昨季のBABIPランキング(打者)

幸運なのか、打撃がうまいのか?BABIP単年で何かを判断できるわけではないけれど、ここ数年チェックする様にしている。2015年のトップ10は下記の通り。BABIP、打率を併記した。

オドゥベル・ヘレーラ .387 .297

ミゲル・カブレラ   .384 .338

ディー・ゴードン   .383 333

ポール・ゴールドシュミット .382 .321

クリス・ブライアント .378 .275

ザンダー・ボガーツ  .372 320

ジェイ・ボットー   .371 .314

クリスチャン・イェリッチ .370 .300

ブライス・ハーパー  .369 .330

デビッド・ペラルタ  .368 .312

昨季は結構3割打者の名前が連なった。打撃がうまい選手が上位にランクするのは好ましい結果だ。

オドゥベル・ヘレーラは新人王で得票なかったが、フィリーズに突然現れた選手。デビッド・ヘレーラとしてルール5ドラフトで指名されたチャンスをものにした。来季は成績落ちると思うな。

一方ナショナルリーグの新人王クリス・ブライアントはランクインした中で最も低打率。この人はとても三振が多いがその分パワーが売り。来季どうなるかは判断できないからまた来年振り返りたいところ。

もう一人ナショナルリーグから首位打者のゴードンにも触れたい。彼の場合は2014年からメジャーに定着してだんだん成長しているとも読めるが、来季は成績下がると予想しておく。

 

 

クオリファイングオファー結果、初めて受け入れる選手が現れる

市場最多20人がオファーされた今年、初めてオファーを受け入れる選手が現れた。しかも3人。

コルビー・ラスマス 断っても複数年オファーが来たと思うけどな

マット・ウィータース 捕手にとって$15.8mは結構高い。大変な職業なんだけどね。来年頑張った方が他から良いオファー来るだろうからこれは正解だと思う。

ブレット・アンダーソン そもそもオファーがアホやろ

他にエストラーダはブルージェイズと複数年契約。残る16人は受けなかった。今年も受けた方が結果よかったという選手が出てくるでしょう。長いポストシーズンいよいよ始まりましたね。

史上最多の20人がクオリファイング・オファーされる

こんなにたくさんオファーされるとは思わなかったな。今年のオファー額は$15.8mm。20人全員受けたとすると$300mを超える。これはドジヤースやヤンキースの年俸総額よりはるかに高い。それでもこの地味な陣容。さすがに今年は誰かオファーを受けないかね。

ジェイソン・ヘイワード, OF (Cardinals)

ザック・グレインキー, SP (Dodgers)

ジャスティン・アップトン, OF (Padres)

ジョーダン・ジマーマン, SP (Nationals)

クリス・デービス, 1B (Orioles)

岩隈久志, SP (Mariners)

イアン・デズモンド, SS (Nationals)

ジェフ・サマージヤ, SP (White Sox)

デクスター・ファウラー, OF (Cubs)

アレックス・ゴードン, OF (Royals)

マット・ウィータース, C (Orioles)

ホーウィ・ケンドリック, 2B (Dodgers)

ダニエル・マーフィー, 2B/3B (Mets)

コルビー・ラスマス, OF (Astros)

イオバニ・ガヤード, SP (Rangers)

ウェイン・チェン, SP (Orioles)

ジョン・ラッキー, SP (Cardinals)

マルコ・エストラーダ, SP (Blue Jays)

イアン・ケネディ, SP (Padres)

ブレット・アンダーソン, SP (Dodgers)

シーズン途中で移籍したデビッド・プライス、ヨエニス・セスペデス、ジョニー・クエト、ベン・ゾブリスト、スコット・カズマーにはそもそもクオリファイング・オファー出来ない。

一週間後にとりあえず結果を振り返りますか。

今年のドラフトのボーナススロット

ベースボールアメリカに情報が載っていた。

まだ気が早いけど。5月くらいから有力候補をチェック紹介したいかな。

順位 球団 ボーナス
スロット
補償内容
1 ダイヤモンドバックス $8,616,900
2 アストロズ $7,420,100 昨年ブレイディ・エイケンと契約できなかった補償
3 ロッキーズ $6,223,300
4 レンジャーズ $5,026,500
5 アストロズ $4,188,700
6 ツインズ $3,889,500
7 レッドソックス $3,590,400
8 ホワイトソックス $3,470,600
9 カブス $3,351,000
10 フィリーズ $3,231,300
11 レッズ $3,141,600
12 マーリンズ $3,051,800
13 レイズ $2,962,100
14 ブレーブス $2,842,400
15 ブリュワーズ $2,692,700
16 ヤンキース $2,543,300
17 インディアンズ $2,393,600
18 ジャイアンツ $2,333,800
19 パイレーツ $2,273,800
20 アスレチックス $2,214,000
21 ロイヤルズ $2,184,200
22 タイガース $2,154,200
23 カーディナルス $2,124,400
24 ドジャーズ $2,094,400
25 オリオールズ $2,064,500
26 エンゼルス $2,034,500
27 ロッキーズ $2,004,600 マイケル・カダイヤー
28 ブレーブス $1,974,700 アービン・サンタナ
29 ブルージェイズ $1,944,800 メルキー・カブレラ
30 ヤンキース $1,914,900 デビッド・ロバートソン
31 ジャイアンツ $1,885,000 パブロ・サンドバル
32 パイレーツ $1,855,000 ラッセル・マーティン
33 ロイヤルズ $1,825,200 ジェームズ・シールズ
34 タイガース $1,795,100 マックス・シャーザー
35 ドジャース $1,756,100 ハンリー・ラミレス
36 オリオールズ $1,711,900 ネルソン・クルーズ

アストロズは去年全体1位指名したエイケンとの契約に失敗したから今年の2番目指名をもっていて、さらに全体5番目指名権を持っているからかなり予算がある。まあドラフトは気の長い話だからじっくり見ていきましょう。

メジャーリーガーの平均年俸が$4mの大台突破

どんどん上がるメジャーリーガーの給料。今年の開幕時点では$4mの大台を突破。今のレートだと五億円くらい。過去二年と比較しても順調に伸びている。

$4.25m
$3.95m
$3.65m

実際のメジャーの人気には陰りが出てきたとも言われるが、そんなことはお構いなし。ここまで選手の給料を上げられるんだから球団はもっと儲かっているんでしょう。

観客は増えなくても収入が好調である原因は別にチケットを値上げしているからではない。(値上げしている球団は確かにあるが)放映権料による収入増が現在の希望増加の要因。必ずどこかでアタマ打ちが来るのだろうが、いったいそれはいつ来るのだろう?

MLBで英語スタディ ダルビッシュの怪我した”UCL”

 

ダルビッシュが肘の手術かというニュースが日米で大きなニュースとなっている。むこうでは”UCL sprain” と説明されているが、要は右肘に損傷がみつかったのだ。マー君は同じ右肘の”UCL”の部分断裂だったが、完全に断裂されてはいないので今季は部分断裂したまま投げることを選択した。ダルも手術は望んでいない様だが、選択は難しい。手術すれば今季は全休が決定。休養を選択してもシーズンの3分の2は欠場となり、しかもその後悪化して結局追加で1年休む必要が生じるかもしれない。メジャーでは手術を選択するケースがほとんど。ただ有名なところではナショナルリーグを代表する投手、アダム・ウェインライトが部分断裂で投げ続けた実績がある。日本では部分断裂や損傷で投げている投手はたくさんいるだろう。どの程度で手術すべきかは調査や不十分でまだ誰にも結論を出せない問題。

ダルビッシュの問題は、私にとって判断が比較的容易だ。彼ほどの完成された投手年齢を元にリスクを考慮すると、手術した方が良いと思う。残り投げられるのは10年ほどだろう。手術をすれば1年休めば健康な残り9年を過ごせる可能性が高くなる。様子を見ればもっと早く復帰できるかもしれないが、ずっと肘の痛みを気にしながら投げることになるし、投手生命も短くなるかもしれない。それに、結局手術になるかもしれない。全盛期の今の時期を最も有効に活用するためには前者の手術を選択するべきだ。ただし、トミー・ジョン手術も100%成功するわけではないというリスクはもちろん存在するが。

前置きが長くなったが、むこうではUCLの表現は頻繁に使用される。MLB公式サイトでもESPNのサイトでも使用される。むこうのメジャーファンにとってはUCLといえば理解できる用語となっている。UCLはUlnar Collateral Ligament。LIgamentは靭帯のこと。日本語では尺側側副靱帯と呼ぶらしい。何とも見慣れない単語。このまま日本のメジャーファンはUCLを日本語化してしまおう。簡単に説明すると肘の内側にある靭帯の総称らしい。

screenshot

 

UCL以外にもACLという用語もよう出現するが、他の用語含めてまた別の機会に紹介できればと思う。

年俸調停結果まとめ。8選手が敗れる結果に

14選手の契約が調停までもつれ込んだ今オフ。こんなにたくさんの選手が調停になったのはなんと2001年以来。そして半数以上の8選手が敗れる結果となった。

スクリーンショット 2015-02-22 午前9.11.26

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この結果がどういう傾向を示しているかは分からない。来オフの結果もみないと。だけどインフレが続く選手の年俸に関して、代理人たちの要求に影響を及ぼすんじゃないかな。

MLBのコーチ

基本的に日本の監督やコーチと似ているけど、多少違う点もあるのでまとめておいた。よく自分でも忘れるし。日本と一番違うのは、マイナーで実績を積まないとメジャーの監督やコーチになれる可能性が低いということかな。最近はマイナーで実績をつまなくてもアシスタントGMを経由して就任するケースもあるけど。日本みたいに人気取りでかつての看板選手をいきなり監督にしたりすることはほぼ無い。

監督

英語ではManager。日本語だと何でも監督って呼ぶ。試合中の役割は日本と同じ。日本と違って補強に関する発言権はほぼ無い。給料は日本同様に高い。

ベンチコーチ

監督の右腕。日本でいうヘッドコーチとか総合コーチが近い。試合前の準備や試合中の作戦(監督に助言)を担当する。ここまで来たら監督候補。優秀なベンチコーチは毎オフどっかのチームの監督候補。

ピッチングコーチ

名前の通り。試合中、マウンドに助言に行くのは基本的にピッチングコーチ。投手出身者がほとんど。キャッチャー出身者がなってもおかしくないし、昔はほとんどキャッチャー出身者がやっていたらしい。

ブルペンコーチ

ブルペンにいるコーチは明確にこう呼ばれている。主にリリーフのコーチ。

ヒッティングコーチ

これも名前の通り。メジャーでは選手から求められない限りあまり口出ししないみたいだが。

ファーストベースコーチ/サードベースコーチ

一塁コーチと三塁コーチ。日本と同じく。走塁の指示をしたり、ベンチからの指示をサイン出したりする。ただ、走塁や守備など明確な役割を持っていることが多い。実はベンチコーチに次ぐ第三の重要人物だったりする。

そのほか、アシスタントヒッティングコーチを置いている球団は多いね。

2015年のドラフト指名順が決定

シールズの行き先が決まって指名の順番も決定しました。補償分もあわせて36番目まで載せておきます。昨年は全体1位を合意できなかったアストロズがその補償もあって全体2位と5位の指名権を持ちます。アストロズにひどい事をされたエイケン君はどこに指名されるやら。

順位 球団名 勝率
1 ダイヤモンドバックス 64 98 .395
2 アストロズ[1]      
3 ロッキーズ 66 96 .407
4 レンジャーズ 67 95 .414
5 アストロズ 70 92 .432
6 ツインズ 70 92 .432
7 レッドソックス 71 91 .438
8 ホワイトソックス 73 89 .451
9 カブス 73 89 .451
10 フィリーズ 73 89 .451
11 レッズ 76 86 .469
12 マーリンズ 77 85 .475
  パドレス 77 85 .475
13 レイズ 77 85 .475
  メッツ 79 83 .488
14 ブレーブス 79 83 .488
15 ブリュワーズ 82 80 .506
  ブルージェイズ 83 79 .512
16 ヤンキース 84 78 .519
17 インディアンズ 85 77 .525
  マリナーズ 87 75 .537
18 ジャイアンツ 88 74 .543
19 パイレーツ 88 74 .543
20 アスレチックス 88 74 .543
21 ロイヤルズ 89 73 .549
22 タイガース 90 72 .556
23 カーディナルス 90 72 .556
24 ドジャース 94 68 .580
25 オリオールズ 96 66 .593
  ナショナルズ 96 66 .593
26 エンジェルス 98 64 .605
27 ロッキーズ      
28 ブレーブス      
29 ブルージェイズ      
30 ヤンキース      
31 ジャイアンツ      
32 パイレーツ      
33 ロイヤルズ      
34 タイガース      
35 ドジャース      
36 オリオールズ      

あとそれぞれの球団に割当てられたMLBのバジェットも載せておきます。

Astros – $17.98MM
Rockies – $14.55MM
D’backs – $14.18MM
Rangers – $9.47MM
Braves – $8.70MM
Yankees – $8.21MM
Reds – $8.09MM
Brewers – $8.06MM
Orioles – $7.99MM
Giants – $7.82MM
Pirates – $7.69MM
Twins – $7.69MM
Cardinals – $7.69MM
Cubs – $7.55MM
Indians – $7.53MM
Royals – $7.50MM
Tigers – $7.40MM
Phillies – $7.36MM
Dodgers – $7.24MM
Marlins – $7.04MM
Rays – $6.86MM
Red Sox – $6.48MM
Athletics – $5.67MM
Blue Jays – $5.63MM
White Sox – $5.54MM
Angels – $5.42MM
Padres – $5.39MM
Mariners – $4.36MM
Mets – $3.74MM
Nationals – $3.70MM

既に現地では誰が有望な若者か、議論が始まっています。まだ数ヶ月あるので、春先の成長次第で大きく順位が変化する。めぼしい選手を紹介できるといいのだが、、、

マイク・トラウト、やっぱり再注目の選手

2014年は文句なしのMVPに輝いたトラウト。メジャー本格デビューから3年目でようやく受賞したとも言える。それほど彼は素晴らしいキャリアスタートを切った。但し、成績自体は過去2シーズンから下がっている(未だに超ハイレベルではあるものの)。というより、過去2シーズンとは別のプレイヤーになりつつある。その変化が今シーズン以降どのように推移するかが注目点である。

パワーは増えたが

トラウトの過去3年の成績をチェックしてみよう。まずは打率と出塁率から。(左から2012 > 2013 > 2014の順)

打率 .326 > .323 > .287

出塁率 .399 > .432 > .377

昨年はどちらもキャリア最低であった。特に打率の下降は大きい。.320以上というのは首位打者を争えるほどの力量。.287というのは悪くないがエリート打者にはふさわしくない数字である。

それでは技術的な変化があったのか?BABIPと三振数の推移をしらばてみた。以下の通り、BABIPは低下したものの依然として.349とハイレベルな数値を示している。

BABIP .383 > .376 > .349

三振数 139 > 136 > 184

一方で三振数の上昇は懸念される。三振は元々多いほうだがこれはスラッガーの性である。それにしても昨季の数字は三振王クラス。その分ホームランの数が増えたとも言えるが、この傾向が彼のバッディング技術に影響を及ぼさないかは懸念事項だ。強い打球を意識するあまり打率がさがり、悩み始めるというケースは多い。

ただの「打者」に変化!?

変化したのはバッティングの内容だけでは無い。多くの人が気付いていると思うが、走者として次第に消極的になって来た。盗塁は下記の通り。FangraphsのBsR(ベースランニング)の数値も低下している。

盗塁 49 > 33 > 16

BsR 12.0>8.1>4.8

守備面でも彼の価値は低下している。ここでもFangraphsの数字を示しますが、他のサイトでも彼の守備力の低下は示されている。

DEF 13.0>3.3>-8.4

彼の外野守備の特徴はそのスピードを生かした守備範囲の広さであった。盗塁が減ったことと守備力の低下はリンクしている様にも見える。また2012の本格デビュー時、フェンスへの激突も恐れない激しいプレーが魅力であったが昨季はその姿も目立たなっくなった。

フィジカルを生かしたハッスルプレーが減少することは悪いことでは無い。怪我のリスクが減少するからだ。トラウト2世と呼ばれるツインズ傘下のバクストンも激しいプレーが持ち味だが、昨季は怪我に悩まされており、その価値の低下を危ぶむ記者もいるくらいだ。野球においてパワーとスピードを両立することはとても難しい。それを継続させた選手は歴史上でもいるかどうか定かではない。Aロッドの様に薬物に頼らなければ不可能なのかもしれない。走、守、より打の方が価値が高いのは明らかだ。盗塁は引き続き15程度で保持してほしいが、それ以上は必要ない。

どのような選手を目指すか

トラウトはパワーの増加によって、走と守の低下により総合的な価値は低下しながらもMVPを受賞した。これはミゲル・カブレラの大幅な成績下降があったからである。

恐らくファンは5ツールとしてのトラウトを望んでいると思うが、今後どのような選手になるかは2015シーズンに判明するだろう。私個人としては先に述べた通り、彼の最大のツールはそのヒッティング能力である。パワーを保持しつつ、三振を減らして首位打者争い出来る技術を磨くべきだ。