守備など明確な役割を持っていることが多い。実はベンチコーチに次ぐ第三の重要人物だったりする。

そのほか、アシスタントヒッティングコーチを置いている球団は多いね。

2015年のドラフト指名順が決定

シールズの行き先が決まって指名の順番も決定しました。補償分もあわせて36番目まで載せておきます。昨年は全体1位を合意できなかったアストロズがその補償もあって全体2位と5位の指名権を持ちます。アストロズにひどい事をされたエイケン君はどこに指名されるやら。

順位 球団名 勝率
1 ダイヤモンドバックス 64 98 .395
2 アストロズ[1]      
3 ロッキーズ 66 96 .407
4 レンジャーズ 67 95 .414
5 アストロズ 70 92 .432
6 ツインズ 70 92 .432
7 レッドソックス 71 91 .438
8 ホワイトソックス 73 89 .451
9 カブス 73 89 .451
10 フィリーズ 73 89 .451
11 レッズ 76 86 .469
12 マーリンズ 77 85 .475
  パドレス 77 85 .475
13 レイズ 77 85 .475
  メッツ 79 83 .488
14 ブレーブス 79 83 .488
15 ブリュワーズ 82 80 .506
  ブルージェイズ 83 79 .512
16 ヤンキース 84 78 .519
17 インディアンズ 85 77 .525
  マリナーズ 87 75 .537
18 ジャイアンツ 88 74 .543
19 パイレーツ 88 74 .543
20 アスレチックス 88 74 .543
21 ロイヤルズ 89 73 .549
22 タイガース 90 72 .556
23 カーディナルス 90 72 .556
24 ドジャース 94 68 .580
25 オリオールズ 96 66 .593
  ナショナルズ 96 66 .593
26 エンジェルス 98 64 .605
27 ロッキーズ      
28 ブレーブス      
29 ブルージェイズ      
30 ヤンキース      
31 ジャイアンツ      
32 パイレーツ      
33 ロイヤルズ      
34 タイガース      
35 ドジャース      
36 オリオールズ      

あとそれぞれの球団に割当てられたMLBのバジェットも載せておきます。

Astros – $17.98MM
Rockies – $14.55MM
D’backs – $14.18MM
Rangers – $9.47MM
Braves – $8.70MM
Yankees – $8.21MM
Reds – $8.09MM
Brewers – $8.06MM
Orioles – $7.99MM
Giants – $7.82MM
Pirates – $7.69MM
Twins – $7.69MM
Cardinals – $7.69MM
Cubs – $7.55MM
Indians – $7.53MM
Royals – $7.50MM
Tigers – $7.40MM
Phillies – $7.36MM
Dodgers – $7.24MM
Marlins – $7.04MM
Rays – $6.86MM
Red Sox – $6.48MM
Athletics – $5.67MM
Blue Jays – $5.63MM
White Sox – $5.54MM
Angels – $5.42MM
Padres – $5.39MM
Mariners – $4.36MM
Mets – $3.74MM
Nationals – $3.70MM

既に現地では誰が有望な若者か、議論が始まっています。まだ数ヶ月あるので、春先の成長次第で大きく順位が変化する。めぼしい選手を紹介できるといいのだが、、、

マイク・トラウト、やっぱり再注目の選手

2014年は文句なしのMVPに輝いたトラウト。メジャー本格デビューから3年目でようやく受賞したとも言える。それほど彼は素晴らしいキャリアスタートを切った。但し、成績自体は過去2シーズンから下がっている(未だに超ハイレベルではあるものの)。というより、過去2シーズンとは別のプレイヤーになりつつある。その変化が今シーズン以降どのように推移するかが注目点である。

パワーは増えたが

トラウトの過去3年の成績をチェックしてみよう。まずは打率と出塁率から。(左から2012 > 2013 > 2014の順)

打率 .326 > .323 > .287

出塁率 .399 > .432 > .377

昨年はどちらもキャリア最低であった。特に打率の下降は大きい。.320以上というのは首位打者を争えるほどの力量。.287というのは悪くないがエリート打者にはふさわしくない数字である。

それでは技術的な変化があったのか?BABIPと三振数の推移をしらばてみた。以下の通り、BABIPは低下したものの依然として.349とハイレベルな数値を示している。

BABIP .383 > .376 > .349

三振数 139 > 136 > 184

一方で三振数の上昇は懸念される。三振は元々多いほうだがこれはスラッガーの性である。それにしても昨季の数字は三振王クラス。その分ホームランの数が増えたとも言えるが、この傾向が彼のバッディング技術に影響を及ぼさないかは懸念事項だ。強い打球を意識するあまり打率がさがり、悩み始めるというケースは多い。

ただの「打者」に変化!?

変化したのはバッティングの内容だけでは無い。多くの人が気付いていると思うが、走者として次第に消極的になって来た。盗塁は下記の通り。FangraphsのBsR(ベースランニング)の数値も低下している。

盗塁 49 > 33 > 16

BsR 12.0>8.1>4.8

守備面でも彼の価値は低下している。ここでもFangraphsの数字を示しますが、他のサイトでも彼の守備力の低下は示されている。

DEF 13.0>3.3>-8.4

彼の外野守備の特徴はそのスピードを生かした守備範囲の広さであった。盗塁が減ったことと守備力の低下はリンクしている様にも見える。また2012の本格デビュー時、フェンスへの激突も恐れない激しいプレーが魅力であったが昨季はその姿も目立たなっくなった。

フィジカルを生かしたハッスルプレーが減少することは悪いことでは無い。怪我のリスクが減少するからだ。トラウト2世と呼ばれるツインズ傘下のバクストンも激しいプレーが持ち味だが、昨季は怪我に悩まされており、その価値の低下を危ぶむ記者もいるくらいだ。野球においてパワーとスピードを両立することはとても難しい。それを継続させた選手は歴史上でもいるかどうか定かではない。Aロッドの様に薬物に頼らなければ不可能なのかもしれない。走、守、より打の方が価値が高いのは明らかだ。盗塁は引き続き15程度で保持してほしいが、それ以上は必要ない。

どのような選手を目指すか

トラウトはパワーの増加によって、走と守の低下により総合的な価値は低下しながらもMVPを受賞した。これはミゲル・カブレラの大幅な成績下降があったからである。

恐らくファンは5ツールとしてのトラウトを望んでいると思うが、今後どのような選手になるかは2015シーズンに判明するだろう。私個人としては先に述べた通り、彼の最大のツールはそのヒッティング能力である。パワーを保持しつつ、三振を減らして首位打者争い出来る技術を磨くべきだ。

今オフのクオリファイングオファーは$15.3m

日本円だと最近のレートならば16億円以上の年俸。それがメジャーでも高い給料をもらっているトップ125選手の平均年俸。このクオリファイングオファーの金額だけでもどんどん上がっている。

2012 $13.3m

2013 $14.1m

2014 $15.3m

2年前にこの数字を見た時ですら高いなと思ったけど、$15m超えを一気に果たした。

ちなみにこの値を超える年俸の選手は全部で47名(Cot’s参照)

オリオールズは1、レッドソックスは2、ヤンキースは7(Aロッド含む)レイズはゼロ、ブルージェイズは2、 アリーグ東地区の合計は12名

ホワイトソックスとツインズは1、インディアンズとロイヤルズはゼロ、タイガースは5、 アリーグ中地区で計7名

アストロズとアスレチックスはゼロ、エンゼルスは4、レンジャーズは2、マリナーズは2、 アリーグ西地区で計8名

アリーグ全体で計27名

メッツは1、ブレーブスとマーリンズはゼロ、フィリーズは3、ナショナルズは1、でナリーグ東地区で計5名

カブス、パイレーツとレッズはゼロ、ブリュワーズは1、カーディナルスは4、ナリーグ中地区で計5名

ダイヤモンドバックスとパドレスはゼロ、ロッキーズは1、ドジャースは6、ジャイアンツは3、ナリーグ西地区で計10名

ナリーグ全体で20名

ボットーの様に後から年俸があがる選手は含んでいない。$15.3m以上の年俸選手が一人もいない球団は12球団もある。

MLB2014ドラフト結果−BAとMLB.comのランクとも比較

久々の投稿がドラフトになってしまうとは。忙しくてもう転職しようかと思ってしまう。まあ個人的な事はさておき、中継が始まって間もないけど、どんどんメジャーのドラフトは盛り上がってる気がする。

3年連続全体一位指名権を持つアストロズが指名したのは高校生左腕、ブレイディ・エイケン。これは大方の予想通り。過去2年は予想外の指名をしてたが、今年は何の驚きも無くエイケンを指名。多くのスカウトがエイケンをNo.1って言ってたしね。エイケンは高校生とは思えないほどの完成度を誇る左腕。速球は90マイルそこそこだけど、切れがいい。それにこれからもっとスピードも伸びるだろうね。カーブも切れがいいし、コマンドも素晴らしいみたい。フォームもいいし体格も完璧。映像はちょっとしか見てないけど、スカウティングレポートを読んだ感じだとすぐにローテーションに入れてもいいんではないかと思うほどすごい。ルックスも完璧だし、メジャーを代表するスーパースターになるかもしれない。

ところで今年はピッチャーが豊作の年と言われていた。その中でもつい最近までは全体3位でホワイトソックスから指名された学生左腕のロドンがダントツNo.1とされていた。ロドンが今年やや不調だったのと、エイケンが台頭してきたことで二人の評価は入れ替わったというわけ。学生も直近の活躍で指名順位が変わるということは契約金が億単位で増減するということ。ピッチャーなら無理してトミー・ジョン手術へなんて最悪の結果にもなりうるよね。

ところで、当たり前だが指名の順位の通りその後活躍するとは限らない。特に高校生は伸びしろがたくさんあるから、その伸びしろをスカウトは予想して評価している。高校生ピッチャーなんてほとんど博打に近い。スカウトの見方も違うからそれが指名の順番やその後の結果に影響を及ぼす。やっぱり良いスカウトをたくさん雇っている球団が指名した選手は成功する確率は高い。その辺りの分析は骨が折れるからまた後々書くとして、独自のスカウト陣をたくさん持つベースボールアメリカ(BA)とMLB.comが事前に発表していた指名対象者のランキングと実際の指名順を比較してみた。

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まあ例年そうだがトップ10はそれほど大きく変わらない。なかにはスカウトが適当で、BAや他球団のスカウトの評価を元に指名しているのでは無いかという球団もあるくらい。30位以降はもうほんとにスカウト次第と言ってもいいくらいだと思う。

ところで今年あきらかに目につくのは4位指名したカブスと12位指名したブリュワーズ。カブスのシュワーバー指名は契約金を抑えるためでは無いか?と言われているがカブスのフロント陣は元々レッドソックスでペドロイアやエルズベリー、パペルボンを発掘した面々。全体4位より16位以降の選手が活躍することはザラだから、今後のシュワーバーの成長はきになるところ。

まあ、ドラフトの結果なんて大学生なら3,4年。高校生ならばそれ以上経過しないと結果なんて分からない。折角作った上記表を元に3年後くらいにまたレビューしたら面白いかも。

 

 

ホームプレートでの衝突プレーが禁止に

MLBがとりあえず1年間本塁での衝突プレーを禁止に。実験的な処置なのでまずは1年間。一部選手から反対の声が出ているので来年以降も適用されるかどうかは今年運用してみて反応を見るということでしょう。

この新ルールが出来た理由はもちろん衝突プレーが危険だから。選手を怪我から守るというのが背景にある。ここ数年で起きた大怪我といえば下記の二つのプレーを思い出す。痛々しいからこういうの苦手な人は見ない方がいいかも。

一つ目はジャイアンツのキャッチャー、バスター・ポージー が負傷したシーン。足が曲がっちゃてる。

二つ目はランナー側のスティーブン・ドリューが負傷したシーン。こちらもおかしな方向に足が曲がってる。

2人ともその後無事に回復。ポージーは驚きの回復力でMVPも受賞、ジャイアンツを再びワールドチャンピオンに導いた。ドリューはメジャーでも有数のショートへと復活。レッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献。2人とも幸いだったけどもちろんこんなおぞましいシーンは起きない方がいいわけで。

2014シーズンは衝突プレーが元でセーフになっても審判は判定をアウトへ覆すことが出来る。これだけならキャッチャー有利になることが懸念されるが、逆にキャッチャーがランナーの進路をふさいでアウトにした場合、審判はセーフへと判定を覆すことが可能に。

ここらへんのバランスが難しい。本塁でのクロスプレーは得点が入るか入らないか?流れを左右するゲームの重要なポイントであることが多い。ベースボールの中でも最もエキサイティングなシーンの一つ。厳しくしすぎて選手たちが自重しすぎればゲームの面白さが失われることになる。審判の裁量が増えるので判定を巡る議論も増えるだろう。1年でうまく起動にのるか?

基本的にはこのルールには賛成。やっぱり選手が怪我したり脳震盪を起こして欲しくないと願う。しかし審判が経験を積んでうまく判定を下せるようになるまでには時間がかかると予想する。どこまでが進路妨害でどこまでが危険なタックルなのか?微妙な時ほど危険な場面になりやすいからね。

選手やチーム関係者、評論家やファンが多いに議論してルールを作り上げて良いと感じる。選手の怪我が減り、面白さも失われないようにね。

カノーはシアトルでも打てるのか?

10年2億4千万ドル。どのくらいの成績を見込んだ金額なのだろうか?

カノーにこの金額の価値があるのかどうか?という議論をしたいわけでは無い。アメリカンリーグでは投手有利で有名なマリナーズの本拠、セーフコフィールド。打者有利のヤンキースタジアムから移籍してくるカノーの成績が下がる可能性は高い。ではどの程度まで下がっても良いのだろうか?まあこのオフ、実は「無能」ではと議論されているズレンシックGM、本当に無能だとすると、ヤンキース時代と同じ成績を見込んでこの金額を提示したのかもしれないが。

マリナーズで苦しんだスラッガーといえば、エイドリアン・ベルトレーが思い出される。2004年にドジャースで48本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを引っさげてマリナーズと大型契約を結んだ。しかしマリナーズ時代は最高でも26本塁打。長打率が.500を超えることは無かった。マリナーズ時代に価値を落としたことは直後のレッドソックスと結んだ契約が物語っている。年俸は3分の2に下がってしまったが、レッドソックスで打棒復活。現在のレンジャーズでも長打力は健在で、メジャーを代表する強打の三塁手に戻っている。

カノーが本格的にスラッガーとしての地位を築いたのは2009年以降である。2008年以前は20本以上ホームランを打ったシーズンは無い。2009年にカノーに起こった環境の変化は何か?ヤンキースタジアムが現在の地に変更になったことがある。現在のヤンキースタジアムでは誰もが打球が飛ぶことを知っている。ホームランが出やすい球場から出にくい球場へ。年間20本前後に下がってもおかしくはない。ヒットも出にくい球場なので3割20本塁打くらいになるのではと予想する。

これまでヤンキースで淡淡とプレーしてきたカノーなので、プレッシャーの少ないチームに移籍したのだから大型契約の影響を受ける可能性は低いだろう。しかしパークファクターが成績にどういう影響を及ぼすのか?とても興味深いケースでは無いかと思う。